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私も、いじめられていました 新学期を前に著名人がメッセージ

「逃げていい」「好きなことだけしててもいい」

新学期を前にメッセージを掲げる著名人たち。左から、はるな愛さん、ゾフィー上田航平さん、キンタロー。さん、吉木りささん
新学期を前にメッセージを掲げる著名人たち。左から、はるな愛さん、ゾフィー上田航平さん、キンタロー。さん、吉木りささん

目次

夏休みの終わりは、「いじめっ子にあわないといけない」「また学校に行かなくてはいけない」と不安や緊張が高まる時期です。そして、子どもの自殺率は、8月、9月に高まります。そんな生きづらさを抱えるあなたのため、テレビで活躍する芸人さんら著名人がYouTubeたかまつななチャンネルに集まりました。実は、みなさん、過去にいじめを受けた経験があります。無料でアクセスできる場に子どもたちの居場所があってほしいという思いから、苦しかった日々をどのように乗り越えたか、包み隠さず語ってくれました。誰かを頼ったり、SOSを出したり、逃げ出したりしていい。先輩たちの言葉が、あなたの生きやすさにつながることを願っています。(時事 YouTuber・たかまつなな)

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子どもの自殺を食い止めたい

警察庁が3月16日に公表した、2020年1年間の小学生から高校生までの児童生徒の自殺は499人と、過去最多となりました。そんな状況を受けて、今回、4名の著名人の方が、企画に賛同し、お話してくれました。

はるな愛さん「必ず、居場所がある」

子ども時代、生まれもった性と心の性が違うことが原因でいじめを受けていたはるな愛さん。殴られた後、石灰を顔に押し付けられるなどされ、“死にたい”と考えるように。道路に飛び降りようとしたこともあったそうです。

そんな中、ショーパブで輝いているニューハーフの方々を見たことをきっかけに放課後にお店に通うようになり、自分に自信が芽生えた、いじめから開放されました。今はないように思えても、絶対にあなたの居場所があるとメッセージを下さりました。

 

「やっぱり、あの時に死ななくてよかった。死んで全てが終わって解決するなんてことなくて、自分の人生がそこで終わったとしても、周りにいる人たちの苦しみを抱えて生きていくことになる。死のうと思っていた私がお伝えしたいのは、死のうと思った瞬間、頭を打ちつけて痛い思いをした瞬間、死ななでいでおこうと思いとどまった瞬間、その全ては一瞬の出来事でしかないんです。だから、死ななでいでおこうという一瞬を多く持っておいてほしいなって。生きていれば、朝ごはんが美味しいって思える日も来るし、海外に出てみたら世界が広いということにも気づける。死んだら何も気付けないし、何も考えられないし、何も向き合えない。世界には未知なるものばかりだし、必ずあなたの居場所がある。だから絶対に死なないでほしいです」
 
【関連記事】はるな愛「歩道橋から飛び降りたら…」壮絶ないじめに耐えた中学時代

キンタロー。さん「楽しいことで頭をいっぱいにして」

キンタロー。さんは中学生時代、同じグループの女子に無視されたり、男子からも上履きに画びょうを入れられるなどのいじめにあっていました。友達とのコミュニケーションの取り方がわからなくなり、同級生との会話でさえ敬語しか使えなくなった時期も。

毎日泣くことで気持ちを発散させたり、お笑い番組に没頭しながら過ごした後、カナダ留学を機に明るい自分を取り戻し、いじめを乗り越えました。

辛い時、考えすぎないで、楽しいことで頭をうめてほしいとメッセージをいただきました。

 

「とにかく考えすぎないで。なるべく前を向いて、楽しいことで自分の頭の中だけでもいっぱいにしてほしいです。どうしても嫌なことが巡っちゃうってときは、自分が大好きな食べものを。お父さんお母さん、もしくは気の許せる友達とお店とかに行って、とにかく何かおいしいものを食べてほしい。食べているときって結構嫌なことを忘れられたりするから。とにかく自分の頭の中を嫌なことで埋め尽くさないで、なるべく真っ白なキャンバスにしておいてほしいです。どうかお願いします」
 
【関連記事】「学校という空間にいたくなかった」キンタロー。さん苦しめたいじめ

吉木りささん「あなたは、あなたのままでいい」

シャイな性格や、高い声が原因で中学時代にいじめを受けていた吉木りささん。友人からの悪口で追い詰められクラスで孤立。給食もあまり食べられず痩せてしまった時期もありました。現在はタレントや歌手活動のなかで、自分の高い声が“武器”となることに気づき、コンプレックスを“たからもの”として捉えることができるようになりました。

そんな吉木さんからは、今のままでいいんだよというメッセージをもらいました。

 

「コンプレックスは宝物なんです。成長していくと、かけがいのないものにもなりますし、武器にもなります。あなたはあなたのままでいいので、自分を好きになってください」
 

ゾフィー上田航平さん「あなたに絶対に死んでほしくない」

お笑い芸人ゾフィーの上田航平さんは、小学校、高校で明るくひょうきんな性格であることが理由にいじめを受けていました。部活の先輩に服を脱げとい言われ、必死に従いながら相手が飽きるのを待っていたことも。人それぞれのいじめの状況、対処法があるなかで、これだけはみんなに共通して伝えたい力強いメッセージをいただきました。

 

「死ぬな! これ一点です。死なないでほしいって僕が思っている、ということしか言えないな。いじめに対してどう対処するかについては、いろんな考えがあると思うんです。「逃げたほうがいい」と言う人もいるし、「戦ったほうがいい」と言う人もいる。自分がどうするかは、自分で見つけていかなきゃいけないのかもしれない。でも、僕は少なくともあなたに絶対に死んでほしくない、って思っています。自分と同じ状況にいる人が命を落とすのは、僕は一番悔しいです。だから、死なないでください、って伝えたいです。」
 
【関連記事】「やられたこと全部書き留めた」ゾフィー上田さん、いじめとの決別

発起人、たかまつななの思い

私は、昔いじめられていました。

学校に行きたくない。居場所がない。生きるのが辛い。
人見知りで、人に裏切られるのが怖くて、いつもぼっちでした。
口を開けば、生意気だと言われました。

でも、人と違うことを個性として受け入れてくれるお笑いや
自分の意見を真実を元に伝えられるジャーナリズムに出会い、私は変わりました。
自分のありのままを受け入れてくれる人が、たくさんいました。

当時の私に“無理しなくてもいいんだよ”と言いたい。
“短所だと思っていることが長所として認められる日が来るから、安心して”と伝えたい。

でも、現実には自ら命を落としてしまう子どもたちがいる。
新学期を前に、耐えきれずに……。

そんな人たちに、私は少しでも、寄り添いたい。
そう思い、先輩方にご協力いただいて動画を作りました。

※動画一覧は特設サイトからご覧になれます。(https://www.shoukasonjuku.com/ijime
【本プロジェクト特設サイト】
https://www.shoukasonjuku.com/ijime​
 
【今苦しんでいる人へ、まず相談してみよう】
いじめへの対処法は、人それぞれです。
上記のタレントさんと同じ向き合い方が正しいとは限りません。
 
まずは自分の状況を、だれかに相談してみることが大事。
親や信頼できる先生や大人に報告する
子どもの相談窓口もあるよ。
 
<主な子どもの相談窓口>
 
●よりそいチャット(LINE・チャット)
生きるのがつらい人の相談窓口。
https://yorisoi-chat.jp/​
 
●チャイルドライン(電話・チャット)
18歳までの子ども専用の悩み相談窓口。
https://childline.or.jp/index.html​
☎︎ 0120-99-7777
 
●24時間子供SOSダイヤル(電話)
子どもや、いじめなど子どもに関する悩みを持つ保護者等が相談できる窓口。
24時間365日相談できる
☎︎ 0120-0-78310
 
●BONDプロジェクト(LINE・電話・メール)
10代20代の生きづらさを抱える女の子のための相談窓口。
https://bondproject.jp/​
☎︎ 070-6648-8318
 
●自殺総合対策推進センター
都道府県・政令指定都市別の、いのち支える相談窓口一覧
https://jssc.ncnp.go.jp/soudan.php​
 
その他​、厚生労働省HPも参考にしてみてください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunit...​
 
※親から虐待をうけている場合は、周囲の大人に相談したり、
児童相談所全国共通ダイヤル(189)に電話しよう。


 

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