ネットの話題
斉藤、斎藤、齋藤…いったいどのサイトウ? ハンコの反抗期が面白い
商品化の経緯を取材しました。

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商品化の経緯を取材しました。
斎藤、齋藤、斉藤、齊藤……といった具合にいろんな漢字のサイトウが集まっていたり、一度で大量に「佐藤」を押せたり。そんなガシャポン「ハンコの反抗期」が発売されました。商品化の経緯を取材しました。
11月になって順次販売が始まった「ハンコの反抗期」。
1回300円のガシャポンで、「サトウ」「サイトウ」「タカハシ」「タナカ」「スズキ」の全5種類がラインナップされています。
例えばサイトウは、「斎藤」や「齋藤」といった漢字が異なる19個の名字を一つにまとめたハンコ。
サトウは、いろんな字体の「佐藤」を一度でまとめて押せるハンコです。
ツイッターで紹介されると、「ダジャレを使いたいがための商品」「使える人が思いっきり限定されてる」といったコメントが寄せられ、注目を集めました。
「ハンコの『同じ印面が何度も押せるという』という点と、日本人の身近にある名字というモチーフが面白いと、以前から思っていました」
そう話すのは、バンダイのベンダー事業部・森内尚さん。
同じ名字の人が自分向けに買ったり、プレゼント用に買ったりという用途を考えて、名字の選択は人口の多いものを中心にしたそうです。
絞り込むにあたっては、メールの宛名を打つ際に迷った自身の経験なども参考にしました。
「集めやすさとコストのバランスで5種類になりましたが、もっと入れたかったです。ワタナベさんも『どのワタナベさん?』となることが多いですが、同僚に何人いるかなと考えたときに、サイトウさんのほうが多くいたのでサイトウさんを選びました」
名字選びよりも、いかに社内会議を通すかの方が苦労したといいます。
「名字あるある」がSNSやテレビで取り上げられている点などを強調して資料を作成。
会議で「これは話題にならないんじゃない?」との意見も出たそうですが、発売後にツイッター上で注目を集めました。
「次の商品を提案するときの武器になるので、大変ありがたいです。自分の『これは話題になりそうだ』という感覚が、ユーザーの皆さんとズレがないとわかったのが一番うれしかったです」
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