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連載

#13 猫と警備員、ほっこり攻防の日々

猫と警備員、今度の攻防は「じらし」作戦 昼に来てはドア前でゴロン

強行突破ではなく、警備員をじらして呼び寄せているようです。

9月に入ってからの攻防戦の一コマ
9月に入ってからの攻防戦の一コマ 出典: 尾道市立美術館のツイッター

目次

 美術館に入ろうとする猫と、防ごうとする警備員のやりとりで話題になる尾道市立美術館(広島県)。秋の特別展が始まって攻防戦が再開しましたが、いつもとちょっと様子が違います。強行突破だけではなく、警備員をじらして呼び寄せているようです。

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これまでの攻防は


 近くのレストランで飼われている黒猫ケンちゃんが、最初に注目を集めたのは2017年3月。

 開催中だった「猫まみれ展」の会場に入ろうとして、警備員・馬屋原定雄さんに阻止される様子がツイッターで紹介されたのがきっかけでした。

 その後も「猫と警備員の攻防」としてたびたび話題になっていますが、侵入を試みるのは決まって警備員が馬屋原さんの時ばかり。

 馬屋原さんが来るのは特別展の時だけなので、そのたびに美術館職員は攻防戦を期待してカメラを構えています。

特別展初日に再会


 尾道市立美術館では9月11日から、秋の特別展「画家とパレット 近代の巨匠たち展」が始まりました。

 馬屋原さんとケンちゃんが最後に会ったのは8月下旬でしたが、特別展初日に早くも再会。

 朝8時ごろ、事務所裏にいた馬屋原さんのところにケンちゃんが近寄ってきました。

 その様子を動画撮影していた美術館職員が、「待たせたニャ」という文章をつけてツイートしています。

 再会のあいさつを交わし、実際の攻防が始まったのは15日のお昼から。

 受付から「ケンちゃんが来てますよ」と連絡を受けた職員が玄関に向かうと、自動ドアの前で寝転がっていました。

 馬屋原さんになでられて気持ち良さそうにしていて、この時は中に入ろうという気配はありませんでした。

休みの日を狙った?


 翌16日、馬屋原さんはお休みでした。

 玄関に現れたケンちゃんは、今度はまっすぐ館内へ向い、1つ目の自動ドアを通過。

 2つ目のドアを通過したところで、職員に阻止されました。

 「馬屋原さんが休みだとわかって、『今がチャンス』と思ったんですかね」と対応した職員は推測します。


 17日のお昼には、先日と同じように自動ドアの前でゴロン。

 堂々と毛繕いをしていましたが、隙を見て1つ目のドアを通過します。

 馬屋原さんが駆けつけて制止すると、足ふきマットの上でストップ。

 伸びをして、ごまかすようなしぐさを見せました。

 その後、5分ほど玄関前に居座って、帰って行ったそうです。

じらし作戦か


 さらに19日のお昼。

 今度は1つ目のドアが反応しないぐらいの位置で寝転がり、館内にいる馬屋原さんの様子をうかがいます。

 ケンちゃんに気づいて様子を見ていた馬屋原さんですが、しばらくしてドアの外へ。

 「眠たいん?」と声をかけます。

 この日は中に入ろうとはせず、5分ほど戯れて帰って行きました。


 撮影していた職員は、こう振り返ります。

 「ドアの前で連日寝転がる『じらし作戦』で、馬屋原さんの方から会いに来るのを待っているみたいでしたね」

 そういえば8月下旬、閉館後に帰宅途中だった馬屋原さんが、寝転がっているケンちゃんを見つけて近寄ったことがありました。

 ケンちゃんを可愛がりながらも、警備員としての立場もあってか、自分から進んでふれ合おうとはしてこなかった馬屋原さん。

 そんな警備員の珍しい行動に対して、ケンちゃんは「寝っ転がってれば近づいてくるんだ」と学んだのかもしれません。

 「押してダメなら引いてみようと、じらし作戦を選んだんでしょうか。もしそうだとしたら高度なテクニックですよね」

 すっかり専属カメラマンになった職員にとっても、新たな発見でした。

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