ネットの話題
「西松屋ハンガー」で作った〝弓〟 中の人も驚く子育て中のアイデア
「武士だ、すけどのだとはしゃいだりしてとても楽しそうに遊んでいます」
ネットの話題
「武士だ、すけどのだとはしゃいだりしてとても楽しそうに遊んでいます」
「子どもが暇だ遊べとうるさいので…」と、家にあるもので子どもが夢中になるおもちゃを作ったというツイッター投稿が話題です。製作の経緯を聞きました。
仕事している横で子供が暇だ遊べとうるさいので西松屋のハンガーと輪ゴムで弓を作り、射的みたいに棚にオモチャ並べてこれに当ててなさいと渡したら一日中遊んでいて良かった pic.twitter.com/m9xnSVYmTq
— ももしきや (@1004KI8) February 5, 2022
ももしきやさんがハンガーを使った弓を思いついたのは、2月に入って最初の土曜日のこと。
自宅で仕事に取り組んでいましたが、その横で10歳の長男5歳の次男が「つまらない」「一緒に遊んで」とせがみ始めました。
NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を見た次男が、見よう見まねで弓を作ったものの、紙で作ったため、ぐにゃりとまがってしまいました。
そこで、ももしきやさんは「弓っぽいかたちのハンガーでつくれるのでは」と思いつきました。
「おお、西松屋のハンガーはアーチェリーっぽくて最高の形状ではないか!」
ももしきやさんに作り方を聞きました。
まず、ハンガーのフック部分をハサミを使って切りとります。そして、三角形の両端に輪ゴムを結びます。このとき、輪ゴムは少し太めのものがおすすめだそう。弓はこれで完成。
矢は、カレンダーやスケッチブックなどの厚めの紙を丸め、片方の先端にゴムを引っかけるための切れ込みを入れればできあがりです。
ももしきやさんが弓矢のセットを作るのにかかった時間は10分程度でした。
これを長男と次男に渡すと、おおはしゃぎ。「思った以上に喜び、矢がまっすぐ飛ぶようにガイドをつけてみたり、太さの違う矢を作ったり、やじりをつけてみたり…。紙で刀と兵糧米を作って身につけ、武士だ、すけどのだとはしゃいだりしてとても楽しそうに遊んでいます」
「家にあるものだけで簡単に楽しく遊べるので、ツイッターで共有しようと思った」と話すももしきやさん。
「『自分も作る』『フックを切り取った部分が危ないからマスキングテープを貼った』などの反応が返ってきて、話題が暗く殺伐としがちな中で『Twitterの良い部分』を生かした使い方ができて良かったと思いました」
自社のハンガーが子どものいる家庭での遊びにつながっていることについて、西松屋チェーンの担当者は「お客様からは衣類の保管や洗濯物を干す時に重宝していますとのお声をいただくことはあったのですが、弓矢に改造というのは初めてで、ツイッターを見てそのアイディアに大変驚いています」とコメント。
「ハンガーを利用して楽しんでくださっているようですが、弓への改造は、ハンガー本来の使い方ではないので、発射された矢が体に当たったり、ハンガーが破損することなどでけがをされないか心配でございます」とも付言しています。
ハンガーの本来の使い方ではないため、大人の目の届く範囲で、危険がないように見守りつつ遊んでもらうことも重要です。
最近では、新型コロナウイルスの感染者が相次ぎ、保育園では休園、学校も休みになる家庭が多くあり、在宅勤務中に子どもたちの面倒もみるという保護者の声も聞かれます。
ももしきやさんにお家で子どもたちと楽しく過ごすためのコツを聞くと、「それは私が知りたいですが…」とした上で、「 上の子はしばらくオンライン授業でずっとタブレット端末を見ているので、家の中で遊ぶときは工作などなるべく画面を見ない遊びをすることや、できるだけ公園など外に連れ出すこと、遊ぶときは割り切って自分も一緒に遊ぶこと」などを挙げてくれました。
そして、「とはいっても、親である自分もしんどいので、無理しないこと、などに気をつけています」と話してくれました。
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