【加藤官房長官】
まずは一般論としてでありますけれども、著名人の方の自殺またはその可能性についての報道というのは大変影響が大きいものがあります。場合によっては、新たな自殺を引き起こす、誘因するという可能性もあります。
それらを踏まえて、目立つような報道、繰り返しの報道、自殺の手段など詳細な報道はしないように、また相談窓口をあわせて報道する、これは
WHOのガイドラインに記載されておりますが、ぜひそれの遵守をお願いしたいと思います。
その上で、自殺対策一般であります。私も厚労大臣として、担当もさせて頂きました。自殺者数について、本年7月以降ですね。増加の兆しが見られておりました。多くの方が自ら尊い命を絶っているという、この現実、これを我々しっかりと受け止めなければいけないと思います。
9月11日の閣議において、私が厚生労働大臣として、各閣僚に
自殺総合対策大綱に基づく取り組みをより一層進展していただくよう依頼もさせていただきました。
やはりいろいろ悩みがある方、そして特に孤立されてしまう、そういうことがないように「地域共生社会」の実現ということにもつながってまいりますけれども、ぜひ温かく寄り添いながら見守っていただけるような社会を、一緒に構築していただきたいと思いますし、周辺の方がそうしたことが気付けば、話にのってあげる、場合によってはそうした自殺関係の相談窓口もありますから、そういったところに相談したらどうかというサジェスチョンを与えていただけることなど、やはり周りの方含めてみんなで、
それぞれが自殺のない社会をつくっていただけるようにお願いしたいと思います。
政府としても、そうした相談窓口の設置等に対して、しっかり取り組んでいきたいと思います。また先般も、そうした方々への生きづらさを感じている方々への呼び掛けたメッセージも発出をさせていただいたところであります。