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地球グミの動画、2億回再生超の人気 韓国から波及「想定外の反応」
販売再開は10月
いま、若者の間で「地球グミ」というドイツ生まれのグミが流行っています。TikTokでの地球グミに関する投稿の総再生回数は2億回を超えます。若者の間で広がる地球グミ、実はいま、店頭でみかけることはできなくなっています。その理由を輸入元に聞きました。
日本でも若者の間で大流行となっている地球グミですが、流行の始まりは韓国です。韓国での流行を受け、日本では今年に入ってから、TikTokを中心としたSNSで急速に広まりを見せています。
TikTokで「地球グミ」を検索すると、2億8000万回を超える再生があると表示されます(6月末時点)。
Z世代のトレンド調査を多く行っているZ総研(代表・道満綾香)が行った、今年上半期のトレンド調査の「流行った食べ物・飲み物ランキング」の1位も「地球グミ」でした。
地球グミをはじめとしたトローリ製品の唯一の日本での輸入元である豊産業(本社・横浜市)に話を聞くと、同社が地球グミの取り扱いを始めたのは1年ほど前のこと。「韓国で流行っていたことは知っていたのですが、小売店からの要望の声を受け、取り扱いを開始しました」
輸入商品を扱うカルディコーヒーファームやPLAZAなどに卸していましたが、今年の春に入り、販売を一時中断しています。
その理由は、「製造キャパを超えた」とは別に、もう一つ、地球グミの性質に起因するものがあります。
「地球グミの中央にはイチゴ味のシロップが入っており、夏場の暑さでそのシロップが溶け出してしまう可能性があるのです」と担当者は明かします。
「夏場は販売をストップしますが、10月から再開する予定」とのことで、それに向けて準備を進めています。ただ、これまでの反響も大きく、小売店からの注文は予約制にし、現在はその予約も埋まっている状況とのこと。
「正直、ここまでの反響は想定していなかった」と担当者。「今回は完全にSNSの力だと思っています」と話します。
豊産業によると、肝心の製造元のトローリ側の反応は「まだまだいけます」とのことでした。
地球グミの発祥は、日本の若者たちのトレンドの発信地となっている韓国。その韓国での流行をいち早くつかんだ日本のYouTuberたちからさらに国内でも流行が広がったという構図です。
地球グミの色あいはかなりビビッドで、映えるのに加え、グミ一個あたりの単価はそこまで高価ではないため、いわゆる「やってみた系」として一般の視聴者が自身のTikTokアカウントでも挑戦しやすかったのではないでしょうか。
安価で、インパクトのある見た目のものは、今後もデジタルネイティブである若者世代の拡散力により、トレンドをつかんでいきやすいのだと改めて感じています。
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