お金と仕事
あなたのオンライン会議が進まないのは?コロナ禍で重要性増すスキル
昨年の春、少々照れながらも「オンラインファシリテーター・小澤」という名前で活動を始め、オンラインでのイベントや研修のファシリテーション、商談化支援などを務めることが増えました。
同じころに始めた副業の大学講師も、1年間全てオンライン。一度も教壇に立ったことがありません。結果、100回ほどのファシリテーションや講演、研修講師などをしました。
オンラインファシリテーターとは、Zoomなどのオンライン会議システムを使って、イベントや研修の司会・進行をする人のことです。
オフラインとは違い、オンラインでは「その場の空気」がないので、ファシリテーターの存在がより重要になります。スムーズな進行に加えて、「皆さん、どうですか?」と話を振るなどすることが、参加者の満足度につながるからです。
私もいろんなオンラインイベントに参加しましたが、満足度が高いのは、やっぱりファシリテーターが楽しいイベントです。逆に、仕切り方や話術があと少しというイベントは、やはり物足りなく感じてしまいます。
ファシリテーターというと、特別なスキルを持った人たちというイメージがあるかもしれません。大切なのは実践的なコミュニケーションスキルです。オンラインの場合は会社や組織の会議でも、進行役にはファシリテーターの心構えやスキルが必要です。
オンライン会議で話がうまく進まず、消化不良になった経験が一度はあるのではないでしょうか。オフラインであれば、誰が仕切ると決めていなくても会話が自然と生まれ、議論が進むこともありますが、オンラインは複数人が同時に話せないため進行役によって、会の効果が大きく左右されます。
求められる役割はテレビ番組のMCに近いと思っています。番組の面白さはMCがあってこそだと思いますし、それはオンライン会議でも大きくは変わりません。会議の進行を任されることがあるならば、このスキルを磨くことがますます重要になってくると感じています。
社内会議の場合、オフラインだと参加者も「私は参加しています」という顔で臨んでいるかもしれませんが、オンラインだと顔出し無しにしていたら、表情が分からず、何を考えているのか検討もつきません。何なら、他の作業をしている可能性もあります。
結果的に、会議で1回も発言しないまま終了ということもオンラインの特性上、あり得ます。また、ホワイトボードや紙に書くといった行為ができないので、ITを駆使して進めないといけないものになります。
その場を充実させるためにも、空気は明るくも、ピリッという緊張感をつくる。参加者に発言の機会を与え、意見を集約する。そんなファシリテーションスキルが今後、ますます問われてくると思います。
小澤美佳 株式会社knit(ニット)広報。2008年に株式会社リクルート入社。中途採用領域の営業、営業マネージャーを経て、リクナビ副編集長として数多くの大学で、キャリア・就職支援の講演を実施。採用、評価、育成、組織風土醸成など幅広くHR業務に従事。2018年 中米ベリーズへ移住し、現地で観光業の会社を起業。2019年にニットに入社し、カスタマーサクセス→人事→営業を経て、現在、広報に従事する傍ら、オンラインでのセミナー講師やイベントのファシリテーターを実施。副業で嘉悦大学の大学講師。キャリアや就職などに関する授業を担当。Twitterアカウントは2万のフォロワーがいる。
Twitterアカウント:https://twitter.com/mica823
note:https://note.com/micakozawa
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