話題
ゆーたそさんからの取材リクエスト
ベビーチーズって、ベビー用なの?
ベビーチーズって、ベビー用なの? 大手に聞いてみたら即答だった
ベビーチーズって、ベビー用なの? ゆーたそ
スーパーのチーズ売り場などで見かける、一口サイズのベビーチーズ。withnewsの取材リクエストに「ベビーチーズって、ベビー用なの?」という質問が寄せられました。大手メーカーに疑問をぶつけると、昭和のチーズ史の一端が垣間見えました。
「名前はベビーチーズですが、『お子様向け』として販売しているわけではありません」
早速、答えを話してくれたのは、Q・B・Bブランドのチーズで知られる「六甲バター」の担当者です。国内シェアの6割強を占める同社のベビーチーズは、1972年に誕生しました。
当時の主流だったカルトンタイプ(箱形)のプロセスチーズを、「ナイフを使って切らなくてもいいように、一口サイズの形状が開発されました」と担当者。ベビーは、従来の商品と比べたときに「赤ちゃん」という親しみを込めて名付けられたといいます。
離乳食として乳児が食べることもできますが、塩分が多いことなどもあり「離乳食向けとはしてはいません」と説明します。メインの購入者はスーパーの利用機会が多い、40~60代の女性だそうです。
今日は「#ベビーチーズの日」♪
— 【公式】六甲バター(QBB) (@qbb_official) June 6, 2021
六甲バターの『6』と毎⽇『1』個は
⾷べて健康に。
そんな想いから6⽉第1⽇曜日を
QBBが提案する「#ベビーチーズの日」
と設定しました!(日本記念日協会認定)https://t.co/yY0m8pdiZC
これからもベビーチーズを
よろしくお願いします♪#ベビーチーズはQBB pic.twitter.com/bRJrDOzD1L
Q・B・Bより12年早い1960年にベビーチーズを発売したのが、雪印乳業(現・雪印メグミルク)です。「国内で最初に発売したと思われます」と話す広報担当者にターゲット層を聞きましたが、こちらも同じく「お子様用に開発されたわけではありません」という回答でした。
それではなぜ、「ベビーチーズ」という名前になったのでしょうか。「資料を確認しましたが、由来についてははっきりとわかりませんでした」としつつも、資料で確認した内容を基に浮上した「二つの説」を教えてくれました。
一つが、過去の資料にあった「ベビースタイル」という記載です。当時の雪印乳業は、「雪印チーズ」を225グラム(1/2ポンド)で販売していました。「市場の要望にこたえて小さいサイズが開発された際、ベビースタイルということで名付けられた可能性が考えられます」(担当者)
もう一つが、チーズ関連の機械を輸入していたヨーロッパの習慣が影響している説です。伝統的なオランダ産のゴーダチーズは円盤型で「直径35cm、高さ11cm、重さ12kg」と決められており、「この規格より小さなものは『ベビーゴーダ』と呼ばれています」と担当者。「この習慣から、(規格より)小さなものを『ベビー』と呼んだのかもしれません」と推測しました。
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— 【公式】雪印メグミルク株式会社 (@megmilk_snow) June 7, 2020
今日は
ベビーチーズの日🧀
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そんな今日はいろんなベビーチーズを楽しみませんか♪
実は9種類もあるって知ってましたか❗️
定番のベビーから、おつまみにぴったりな、わさびや焦がし醤油、ブルーチーズ入りなどいろいろ🍻💕https://t.co/ArRmgMBid6
※6月第一日曜日はベビーチーズの日 pic.twitter.com/CsUjRTfV17
雪印のベビーチーズも離乳食の時期から食べることができますが、担当者は「食べやすいように小さく切ってください」と呼びかけます。乳幼児向けの商品としては、2010年に「1歳からのチーズ」が発売されました。
開発の背景には、以前から「何才からチーズを食べさせて良いのかわからない」という問い合わせが多数あったといいます。安心して食べられるよう、やわらかく薄い形状にしたほか、塩分は35%カット。「お子様の成長に重要な栄養素であるカルシウムや鉄分、たんぱく質などを手軽にとることができます」とコメントしました。
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