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ネットの話題

無印良品そっくりに刺繍→銀座店に公式展示へ まさかの展開が話題に

ツイートが話題になった刺繍作家に思いも寄らぬオファーが届きました。

大図まことさんが刺繡を施したジュートバッグ(左)と、無印良品の紙袋
大図まことさんが刺繡を施したジュートバッグ(左)と、無印良品の紙袋 出典: 大図まことさん提供

目次

 無印良品で人気のジュート(黄麻)製バッグに刺繍して、お店の紙袋そっくりにしてみました――。そんなツイートが話題になった刺繍作家に、思いも寄らぬオファーが届きました。「銀座のお店に展示しませんか」という依頼です。

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大図まことさんが刺繡を施したジュートバッグ(左)と、無印良品の紙袋
大図まことさんが刺繡を施したジュートバッグ(左)と、無印良品の紙袋 出典: 大図まことさん提供

「このまま売ってそう」


 東京・蔵前に「TOKYO PiXEL. shop & gallery」を構えている大図まことさん。

 2008年に勤めていた手芸材料店を退職後、クロスステッチやピクセルアートのデザイナーとして活動しています。

 刺繍作品そのものだけでなく図案を販売したり、麩菓子「パンダのうんこ」をプロデュースしたりといった取り組みも。

 そんな大図さんが6月下旬、こんなツイートを投稿しました。

 「ワイ暇すぎて無印のエコバッグ(190円)にダイソーで買った針と糸で刺繍したった」

 添付された画像には、無印良品の紙袋が2つ並んでいるように見えますが、実はそうではありません。

 手前の方はジュートバッグに紙袋のデザインそっくりな刺繍を施したものなのです。

 この投稿に対して、「このまま売ってそう」「マネしていいですか」といったコメントが寄せられ、いいねは9万を超えています。

銀座店に展示へ


 さきほどのツイートから約2カ月の9月1日。今度はこんな文章を投稿しました。

 「ワイ暇すぎて無印のジュートマイバッグに刺しゅうを入れたらめっちゃバズってなんと無印良品銀座店で展示をすることになりました! みなさんどうもありがとうございます」

 引用されている「無印良品 銀座」のインスタグラムには、9月7日から10日10日まで「大図まことクロスステッチ展」が開催されることが告知されています。

 「銀座の店員さんからインスタグラムのダイレクトメッセージが届いた時はビックリしました」と大図さん。

 まさか公式から展示依頼まで来るとは思わなかったそうですが、ネット上で話題になったことは狙い通りだったといいます。

制作のきっかけは


 コロナ禍で刺繍教室が開けずにいた大図さんは今春、インスタグラムでライブ配信を開始。

 刺繍好きが集まって反響はありましたが、次第にメンバーが固定されていく状態になりました。

 これまで刺繍に興味がなかった人たちに、どうやったら始めるきっかけを持ってもらえるか。

 悩んでいた時、インスタライブで知り合った仲間が大図さんの店を訪れ、ジュートバッグを見せてくれたそうです。

 バッグには、大図さんが考案したピクセルアートが刺繍されていました。

 無印良品の「ジュートマイバッグ」は一番小さいB5サイズで税込み190円。

 そこに100円ショップで買った針と糸を使えば、500円で作れる。

 「これなら刺繍に興味を持ってもらうきっかけになる」と思い、紙袋そっくりに作ることを決めました。

狙い通りに拡散


 当初は「無印良品」とロゴだけを刺繍しましたが、それだけだとイマイチだと感じたので、側面のURLも刺繍。

 閉店後に1~2時間ほど作業して、約1週間で完成させました。

 ツイッターやインスタグラムに投稿すると、狙い通りに拡散して話題になりました。

 「ギャラリーでは20~30代の若い作家の展示が多いので、『作品をどうやって多くの人に届けるか』を試す実験でもありました」

 銀座での展覧会では、話題になったジュートバッグだけでなく、刺繍仲間たちの作品も展示予定です。

 「無印の一方的なファンだったのに、一緒にやろうと言っていただけてビックリしています。いろんな人に見てもらって、刺繍を始めるきっかけになればいいなと思っています」

大図まことさん
大図まことさん 出典: 大図まことさん提供

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