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MAXのMINA、長男「スゲー!」五輪チケット落選でも味わえた感動
コロナの夏だからこそ家族で一緒に観戦
沖縄出身のダンスボーカルグループMAX。1995年にデビューしてから今年で26周年を迎えました。10代だった「スーパー・モンキーズ」時代から音楽業界が様変わりした今、第一線で走ってきた4人は何を思うのでしょうか?仕事や子育て、自分自身の活動など、それぞれが切り開いた道について語る「MAXコラム」。東京五輪を自宅にて観戦したMINAさんは、五輪開催の是非について家族で話し合ったと言います。この夏を振り返りました。
コロナ禍での2度目の夏。出口の見えない戦いに、正直疲れてきちゃったというのが本音です。しかし、今年の夏は東京オリンピック・パラリンピックがありました。ありきたりな言葉になってしまいますが、本当に選手の皆さんからたくさんの勇気と元気をもらいました。
東京でのオリンピックが決まった2013年、息子はまだ小学生でした。なぜ皆がこんなにも東京でのオリンピック開催について騒いでいるのか、息子はよくわかっていないようでした。それがリオデジャネイロ五輪の閉会式に「安倍マリオ」が出てきたことで、息子は五輪に対し興味をもつように。「せっかく東京で開催されるなら僕も見たい!」「何でも良いからオリンピックを会場で味わってみたい!」と言い出しました。
さて、こうなったら母の私は頑張るのみです。五輪チケットの申し込みが始まり、毎回スマホと睨めっこしましたが、抽選はすべて落選。残念な結果となりましたが、それまでの過程を含めて、子どもたちと楽しむことが出来ました。
どんな競技があるのか、また、決勝に行くまでこんなにも多くの予選があることも知りました。初めて聞く競技について調べたことも。その後、オリンピックは1年延期され、結果的に無観客での開催になってしまいました。
開催に関しては賛否が分かれ、様々な意見を耳にしました。我が家でも、オリンピック開催の是非は話題になりましたね。色々と意見を言い合いましたが、私たちは「無観客でも、頑張ってきた選手の皆さんのために開催して欲しいよね」という考えに至りました。
東京オリンピック開会式の日、家で焼肉パーティをしながら式典を堪能しました。ゲーム好きなお兄ちゃんは、真っ先に「選手入場」時の音楽に反応。「ヤバ!!スゲー!!」と大興奮。国名のプラカードにも即座に反応。
正直、私は今までこんなに真剣にオリンピックの開会式を見たことがなかったので、その出場国の多さにビックリしました。同時に、聞いたことがない国について調べてみたり、選手団の皆さんが手を振れば、画面越しに手を振ったり、日本の選手団の皆さんが入場して来た時は、「“にほん”? “にっぽん”じゃないの?」など疑問に思い、これまた検索してみたり。普段の会話とは違った視点で、子どもたちと楽しませてもらいました。
朝起きれば、「今日は何の競技を見る?」という会話から始まり、振り返ると、我が家は完全にオリンピック一色でした。格好から入りたい私としては、応援グッズのTシャツをしっかりゲット。
オリンピックが終わった後は、パラリンピックも楽しみました。子どもたちは、学校の授業で「ブラインドサッカー」や「車いすラグビー」を体験したことがあるので、私より、身近にパラリンピックを感じていたみたいです。
特に車いすラグビーの池崎大輔選手が画面に映ると、池崎選手のプレーを学校の体験授業で見たことがある娘は「もうね〜マジですごかったから池崎選手」と力説。今回初めて見た「ゴールボール」のルールも、娘が教えてくれました。
コロナ禍での学校観戦が問題になっていましたよね。賛否両論ありますが、私個人としては、子どもの頃に刺激を受け、心動かされる体験はとても大事なんだと肌で感じました。
この夏も stay home。
コロナ前の夏が恋しくもありますが、この夏だったからこそ味わえたことも。
心熱くなる夏になりました。
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