「暗闇系フィットネス」が世界的に流行しています。中でも暗闇バイクエクササイズの発祥は米ニューヨークとされ、現地では2000年代中盤から複数の事業者がシェアを争う状況。その暗闇バイクエクササイズを2012年6月、いち早く日本に持ち込んだのが、冒頭で紹介した
FEELCYCLE(フィールサイクル)でした。
東京・銀座の1号店開店から8年、現在スタジオ数は全国に41店舗と、規模を拡大しています。同サービスを運営するFEEL CONNECTION社によれば、会員数は都度利用を含め約10万人(2020年3月時点)。フィットネスジムはいわゆる「幽霊会員」が多く、中には来店率が3割ほどに留まる大手ジムもあるほど。一方、同サービスの会員は8割以上が月に1〜2回は利用するなど、かなりアクティブだと言います。
利用者はウェブでレッスンを予約し、受講。所属スタジオが定められており、それ以外のスタジオを利用するには1回1000円の他店利用チケットを購入します。それぞれのスタジオには個性の豊かなインストラクターが在籍し、それを目当てに他スタジオに通う利用者も多くいます。1月の受講数は15〜30回まで、連続して予約できるのは3枠までで、それ以上は1回2000円のマンスリーチケットを購入することになります。
毎週金曜日にレッスンのスケジュールがアップされると、人気のあるインストラクターのレッスンや、それ自体が楽しいレッスンプログラムは、受講枠の争奪戦に。3枠の予約や他店利用チケット、マンスリーチケットを駆使して、利用者は席を押さえます。