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ネットの話題

「一晩寝かせられてるカレー」ぬいぐるみ、守りたくなる可愛さで話題

製作者が語る〝裏設定〟にキュン

液状のカレーを、何とぬいぐるみで表現した人物がいます。規格外の発想の出どころについて、話を聞きました。
液状のカレーを、何とぬいぐるみで表現した人物がいます。規格外の発想の出どころについて、話を聞きました。 出典: カネヒラさんのツイッター(@simainusima)

目次

言わずと知れた人気メニュー、カレーライス。この献立をモチーフにしたぬいぐるみが、ツイッター上で話題を集めています。おいしさを引き出すため、「一晩寝かせる」プロセスに着想を得たという作者に、話を聞きました。(withnews編集部・神戸郁人)

「カッコいい年のとり方」を考えたら、見えにくいモノが見えてきた(PR)

人間味があふれすぎているぬいぐるみ

「一晩寝かせられてるカレーのぬいぐるみです」。4月29日、そんな説明文と共に、3枚の画像がツイートされました。

写っているのは、手足が生えた、長方形の茶色いぬいぐるみです。顔の部分からつぶらな黒目がのぞき、もふもふの毛に覆われた太い手を、口元に寄せています。小さなタッパーの中で、体を縮める様子は、愛嬌と哀愁たっぷりです。

布製のナイトキャップを身につけ、布団をかぶった一枚もあり、人間味あふれる姿が印象に残ります。「カレーだって自分のタイミングで寝たいはず」「いつも無理に寝かせてごめん」などのコメントがつき、「いいね」も4万を超えました。

「寝かせられている食材の気持ち」を表現

カレーのぬいぐるみを製作したのは、カネヒラさん(@simainusima)です。手紙といった無機物を始め、食べ物や動物など様々なモチーフを取り扱う、枠にとらわれないぬいぐるみシリーズ「空想アパートメント」を手掛けています。

調理の際、生地などを「寝かせる」「休ませる」といった慣用句が頻繁に使われます。カネヒラさんはこの点に着目。元来、命ある存在にあてられる言葉であることから、「寝かせられている食材の気持ち」を表現したいと考えました。

「カレーは『寝かせる』食べ物の代表です。家庭で作るものはとろみがあり、クシャッとしています。冷蔵庫で冷やした感じが出せるかなと思い、手足を増やし、表面の凸凹を再現しようと思いました。数カ月かけて考えた形です」

2時間ほどの作業を経て完成したぬいぐるみは、長さ約90ミリ、幅約80ミリ。ボア生地を活用し、見た人の多くがいとおしいと思えるような外観を目指しました。その思いは、〝裏設定〟にも込められています。

「実は、カレーは『もしかしたら寝てもおいしくなれないのではないか』と心配しているんです(笑)。不安げな様子を表すため、手を口にくわえさせています。結果的に、守ってあげたくなる表情になりました」

空想アパートメントシリーズの一つ「レモンの赤ちゃん」に添い寝してもらう、カレーのぬいぐるみ。心なしか、うとうととまどろんでいるように見える。
空想アパートメントシリーズの一つ「レモンの赤ちゃん」に添い寝してもらう、カレーのぬいぐるみ。心なしか、うとうととまどろんでいるように見える。 出典:カネヒラさんのツイッター(@simainusima)

不完全で怖がりなカレーを愛でて欲しい

カネヒラさんの実家は、カーテンの製造・販売店です。幼い頃からミシンや布が身近にあり、母親が趣味でぬいぐるみを作っていたことが、現在の活動につながっています。

自らもぬいぐるみ製作を始めた2012年以来、作品を通して、「可愛さ」を押し出すことを意識してきました。命を作るように作業し、意思があるかのごとき顔つきの一体が仕上がったときに、大きな喜びと楽しさを感じると語ります。

お気に入りは、これまでに手掛けた80種類全て。「愛らしいものがそばにあると安心する」との思いから、一緒に出かけることもあるといいます。「信楽焼のたぬき」のぬいぐるみは、お供に連れて行く機会が、特に多いそうです。

今回、カレーのぬいぐるみが好評を博した点については、次のように話しました。

「不安そうに、あるいは安心しているように思えるなど、見る人によって違ったイメージを持ってもらえてうれしかったです。不完全で怖がりなカレーを、ぜひ愛(め)でて頂ければな、と思います」

なお一連のぬいぐるみについて、現在販売が検討されています。詳細は、カネヒラさんのSNSで確認して下さい。

【関連リンク】カネヒラさんのツイッター(@simainusima)
【関連リンク】カネヒラさんのインスタグラム(kusouapartment)

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