ネットの話題
「一晩寝かせられてるカレー」ぬいぐるみ、守りたくなる可愛さで話題
製作者が語る〝裏設定〟にキュン
言わずと知れた人気メニュー、カレーライス。この献立をモチーフにしたぬいぐるみが、ツイッター上で話題を集めています。おいしさを引き出すため、「一晩寝かせる」プロセスに着想を得たという作者に、話を聞きました。(withnews編集部・神戸郁人)
「一晩寝かせられてるカレーのぬいぐるみです」。4月29日、そんな説明文と共に、3枚の画像がツイートされました。
写っているのは、手足が生えた、長方形の茶色いぬいぐるみです。顔の部分からつぶらな黒目がのぞき、もふもふの毛に覆われた太い手を、口元に寄せています。小さなタッパーの中で、体を縮める様子は、愛嬌と哀愁たっぷりです。
布製のナイトキャップを身につけ、布団をかぶった一枚もあり、人間味あふれる姿が印象に残ります。「カレーだって自分のタイミングで寝たいはず」「いつも無理に寝かせてごめん」などのコメントがつき、「いいね」も4万を超えました。
一晩寝かせられてるカレーのぬいぐるみです pic.twitter.com/zn7IB8m10x
— カネヒラ (@simainusima) April 29, 2022
調理の際、生地などを「寝かせる」「休ませる」といった慣用句が頻繁に使われます。カネヒラさんはこの点に着目。元来、命ある存在にあてられる言葉であることから、「寝かせられている食材の気持ち」を表現したいと考えました。
「カレーは『寝かせる』食べ物の代表です。家庭で作るものはとろみがあり、クシャッとしています。冷蔵庫で冷やした感じが出せるかなと思い、手足を増やし、表面の凸凹を再現しようと思いました。数カ月かけて考えた形です」
2時間ほどの作業を経て完成したぬいぐるみは、長さ約90ミリ、幅約80ミリ。ボア生地を活用し、見た人の多くがいとおしいと思えるような外観を目指しました。その思いは、〝裏設定〟にも込められています。
「実は、カレーは『もしかしたら寝てもおいしくなれないのではないか』と心配しているんです(笑)。不安げな様子を表すため、手を口にくわえさせています。結果的に、守ってあげたくなる表情になりました」
今回、カレーのぬいぐるみが好評を博した点については、次のように話しました。
「不安そうに、あるいは安心しているように思えるなど、見る人によって違ったイメージを持ってもらえてうれしかったです。不完全で怖がりなカレーを、ぜひ愛(め)でて頂ければな、と思います」
なお一連のぬいぐるみについて、現在販売が検討されています。詳細は、カネヒラさんのSNSで確認して下さい。
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