ネットの話題
バーガーキング、縦読み再び 「私たちの勝チ」に続く挑発的ポスター
バーガーキングを取材しました

秋葉原のバーガーキングに設置された「私たちの価値」というタイトルのポスター。自社商品のこだわりを紹介した内容ですが、「縦読み」すると別のメッセージが表れます。2年前、ライバル店の閉店時にも縦読みで話題になっているだけに何かしらの関係がありそうです。バーガーキングを取材しました。

2年前も話題に
ポスターが掲出されているのは「バーガーキング秋葉原昭和通り店」。
2年前、すぐ近くにあるマクドナルドが閉店した際にポスターを出して話題になりました。
その時の文面がこちらです。
たがいに良きライバルとして、アキバを愛する仲間として
ちかくにいたからこそ、私たちも頑張ることができました。マクドナルドさん
のいないこれからを思うと寂しさでいっぱいです。どうかみなさん、
勝手なお願いですが、今日は彼のところに行ってください。ずっと背中を追い続けた
チャレンジャーの私たちから、スマイルを込めて。お疲れさまでした。

感謝の言葉がつづられていますが、各段落の書き出し1文字ずつを縦読みすると「私たちの勝チ」と読むことができます。
当時、バーガーキングの広報担当者はポスターについて「これまで互いに切磋琢磨してきたライバルであるお店へ、敬意を込めてエールを送らせて頂きました」と答えています。
縦読みについては、こう話していました。
「ポスターを見て何を感じられるか、どのようなご意見をもたれるかは、お客様次第だと考えております。また、お客様がご自身の意見をどのような方法で他人に伝えられるか、あるいは世の中に発信されるかも、お客様次第だと考えております」
今回は「私たちの価値」
今月1日、ビルの建て替えに伴って閉店していた「マクドナルド秋葉原昭和通り店」がオープン。
店舗面積などもスケールアップしての復活です。
その前日の夕方から、バーガーキングの店舗には「私たちの価値」というタイトルのポスターが登場しました。
何やら2年前の「私たちの勝チ」を連想させるタイトルで、文章は以下の通りです。
で、できる限り使わない。ワッパーから、リアルフードという価値の
提供を始めています。2年前、突然やってきたパンデ
ミック。変わってしまった日常の中で、私たちもカ
ラダを守るたいせつさ、健康のありがたさ
を痛感しました。だから、よ
り安全に。シンプルな原料にこだわり
シンプルにつくる。ただただ
おいしさと安心の両立を目指し、いろい
ろと試行錯誤を積み重ねてきました。じ
っくり育て上げた本気の味。飾らな
い素材のうまさに、自信があります。こ
だわり抜いたバーガーを、これからもずっと
届け続けるバーガーキングです。

今回は右端の文字を縦読みすると、こんなメッセージが表れます。
「店のデカさよりだいじなこと。」
今回のポスターで伝えたかったことを広報担当者に尋ねると、こんな答えが返ってきました。
「バーガーキングでは、合成着色料、化学調味料、合成香料、合成保存料などの人工的な添加物を使用していない『ワッパー』を提供しています。おいしさと品質にこだわり、シンプルな原料でシンプルに作る『リアルフード』という価値を皆様にお伝えしたく、メッセージを掲載しました」
タイトルや縦読みについて尋ねると、前回同様に「店頭に掲出しましたバナーを見て、どのように感じられるかはお客様次第と考えております」との回答でした。
そして、今後についてはこう語ります。
「ライバルであるマクドナルドさんが、より大きくなって秋葉原昭和通りに再び戻ってきたことを嬉しく思います。これまでのようにお互いに切磋琢磨していきたいと思っております」