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「死刑制度が真っ黒に覆われている」記者が選んだ小説という手法
「フィクションじゃないと表現できない」
さまざまな事件を取材し、特派員を経験してキャスターとしても活躍するジャーナリストが、死刑が執行された実在の事件に着想を得たミステリー小説を書きました。なぜノンフィクションではなく「小説」というかたちで表現しようと思ったのでしょうか。今春、『蝶の眠る場所』を出版した水野梓さん(本名・鈴木あづささん)に話を聞きました。
バシャバシャとフラッシュが焚かれなくなった「閃光の後」を見てみたい――。
「小説に出てくるカメラマン・欣二郎の言うように、事件の被害者や事件を起こした人、その家族……一人一人の『その後』を描いてみたかったんです」と話します。
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