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「狂犬にガバッっと…」地下芸人チャンス大城が明かした〝いたずら〟
神父さんも震えた衝撃のエピソード
「あ、どもども、お父さん、ごぶさたしてます」。昨秋、知る人ぞ知る「地下芸人」チャンス大城さんに、自身の父親についてお話を聞く機会がありました。記者の目の前で本人に電話をしてくれたチャンスさん。〝狂犬〟に襲わせてしまった過去、息子も知らなかったお父さんの複雑な生い立ち……。チャンスさんに勝るともおとらない、チャンスパパの笑える話、ホロリとする話をお届けします。 (東京社会部・宮崎亮)
<1週間後、クリスチャンのチャンスさん一家は、教会のミサに出かけます。後日談についてチャンスさんの語りが続きます>
<はい。入らなかったので今回書きました。教会で親たちが演じる聖劇の話ではお母さんも活躍します。今度はチャンスママについてのエピソードです>
<ようやくここで、お父さんの幼少期の話を尋ねました。「おやじのせなか」取材では通常の取材です>
<ここでチャンスさん、記者の私の目の前で携帯を耳にあて、実家に電話します>
<電話口から「そうそうそうそう。疎開や」とお父さんの声。会話の中で、九州へ疎開した幼き日のお父さんの母親は継母だったという話、その後お父さんだけが大阪に出て、孤児院で暮らしたという複雑な過去が判明します。「初めて知りました」とチャンスさん。私は思わず、「すいません、こんな大切な場に立ち会わせてもらい」と謝りました>
<「おやじのせなか」ではチャンスさんが経験した壮絶ないじめの話も書きましたが、こんな逸話も>
<しかし、周りのレベルが高すぎて、中3の冬には行かなくなってしまいます。高校を出てもう1回入り直したそうですが、コンビで売れず、チャンスさんは23歳 で上京してピン芸人に>
チャンスさんは、もっと売れて、いつか両親を欧州の有名な教会に連れて行ってあげたいそうです。取材でも、とても優しい人柄が感じられました。
私がひそかに楽しみにしているのは、チャンスさんが「いつかテレビで」と言っていた、お母さんとの漫才です。直近のM-1では準々決勝の前説をしたチャンスさん。いつか母子コンビでの出場があるかも?
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ちゃんす・おおしろ
お笑い芸人 1975年、兵庫県尼崎市生まれ。長く事務所に属さず、知る人ぞ知る「地下芸人」として知られる。2018年、デビュー時に所属した吉本興業に復帰。同年、「人志松本のすべらない話」でブレーク。直近では「さんまのお笑い向上委員会」「ドキュメンタル」などに出演。
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