連載
#57 コミチ漫画コラボ
「母性」も「親になる実感」もない…不安と喜び 初めての子育て漫画
マンガのSNSを運営する「コミチ」とのコラボ企画として、「#わたしの初めての子育て」をテーマに募集しました。
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#57 コミチ漫画コラボ
マンガのSNSを運営する「コミチ」とのコラボ企画として、「#わたしの初めての子育て」をテーマに募集しました。
【#父親のモヤモヤが書籍に】
多くの父親の葛藤に耳を傾けてきた連載「#父親のモヤモヤ」が『妻に言えない夫の本音 仕事と子育てをめぐる葛藤の正体』というタイトルで、朝日新書(朝日新聞出版)から10月13日に発売されます。
「イクメン」の誕生から10年。男性の育児が促される一方、葛藤を打ち明けられずに孤立する父親たち。直面する困難を検証し、子育てがしやすい社会のあり方を考える一冊です。詳細はコチラから。
「僕は今父親になろうとしている」「ミナさんはずっと前から母親だった」。出産シーンに、そんなセリフを添えて始まるこの漫画は、妊娠期からの「子育て」をテーマにしています。
「子育て」は出産後と思ってきた父親の視点を通じ、子どもの命と自分の命、双方の重みを感じ妊娠期を生きてきた母親の姿が描かれます。その対比は、この社会のそこかしこで見られるもので、子育てのスタートラインに立つ母親と父親の違いの本質を突き、ハッとさせられました。
母親が否が応にも負わされるものの重さに思いを致す時、「父親になる」ことにも、相応の時間と実感が必要なのではないかとも考えさせてくれた作品です。(高橋健次郎)
妊娠中、「『母性』も『親になる実感』も感じられなかった」作者と、「『パパ』になる準備を始める」前のめりなパートナーとの対比が描かれています。「妊娠は嬉しいけど」に続く不安は、心当たりがある方も多いかもしれません。母親になれば「自動的に」わくものだと思っていた「母性」も、タイミングは人それぞれです。
ふとした瞬間に子どもへのいとおしさがあふれてきた作者。「『育てる』うちに親になった」という言葉に共感しました。(河原夏季)
ネタバレになりますので、その詳細をここに書くことはできませんが、クスッとさせてくれる最後の一コマが大好きです。
子どものころの時間って、子ども自身にとっても、育てている親にとっても、本当に貴重。そのことを思い出させてくれる作品です。ママに遠慮なくものを言い、「ボクを信じて!」って言えるということは、その子がママのことを信じてるってことの表れでもありますよね、きっと。(喜多豊)
「はじめてのおつかい」で、マヨネーズを頼まれた娘さん。元気に家を出た後、お店に着くと「マヨネーズ、赤いのと黄色いのどっちがいい?」とお母さんに電話します。お母さんは赤いキャップの普通のマヨネーズと、黄色いキャップのからしマヨネーズで迷っていると思い、「あかいのおねがい!!」と答えますが……。
最後のオチが「そうきたか!」と思わせると同時に、2人のやり取りにとてもほっこりしました。(丹治翔)
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withnewsは2018年10月から、マンガのSNSを運営する「コミチ」とコラボ企画を始めました。毎月のお題に沿って、身近な出来事や思い出をストーリーにした作品を募集しています。
今回ご紹介できなかった応募作品は、コミチのサイトでご覧ください。ご応募いただき、ありがとうございました!
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