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恵方ミルクのアイデアに「その手があったか…」コロナ禍が生んだ発明
2月3日は節分。豆は御法度の赤ちゃんに、季節の行事を体験してもらうにはどうしたらよいか――。頭を悩ませる親の間で近年、節分になると話題にのぼるのが「恵方巻き」に似せた哺乳瓶です。「恵方ミルク」「恵方乳瓶」などとも呼ばれます。製作者のひとりに話を聞きました。
節分の迎え方は地域や人によってそれぞれです。「鬼は外 福は内」に合わせて大豆をまくほか、すっかり定着したのが「恵方巻き」です。関西発祥といわれる風習で、節分の日に「恵方」の方角に向かって無言で太巻きを食べると縁起がよい、などとされています。
ところが、この節分、どう過ごしたらよいのかと、私自身、娘(5)が生まれて迎えた初めての節分で頭を悩ませました。
せっかくの行事。けれども、豆や本物の恵方巻きは食べさせられません。鬼のお面をかぶったら驚いてしまうかも…などと考えているうちに、節分が終わってしまった記憶があります。
ですから、恵方巻き風の哺乳瓶「恵方ミルク」「恵方乳瓶」のアイデアを知った時は、思わずうめきました。「その手があったか…」
2歳の娘がいて育休中のもなざきさん(@mnrz22)がツイートを投稿したのは、2020年の節分でした。
当時は娘が生まれて半年が過ぎた頃。「哺乳瓶に画用紙貼って、恵方巻食べてる風な写真を撮りました。笑」と投稿すると、4千件超の「いいね」が集まりました。
哺乳瓶に画用紙貼って、恵方巻食べてる風な写真を撮りました。笑 pic.twitter.com/LD0edlMjRn
— もなざき (@mnrz22) February 3, 2020
ツイートには「出た天才…!!!!!」「赤ちゃんでも恵方巻き食べた気分になるね」などのコメントが寄せられました。
2020年の節分は、日本国内でコロナの感染者が初めて確認されて少し経った頃でした。「外にも行けず、家で何かできないかと思っていました」ともなざきさん。
「ちょうど、黒い画用紙が余っていました。恵方巻きと哺乳瓶の形が似ていたので『使えそう』とひらめきました」
「工作が好きで、思いついたらすぐにやってみたくなる性格」のもなざきさんは、娘のお昼寝時間に製作したそうです。「実際に同じように作ってみてくれた方がいらっしゃったのがとても嬉しかったです!」
もなざきさんによると、用意したのは、「ボトル部分がまっすぐな哺乳瓶」「黒い画用紙」「白い画用紙」「型取り用の鉛筆」「ペン」「セロハンテープ」だそう。
工程はシンプルで、「1. 黒い画用紙を哺乳瓶に巻ける大きさに切る」「2. 白い画用紙を哺乳瓶の底に合わせて型とって切る→米と好きな具材をかきかき」「テープでとめる」だそうです。
当時のツイッターでは「まだ海苔巻きは早いなっていう哺乳瓶お使いのベビちゃんは恵方ミルクしましょ」と呼びかけています。
今年の恵方は「北北西」です。
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