初日は泣かなかったのに、翌日は到着してすぐ「ア゛ーーーン!」。そろそろ慣れた? と思ったら自転車で大号泣して……。保育園デビューした1歳の息子を描いたマンガが反響を集めました。「そんな事もあるんですね」という声の一方、「うちの子も」というコメントも。誰もが緊張してむかえる「慣らし保育」。みんな、どうやって乗り切っているのでしょうか? 作者に話を聞きました。
「ママ恋しさに泣くとこ見たい」
マンガの作者は、ツイッターでほぼ毎日育児マンガを投稿している犬犬さん(@inu_eat_inu)です。1歳6カ月の息子がこの春、保育園に通い始めました。
犬犬さんのマンガからは、初めての保育園生活に翻弄(ほんろう)される親子の様子がひしひしと伝わってきます。
入園するとまず始まるのが、環境に慣れるよう短時間から進める「慣らし保育(慣れ保育)」です。
息子の慣らし保育初日、「不安だねえ大丈夫かな」という犬犬さんに、「私が行く ママ恋しさに泣くとこ見たい」と妻。
初めて親と離れて集団に入る息子がどんな反応をするか、とても気になります。
しかしその後、妻からはLINEで一言連絡が。
「なかねえ」
息子のたくましさを感じる初日でした。
このツイートには、「つわものすぎる…………!」「そんな事もあるんですね」「うちの
子も泣かねえです 寂しいです」といった反応が寄せられ、いいねは10万を超えています。
4月4日の育児漫画です 始まった pic.twitter.com/2UQKmZNBtd
— 犬犬(書籍発売中) (@inu_eat_inu) April 4, 2022
慣らし2日目は……
慣らし保育2日目。この日は犬犬さんが送り担当です。
保育園に行くと息子は「ア゛ーーーン」と大号泣。
「号泣だが? 話が違う」
ほかの園児も呼応するように「ア゛ーーーン、ア゛ーーーン」の大合唱でした。

慣らし保育3日目。「今日も泣くだろうか」と心配しながら妻と息子を見送る犬犬さん。
妻から届いたLINEには、「入口で察した」と泣く息子の写真が送られてきました。

翌日は駐輪場で、その次の日は自転車に乗りながら泣く息子。保育園に入ってニコニコだった日もあれば、またギャン泣きする日もありました。
慣らし期間が終わったと思ったら
およそ2週間の慣らし保育が終わり、いよいよ通常保育です。
「18時までがんばっていくぞ」と連れて行った犬犬さんでしたが、息子は熱を出して帰ってきました。

熱が下がり登園を再開したら、今度は発疹が出ていると連絡が。病院で「突発性発疹」と診断されたそうです。
「熱出てたのこれかアアアアアアアア」
振り回されてばかりの犬犬さんでした。

作者に聞きました
犬犬さんは、会社員をしながら日々ツイッターに育児マンガを投稿しています。「元々ツイッター日記漫画を見るのが好きだったのもあり、育児という一大イベントはネタにするしかない」と思い立ち、始めたそうです。
2コマで描くスタイルが好評ですが、「1コマだと伝えきれず3コマ以上は描くのが大変で続かない」ため2コマに落ち着いたといいます。
犬犬さんに、マンガへの反響や保育園生活について聞きました。
大変多くの共感の声をいただきうれしいです。
お寄せいただいたコメントの体験談が予言のようにその通りになるのがおもしろかったです。
ーー慣らし保育を終えての感想を教えてください。
思っていたより子どものことが気になりますね……なんとかクリアしましたが、ここからが本番という感じがします。
いまだに朝出る時と保育園で別れる時は泣いています。
ーー想像と違ったことや新しい発見などはありましたか?
嫌がり方は聞いていた通りでした。
お昼寝ができないと慣らし延長、という話は想定外でしたがなんとかクリアできました。
迎えに行った時の喜び方が予想以上にかわいいのが発見です。
ーー生活に変化はありましたか?
生活には緊張感が出てきました。早く寝たり夕飯の作り置きなどするようになりました。
ーーご夫婦ともに仕事と育児の両立です。どのように生活していきたいとお考えですか?
とにかく余計なストレスを減らしてどうにか折り合いをつけていきたいと思っています。
犬犬さんのツイッター:https://twitter.com/inu_eat_inu