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Yahoo!ニュース「#コロナとどう暮らす」企画班さんからの取材リクエスト

たくさんのマスクが販売されていますが、選ぶ時のポイントは?



手作りマスクの選び方 夏場の肌荒れ…皮膚科医がすすめるポイント

おしゃれな布マスク、どう選ぶ?

おしゃれな布マスク、どう選んだらいい?(写真はイメージ)
おしゃれな布マスク、どう選んだらいい?(写真はイメージ) 出典: PIXTA

目次

取材リクエスト内容

新型コロナウイルスの感染拡大で、マスクをする生活は当たり前になりました。最近では当初品薄だった不織布マスクの他にも、布製のさまざまなマスクが販売されています。マスクを選ぶ時、どんなことに気をつければよいでしょうか。 Yahoo!ニュース「#コロナとどう暮らす」企画班

記者がお答えします!

新型コロナウイルスの感染を防ぎながら生活する上で、マスクは欠かせない存在になりました。当初市販の不織布のマスクが入手困難だったこともあり、オリジナルの布マスクを販売する店、手作りする個人が急増。苦境に陥ったお土産業界で、マスク製造が新たな活路となった店もあり、マスク自体がファッションの一部としても受け入れられつつあります。これだけたくさんの選択肢が生まれている中で、商品を選ぶ時のポイントはあるのでしょうか。

広がる「ハンドメイドマスク」

市販の不織布マスクの品薄が続き、転売が深刻な問題となっていた中で、人々の不安な気持ちを和らげたのが、企業や個人がつくる布マスクでした。厚生労働省は布製マスクの効果として、飛散を防ぐ効果や手指が口や鼻に触れるのを防ぐことなどを挙げています。布マスクの需要を受けて、SNSなどでもマスクの型紙が拡散され、作り方を指南する動画も多数配信されており、マスク作りが「おうち時間」の過ごし方のひとつとしても重宝されています。

中には地域の特色を生かしたマスクも誕生しています。港町らしい「大漁旗」を使ったマスクや、デニム素材のマスクなど、個性豊かなマスクが広がっています。
オンラインのフリーマーケットサービス「Creema(クリーマ)」ではたくさんのハンドメイドマスクが出品されている
オンラインのフリーマーケットサービス「Creema(クリーマ)」ではたくさんのハンドメイドマスクが出品されている 出典:Creema
オンラインのフリーマーケットサービス「Creema(クリーマ)」で「マスク」と検索すると、現在も15万件近いハンドメイドマスクが出品されています。

運営するクリーマの担当者は、ハンドメイドマスクの取引の数は、ウイルス禍前に比べて10倍以上になっているといいます。最近の人気商品は、肌触りなどに意識した「夏マスク」。他にも服や小物と柄を合わせて、マスクをファッションの一部として楽しむ「マスクコーデ」や、マスクを入れる「マスクケース」の需要も高まっているそうです。
服や小物と柄を合わせる「マスクコーデ」も提案されている
服や小物と柄を合わせる「マスクコーデ」も提案されている 出典:Creema
出品されているマスク自体には「感染予防の効果は認められていない」とした上で、「エチケットやマナーとして生活必需品になったからこそ、デザインで楽しんでいただきたいです」と担当者。出品者側には、マスク製造などの業界団体「日本衛生材料工業連合会」の基準に則った表示を徹底するよう呼びかけています。

伝統文様がSNSなどで話題、業界の危機救う

ウイルス禍によって全国的に観光地やお土産店が苦境に陥る中で、マスクが起死回生の一手になったお店もあります。

伴戸商店(京都府京都市)は、西陣織の「金らん」と呼ばれる生地の卸売り問屋。保有する柄は2万5千種類にも及び、お土産品などに使用される生地を京都の物産・土産店に販売しています。

しかし、ウイルス禍によって状況は激変。伴戸商店の常務取締役の伴戸淳平さんは「生地の取引も全く動かなくなってしまった」と話します。取引先の縫製業者からも、軒並み仕事がなくなり悲鳴が上がっていました。

当時まだ不織布マスクが手に入れづらく、世間にも混乱が広がっていた中で、「少しでも気持ちが上向きになれば」という思いもあったという伴戸さん。身動きが取れなくなっていた加工業者や縫製業者と協力し、5月初旬から市松模様などの伝統文様をアレンジしたマスクの販売を始めました。
伝統文様の市松模様を用いたマスク
伝統文様の市松模様を用いたマスク 出典:伴戸商店オンラインショップ
それがSNSなどで話題となり空前の大ヒット。販売開始から2カ月で約5千件の注文が殺到。予約商品で、1カ月半~2カ月先の予約まで埋まっている状態だといいます。

伴戸さんは「たくさんの取引先にお世話になってきたので、偉そうなことは言えない」と恐縮しつつも、縫製業者からも「マスク製造の仕事があって助かっている」という声をもらっているといいます。
和柄商品の人気が高まっているという
和柄商品の人気が高まっているという 出典:伴戸商店オンラインショップ
これまで伴戸商店の生地を使った商品は、海外からの旅行客に向けたお土産品なども多かったといいます。しかしこうした人気に後押しされ、伴戸さんは「これを機に日本の方にも改めて和柄に関心を持っていただけたらうれしい」と話しています。

マスクによる肌荒れが心配…素材の選び方

バリエーション豊かな種類が販売されていることで、マスクが自分の好みや個性を反映するアイテムになっています。ただし、日常的にマスクをつけることで、肌への負担も気がかりです。これから更に暑くなり、汗もよくかく季節。皮膚科医の観点から、マスク選びや使い方のポイントを聞きました。

野村皮膚科医院(神奈川県横浜市)の野村有子院長は、マスクを長時間つけることによる肌のトラブルとして、「蒸れて肌がかゆくなり、肌の角質がふやけて毛穴が詰まりやすくなる」と話します。特に若い世代の患者には、ニキビが増えたという相談も目立っているといいます。

これまでマスクによる肌トラブルの相談は、花粉症やインフルエンザが流行る時期にもあったものの、収束すれば自然と減っていくものでした。しかし今年は新型コロナウイルスの対応に終わりが見えないため、患者の困り感も増しているそう。野村院長は「自分の肌に合ったマスクを選び、適切にケアしていくことが重要」と話します。
新型コロナウイルスの対応が長引き、マスクによる肌トラブルも気になる(写真はイメージ)
新型コロナウイルスの対応が長引き、マスクによる肌トラブルも気になる(写真はイメージ) 出典: PIXTA
では、どのようにマスクを選ぶのがよいでしょうか。野村院長は、まず「ウイルスの侵入や飛沫を防止する効果があるかどうかを確認すること」を前提とした上で、(1)湿気を吸い取り、乾きやすい素材(2)肌との摩擦が少ない、きめが細かい素材、を選ぶのがおすすめだといいます。綿やシルクなどが当てはまりますが、「綿は乾きづらい場合もあるので、日中も一度交換するといい」と話します。また、比較的湿気がこもりやすい不織布マスクでも、口との間にこうした布をはさむことで肌への負担が軽減することができます。

繰り返し使う布マスクは、使ったら必ず洗って清潔に保つことが大切です。「この時、ごしごし洗ってしまうと、毛羽立って肌触りもチクチクしてしまうため、『やさしく手洗い』が鉄則です」。肌あれを防ぐためにも、マスクをつける前や、外した後には、洗顔ののち、ローションや保湿クリームを塗ってケア。マスクを外す際には外す前に手を洗い、外した後にふたたび手を洗ってから洗顔するようにします。
表面が毛羽立たないように、布マスクは手洗いがおすすめ(写真はイメージ)
表面が毛羽立たないように、布マスクは手洗いがおすすめ(写真はイメージ) 出典: PIXTA
またマスクに違和感を感じたら、他の種類を試すようにしましょう。野村院長は「肌荒れがマスクによるものだと思い込んでしまうと、他の疾患を見逃してしまう場合もあるため、悪化してしまう前に早めに皮膚科に来てください」と話しています。

自分の顔に合ったマスクの調べ方

野村院長が更に指摘するのは、「自分に合ったサイズのマスクを選ぶこと」です。鼻まで覆えなかったり、大きすぎたりすると、マスクの効果を十分に得られません。また、むやみにマスクを手で触れる機会も増えてしまいます。

マスクには「大きめ/小さめ」などのサイズ表記がありますが、どのように選べばよいでしょうか。マスク製造などの業界団体「日本衛生材料工業連合会」のサイトでは、自分に合うサイズを調べる方法も紹介しています。
自分に合ったマスクを選ぶためのポイント
自分に合ったマスクを選ぶためのポイント 出典:日本衛生材料工業連合会: 日衛連ニュース 特別号「マスクの着け方」より
(1)親指と人差し指でL字形を作る
(2)L字形にした状態で、耳の付け根の一番高いところに親指の先端を当て、鼻の付け根から1cm下のところに人差し指の先端を当てる
(3)親指から人差し指までの長さを測る
測った長さが、9~11cmであれば子供用サイズ、10.5~12.5cmは小さめサイズ、12~14.5cmはふつうサイズ、14cm以上は大きめサイズがおすすめです。ただし、実際に使ってみないとわからない使い心地もあるため、「いくつか使ってみて、自分に合うものを選ぶようにしましょう」としています。

布マスク、感染防止の観点では?

改めて、感染防止の観点からはどう考えればよいでしょうか。公衆衛生学、環境疫学などを専門とする聖路加国際大学・大西一成准教授は、マスクの選び方について朝日新聞の取材に「二つのポイント」が重要だと話しています。
マスクは素材を選び、着け方を注意すれば、新型コロナウイルスを防ぐことが可能です。その場合、

(1)マスクのフィルターがウイルスを通さない性能を持っているか
(2)顔とマスクの隙間がなく着けられるか

の二つが大事で、完全に防ぐには、N95マスクなど防じんマスクが有効です。

布やガーゼでできた「布マスク」は、1枚の網の目の隙間が100マイクロメートル以上のものもあります。ウイルスの大きさは0.1マイクロメートル程度。顔との間に隙間もできやすく、ウイルスの侵入を防ぐ効果は期待できません。ただ、政府が配布した布マスクは薄い布を15枚重ねてあるので、一部の飛沫が飛ぶのを防ぐことや、ウイルスのついた手で鼻や口を直接触るのを防ぐという意味はあります。

おしゃれな柄のマスクや手作りのマスクを着けている人もいますが、感染防止には、あくまで先に述べた二つのポイントを満たすことが必要です。手作りだと顔に密着しにくいことが多く、注意を要します。
朝日新聞デジタル:(新型コロナ)院内感染、どう封じ込めた? 国内初の発生、済生会有田病院

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