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絵本ぐりとぐら「遂に、この時が」ファン待望の展覧会限定グッズは…
多くの反響が寄せられた「食器」には、担当者の35年越しの思いがこもっていました

「遂に、この時が来ました…!」 展覧会にあわせ、絵本『ぐりとぐら』をモチーフにしたプレートやマグカップを制作するメーカーの喜びのツイートが、1.9万を超える「いいね」を集めています。ファンに待ち望まれた「ぐりとぐら」の食器の誕生には、担当者の35年以上にわたる思いがこもっていました。
「食器」に寄せられた想像以上の反響
この展覧会のグッズを担当するのは、20年以上にわたってミュージアムショップのグッズ製造や販売をしている「株式会社East」でした。
3月末、East代表取締役の開(ひらき)永一郎さんが「遂に、この時が来ました…!」と食器についてつぶやくと、想像以上の反響が寄せられました。
情報解禁!!
— 株式会社East (@TeamEastest) March 31, 2021
遂に!
遂に、この時が来ました。
ぼくらの なまえは ぐりと ぐら
このよで いちばん すきなのは
おりょうりすること たべること
そうです。
あの、ぐりとぐらの食器が
はじめて作られることになりました。
本当に嬉しく、そして光栄です。#ぐりとぐら#PLAYMUSEUM pic.twitter.com/TyOg2JAeQl
Tweetはすでに170万人の人が閲覧したといい、1.9万人が「いいね」をしています。

以前の展覧会でもグッズを担当
しかしEastが初めてグッズ制作に参加した2014年の「誕生50周年記念 ぐりとぐら展」(朝日新聞社など主催、2016年まで全国各地で開催)や、今回の「ぐりとぐら しあわせの本」展でも、「展覧会に足を運んでくださった皆さまへのお楽しみのひとつ」として、展覧会限定のグッズの制作が実現したといいます。

窯業とのご縁は35年以上、ものづくりの原点
開さんは「洋食器屋さんになりたい」という夢を抱いて19歳で上京し、食器をつくる会社に入社します。16年間勤めるなかで、さまざまなグッズ制作の経験をし、その後、独立して会社を立ち上げました。
「さかのぼると35年以上前から、窯業とはずっとご縁が続いていました。自分のものづくりの原点。食器に対しての思いが強かったんです」
だからこそ、絵本『ぐりとぐら』のファンの皆さんが喜んでくださるような食器をカタチにしたい――。開さんはずっとそう願っていたそうです。

みんなで食べる 分け合ううれしさを表現
「黄色いふわふわの食べ物を焼いて食べるシーンが印象的で、象徴的ですよね。ぐりとぐらも、ゾウもモグラもライオンも、おいしいものをみんなでつくって、みんなで分け合って食べる。その大切さや幸せが、あの1枚の絵に全て表現されているし、『仲間に入りたい』と思わせてくれます。だから皆さんの〝食器〟というグッズへの思い入れも深かったんだと感じます」

「僕自身はその時のことをよく覚えていないのですが、小さかった自分にとってもそのくらい大事な作品だったんだなと思います。そこから50年以上経っても、なおベストセラー。多くの方に、世代を超えて愛され続けている作品なんだなと改めて感じました」

一人でも多くの方に届くように
できるだけ転売されてしまうのを避け、来場者が正規の値段で手に入れられる環境をつくりたいという思いでした。当分は受注販売の方法をとり、製造が追いついてきたら改めて販売の体制を整えていきたいそうです。

【CAFEではぐりとぐらのカステラ!】https://t.co/kuJDnDeOmF
— PLAY_2020 (@PLAY_2020) April 2, 2021
4/10㊏ーのぐりとぐら展、酒井駒子展の関連メニューが決定!
ぐりとぐらのカステラパンケーキも数量限定で用意します🥞🥚🧺 pic.twitter.com/jdYq5NViQe
楽しみ・うれしさを増幅するグッズに
開幕してさっそく多くの方が食器を予約したといい、開さんは「お手元に届き、そこでどんな顔をしてごはんを食べてくれるのだろう?と想像すると、ワクワクします。幸せな仕事です」と話します。
「ぜひ絵本の世界を体験しにきてもらえたらうれしいです。その時に私たちのグッズが、その日の楽しみやうれしさを増幅するとか、楽しかったことを誰かに伝えたりするのに役立ったらいいなと願っています」
会期:2021年4月10日(土)〜2022年3月末予定
休館日:原則無休(展示替え期間、年末年始除く)
開館時間:
MUSEUM 10:00~18:00(平日は17:00まで/入場は閉館の30分前まで)
SHOP 10:00-18:30 / CAFE 10:00-19:00(L.O 18:30)
※平日に限り、MUSEUM・SHOP・CAFEは1時間短縮営業