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MAXのNANA、思い出す…アクターズスクール卒業の日 独特な指導法

デビューする子、別の道を見つける子も

デビュー当時のNANAさん=本人提供
デビュー当時のNANAさん=本人提供

10代に「スーパー・モンキーズ」でデビューした沖縄出身のダンスボーカルグループMAX 。様変わりした音楽業界で迎えた26周年も、第一線で走り続けます。仕事や子育て、自分自身の活動などについて語る「MAXコラム」。NANAさんは中学時代、「アクターズスクール」に毎日通っていました。仲間と支えあって切磋琢磨した日々。15歳でデビューした時の“卒業”が、思い出深いとつづります。

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中学卒業式後、「さらっと」告白

大好きな春がやってきました。暖かくなり、色んな花が咲き始めています。彩りのある景色の中を歩いていると、自然と前向きな気持ちになります。

3月生まれの私にとっては、新しい年度のスタートと相まって、春は一番リフレッシュする季節なんです。そして3月は「卒業」の季節でもありますね。今は色んな意味や形で「卒業」という言葉を耳にしますが、やはり一番に頭に浮かぶのは学生時代の卒業です。

私たちが子どもの頃、携帯電話はなく、ましてやSNSなんてありませんでした。毎日を一緒に過ごしていた学校の友達と別々の道を歩むことに、一生の別れのような寂しさを感じていました。なので、卒業式では泣いている子も多く、もう会えないかもしれないからと好きな人に告白をしたり、学生服のボタンや何か記念になるものを交換し合ったりする子もいました。

私もそんな一人でした。中学の卒業式後、仲間同士で別れを惜しみながら、校門近くに集まって話しをしていた時のこと。その中にいた、当時好きだった男の子に、勇気を振り絞ったのを隠しながら、さらっと告白した記憶があります。その結果はというと、さらっと受け流されてしまったという……(笑)。

今となっては甘酸っぱい思い出です。

中学時代のNANAさん=本人提供
中学時代のNANAさん=本人提供

「沖縄アクターズスクール」の卒業

それと、私にとって一番の思い出深い“卒業”は、「沖縄アクターズスクール」時代。デビューという形での卒業でした。

アクターズスクールには、13歳から15歳の2年間、毎日学校が終わると猛ダッシュで帰宅し、通い続けました。「歌手になりたい!」という同じ夢を持った仲間達と、一緒に歌や踊りのレッスンに夢中になった日々。そこでは先生ではなく、先輩が後輩に教えるというシステムでした。仲間同士励まし合いながら活動することで、より仲が深まりました。

3カ月に一度は公演があり、自分たちで曲を選び、振り付けをしてステージに立っていました。お客さんの前で披露することで、夢に向かって一歩ずつ前進している気持ちでいました。

そんな中、デビューが決まり卒業していく子、新たな夢を見つけて自ら卒業して旅立っていく子、様々な形の卒業でしたが、多感な時期を一緒に切磋琢磨したアクターズスクールの仲間は今でもかけがえのない友達です。

今年の秋には「沖縄アクターズスクール大復活祭 〜本土復帰50周年記念〜」というイベントも決まり、今はその時の再会に胸を躍らせています。出会い、別れ、再会。人生のターニングポイント。そこから得るもの学ぶことがたくさんあり、その思い出の数々が自分の支えになっているんだなとしみじみと感じます。

最後に卒業する皆さんへ!ご卒業おめでとうございます。
新しい人生の出発!!希望を持って、失敗を恐れずに、笑顔で頑張っていきましょうね♬

MAXのNANAさん=本人提供
MAXのNANAさん=本人提供

               ◇

〈MAX〉NANA/LINA/MINA/REINAの沖縄県出身4人組ダンスボーカルグループ。1995年にデビュー。翌年発売のサードシングル『TORA TORA TORA』でブレーク。1997年に『Give me a Shake』でオリコン初登場1位を獲得。その後も『Ride on time』など数々のヒット曲を発表し、紅白歌合戦に5年連続5回出場。近年は音楽活動の他に、個人でのバラエティー、ドラマ、舞台出演など活動の幅を広げている。2021年に “Do Shot”と“Viva la Mambo”収録の37枚目シングル『Do Shot』をリリース。2022年1月1日に、寅年を記念して全6曲すべて『TORA TORA TORA』を収録したミニアルバム『寅 寅 寅』を配信。

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