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嵐がくれた「かけがえのない日常」ファンの集まる店で聞いた〝本音〟

「今後のことはゆっくり考えたい」

二宮さん担当の筆者のうちわ
二宮さん担当の筆者のうちわ

目次

2020年末で活動休止する男性アイドルグループ「嵐」。2019年1月の活動休止発表からこれまでの約2年間、ファンたちはどんな思いで過ごしてきたのでしょうか。「嵐ファン」が集うお店で聞くと「休止はさみしいけど、今は感謝の気持ちが大きい」という言葉が返ってきました。自分の人生に重ねながら応援してきたファンたち。活動休止への思いを聞きました。(嵐ファン歴10年の朝日新聞記者・望月愛実)

嵐ファンが集う店で「あるある」連発

嵐が活動休止するまで、いよいよ残りわずか……。やっぱりさみしい。でも「お疲れさま、ありがとう」の気持ちでいっぱい。ほかの嵐ファンも似たような気持ちなんだろうか? 今どんなことを思っているんだろう?

そんなことを思って、2020年12月、大阪にある嵐ファンが集うお店を初めて訪れました。

まず出迎えてくれたのは、ご自身も15年来のファンの店主さん。2009年からお店を経営されているそうです。メンバーの誕生日にはお祝いイベントを開催したり、メンバーの名前ゆかりのメニューを提供したり。少しずつ常連さんも増えて、ファンの憩いの場になっていきました。

店内は、嵐5人のうちわやポスターが飾られ、BGMはもちろん嵐の曲。テーブルにはメンバーカラー(大野智さん→青、櫻井翔さん→赤、相葉雅紀さん→緑、二宮和也さん→黄、松本潤さん→紫)が彩られています。

店主さんは2005年に友達に誘われて行ったコンサートをきっかけに、嵐を好きに。「面白くてかっこいい」というギャップを魅力に感じたそうです。それからは毎年、コンサートに足を運ぶようになったと言います。

活動休止発表後の嵐を見ていると、「ここ数年ビジネスライクな関係に見えた5人が、本当に楽しそうに見える」と言います。20周年をお祝いしたライブの映像や、11月3日のデビュー記念日に配信されたライブを見ながら、この2年間は「振り返る時間をもらった」と感じたそうです。

その日お店に来ていた女性ファン2人にも話を聞きました。

40代女性(松本さん担当・友達に見せてもらったライブ映像を見てファンに)は、活動休止を知り、娘さんに「私どうやって生きていったらいいん?」と思わず伝えてしまったそうです。発表直後は体調を崩してしまったと言いますが、「嵐自身もつらいだろう」と思って、2年間を楽しむと決めたそうです。

「いつでも戻ってきて欲しいし、さみしいという気持ちは消えないけど、嵐を通じてできた友達もいる。感謝でしかないです」。2021年は、まずはゆっくり時間をかけて嵐を振り返りながら、雑誌やグッズの整理をするそうです。

50代女性(大野さん担当・「Monster」のMVのかっこよさでファンに)も、活動休止を知ってから3カ月ほどはショックで嵐の楽曲を聴くこともできなかったと言います。それでも少しずつ気持ちの整理をしていったそうです。

今は「SNSでコロナ禍でも楽しませてくれて、ありがたい」と思うように。それでも「5人にはいくつになっても5人でいてほしい」と、願っているそうです。

私が嵐を好きになったきっかけ

筆者が高校2年生だった2007年、テレビドラマ「花より男子」のシーズン2が大ヒットしていました。その主題歌「Love so sweet」を歌っていた嵐。歌番組で繰り広げられる楽しそうな5人のトークを見て「この人たち、かっこいいのに面白い!」と徐々にはまっていきました。翌2008年、ドラマ「流星の絆」の主演をつとめた二宮さんの演技を見て「かっこよくて面白いのに演技まで上手!!!」と、二宮さん担当になりました。

現役時代、大学受験に失敗し、1年間の浪人生活を支えてくれたのは嵐でした。「大学に合格したら、ファンクラブに入って嵐に絶対に会いに行く!」という強いモチベーションになりました。受験勉強をしながら「サクラ咲ケ」や「きっと大丈夫」、「Happiness」といった応援歌を聴いてやる気を引き出してもらっていました。

特に、今も心の支えにしている歌があります。アルバム「Time」収録曲の「Oh Yeah!」という曲です。「もう一度あの日に戻るとしても おなじ路選ぶだろう」という歌詞があるのですが、「今の経験は決して無駄にならない」と言い聞かせる自分の背中を押してくれます。

その後も、就職活動でなかなか内定がもらえなかったときや、就職後、取材先からネタを取れずに落ち込んだときなど、人生でつらいときにはこの曲に支えてもらっています。

嵐の存在とは

ある意味「親戚」のようで、「家族」のようで、「戦友」のようで、たくさん元気をもらい、勝手に励まされた嵐。5人が活動している時間は、ファンにとって「かけがえのない日常」だったのだと思います。

「活動休止」発表後、嵐はSNSを解禁したり、前年から開催していた20周年のツアーを回ったり、新たなアルバムを発売したりと、「ファンへの感謝」を体現していきます。

その姿を見て、私も徐々に「今までありがとう、お疲れさま。これからも応援していくね」と思うようになりました。

「活動休止期限」である2020年12月31日は、生配信のオンラインライブが予定されています。

新型コロナウイルスの影響もあり、今は完全予約制にしているという店主さんのお店。「嵐が好きで開いたお店。大みそかは、本当はみんなで楽しめるイベントをしようと思っていました」。しかし大阪府からの飲食店などへの営業時間短縮要請の延長を受け、悩んだ末、要請に応じることにしたそうです。「今後のことはゆっくり考えたい」。店主さんは12月31日、12年続けてきたお店で、1人でオンラインライブを見て過ごすつもりだそうです。

私も、もちろん視聴予定ですが、一瞬一瞬を大切に、しっかりと心に焼き付けようと思います。そして、2021年以降も、5人の健康と幸せを願っています。

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