ネットの話題
「賭けるより 駆ける娘に 掛ける金」 オタク川柳、今年の各賞発表
上位作品とそれぞれの解説、傾向について企画した会社に聞きました。

毎年恒例となった「あなたが選ぶオタク川柳大賞」の各賞が31日、発表されました。最高賞の「ネ申」に選ばれたのは「賭けるより 駆ける娘に 掛ける金」です。上位作品とそれぞれの解説、傾向について企画した会社に聞きました。

応募総数10054句
オタク川柳を企画しているのは、インターネットのプロバイダー業を主力とする「インターリンク」(東京都豊島区)です。
2005年に始まった「IT川柳」から数えて今回で17回目になるオタク川柳。
寄せられた10054句のうち、最終選考に残った20句に対して、ユーザーからの投票で入賞作品を決めました。
今年の上位5作品は以下の通りです。
(ウマおやじ@重課金:40代)
(空の青さにいきいきと:50代)
(だら子:40代)
(けんちゃん:20代)
(悦:50代)

社長が解説しています
インターリンク社長の横山正さんがブログで解説を公表しているので、一部を紹介します。
1990年代半ばに大ブームとなった、競走馬育成ゲーム『ダビスタ』(ダービースタリオン)。2022年現在は、擬人化された競走馬育成ゲーム、通称「ウマ娘」が大人気です。基本、無料で遊べるゲームなのですが、ハマるとどうしても課金してしまいます。このあたりの課金構造も90年代のダビスタとは隔世の感があります。
小松菜奈さんは、何度も共演した菅田将暉さんと結婚しました。若い女性から大人気の菅田将暉さんに小松菜奈さんを取られたのは仕方ないという諦めと絶望の中に、巣立っていく小松菜奈さんへの祝福が感じられます。
現在オタクと言えば、そのコンテンツは海外でもビッグイベントが開催され、クールジャパンとしてもてはやされ市民権を得たとも言われています。しかし、かつては日陰の存在というイメージでもありました。そんなにメジャーになってほしくない、ひとり静かに楽しみたいと願うオタクも存在します。
今年の傾向は
インターリンクの担当者によると、今年寄せられた句の中で多かったテーマは「二刀流」「ウマ娘」「副反応」「サウナ(ととのう)」「給付金」「親ガチャ」など。
前々回から引き続き、「沼」「推し」をテーマとする作品も多かったそうです。
例年と違う点は、1位の川柳が2位にダブルスコア以上となる1230票を獲得したこと。
このような圧倒的な票差がついたのは初めてだそうです。
笑える自虐を含んだものや、トレンド要素を含んだものが票を伸ばす傾向があるというオタク川柳。
今後について、担当者はこう言います。
「インターリンクはこれからも、オタクの皆様に愛される『インターネットサービスのオタク企業』として精進して参ります。次回もその道のプロにしか理解できないオタクな川柳をお待ちしています」