MENU CLOSE

連載

11390

#46 #やさしい日本語

外国人ママがつまずいた「水泳のお道具」 慌てて手芸店に走った理由

「なぜプールで帽子をかぶるのですか?」

スイミングスクールからの手紙には、「用意するもの」が書いてありました
スイミングスクールからの手紙には、「用意するもの」が書いてありました

目次

(なつ)日本(にほん)学校(がっこう)では、プールで(およ)授業(じゅぎょう)(はじ)まります。日本(にほん)()どもを(そだ)てているインドネシア(じん)のお(かあ)さんは、学校(がっこう)からもらった「プールのときに()ってくるもの」を()いた手紙(てがみ)()んで、(おどろ)いて、(いそ)いで手芸店(しゅげいてん)(ぬの)(いと)()っている(みせ))に()ったそうです。一体(いったい)、どうして?

(わたし)彼女(かのじょ)理由(りゆう)()くと、意外(いがい)な「日本(にほん)でしか()からない文化(ぶんか)」が()えてきました。

日本語(にほんご)にまだ()れていない(ひと)のために、()かりやすい「やさしい日本語(にほんご)」で()きました。

(した)に「ふりがな」を()した(ぶん)があります。
 

一橋大学(ひとつばしだいがく)庵功雄(いおりいさお)教授(きょうじゅ)監修(かんしゅう)してもらいました。


(
(

きょうのことば

学校にプールはなかった

【インドネシア(じん)主婦(しゅふ)のマリアさんの(はなし)

マリアさん 「(わたし)()どもは、(およ)練習(れんしゅう)をする教室(きょうしつ)(スイミングスクール)に(かよ)っています。 ()どものときから、(およ)ぐことができることは、大切(たいせつ)だと(おも)います。

インドネシアでは、学校(がっこう)(およ)練習(れんしゅう)をすることが、あまりありません。 (わたし)()どものとき()った学校(がっこう)にはプールがありませんでした。中学(ちゅうがく)のときは、3(かい)ぐらい(およ)授業(じゅぎょう)がありました。その(とき)は、バスに()ってプールに()きました」
プールで泳ぐアジアの子ども(写真はイメージ)
プールで泳ぐアジアの子ども(写真はイメージ) 出典: PIXTA
――インドネシアはずっと(あつ)(くに)なのに、(およ)授業(じゅぎょう)ができないのは、もったいないですね。日本(にほん)のスイミングスクールは、どうですか?

マリアさん 「この(あいだ)教室(きょうしつ)から、用意(ようい)するものについて手紙(てがみ)をもらいました。でも手紙(てがみ)()んだとき、(わたし)は、(こま)りました。 『水泳帽(すいえいぼう)』について()いてありました」

――水泳帽(すいえいぼう)は、(およ)ぐときにかぶる帽子(ぼうし)ですね。どうして(こま)ったのですか?
プールで泳ぐときにかぶる帽子(写真はイメージ)
プールで泳ぐときにかぶる帽子(写真はイメージ) 出典: PIXTA

「星の形の布」はどこにある?

手紙(てがみ)には、こう()いてありました。 『()どもの名前(なまえ)()いてください』 『マジックテープ部分(ぶぶん)には泳力(えいりょく)()わせて(ほし)ワッペンが()きます』

そして、(ほし)(かたち)(ぬの)()いた帽子(ぼうし)()がありました」
スイミングスクールからもらった「用意するもの」(一部を加工しています)
スイミングスクールからもらった「用意するもの」(一部を加工しています)
ーー「泳力(えいりょく)」は、(およ)(ちから)(およ)ぐのが上手(じょうず)かどうか、という意味(いみ)ですね。(なに)()からなかったんですか?

マリアさん 「(わたし)は、お(みせ)に『(ほし)のワッペン』を(さが)しに()ったんです」


――え、「(ほし)のワッペン」?


マリアさん 「はい。(わたし)は、この()のような帽子(ぼうし)(つく)らなければいけないと(おも)いました」

店の人が教えてくれました

マリアさん 「最初(さいしょ)に、(ぬの)()っている(みせ)()きました。でも、(ほし)(かたち)(ぬの)はありませんでした。 (ほか)(みせ)()っても、ありません。

最後(さいご)に100(えん)ショップに()きました。(わたし)は、(みせ)(ひと)に『(ほし)(かたち)(ぬの)はありますか?』と()きました。そして、手紙(てがみ)()せました。

そしたら、(みせ)(ひと)が『このワッペンは、学校(がっこう)でもらう(もの)ですよ』と(おし)えてくれました」


――(たし)かに、手紙(てがみ)には「(ほし)ワッペンは(あと)でもらいます」とは()いていないですね。日本(にほん)学校(がっこう)やスイミングスクールでは、()どもが(およ)ぐのが得意(とくい)かどうか、先生(せんせい)がすぐ()かるように、よく帽子(ぼうし)にテープやワッペンを()ります。そして、(およ)ぐテストに合格(ごうかく)すると、ワッペンが()えます。日本(にほん)ではよくあることですが、(ほか)(くに)から()ると、普通(ふつう)ではないことなのですね。
水泳の授業(写真はイメージ)
水泳の授業(写真はイメージ) 出典: PIXTA
マリアさん 「日本(にほん)では、水着(みずぎ)帽子(ぼうし)も、学校(がっこう)()めていますよね。水着(みずぎ)(くろ)で、(がら)がないもの。(わたし)(おどろ)きました。帽子(ぼうし)も、かぶらなかったら、プールに(はい)ることができません。

でもインドネシアでは、(およ)ぐときに帽子(ぼうし)をかぶる(ひと)はあまりいません。帽子(ぼうし)はプロの選手(せんしゅ)だけです。日本(にほん)ではなぜ帽子(ぼうし)をかぶるのですか? (かみ)()けて、プールを(よご)さないようにするためですか?」


――それも、理由(りゆう)(ひと)つですね。それから、帽子(ぼうし)(みず)(なか)でも()かりやすいように、(いろ)がついています。()どもが(およ)ぐことができなくて、おぼれた(とき)でも、すぐ()かるようにしているそうです。
★FacebookLiveで、やさしい日本語(にほんご)料理(りょうり)

(だれ)でも()かりやすい「やさしい日本語(にほんご)」で、FacebookLiveで、料理(りょうり)(おし)えます。
2020(ねん)7(がつ)19(にち)日曜日(にちようび)午後(ごご)2()から

(だれ)でも()ることができます。お(かね)はいりません(無料(むりょう)です)

今回(こんかい)は「お弁当(べんとう)」について、(おし)えます。 料理(りょうり)先生(せんせい)は、「渡辺(わたなべ)あきこさん」です。朝日(あさひ)新聞(しんぶん)やNHKで料理(りょうり)(おし)えています。

【こんなことが()かります】
(あさ)簡単(かんたん)にお弁当(べんとう)(つく)りたいです
(あつ)(なつ)でも、安全(あんぜん)なお弁当(べんとう)(つく)(かた)()りたいです
・かわいい、おいしいお弁当(べんとう)(つく)りたいです
・いろいろな「おにぎり」の(つく)(かた)()りたいです

 

【自動翻訳用】ふりがな なし

■きょうのことば
水泳帽……泳ぐときにかぶる帽子のことです。泳ぐのが得意か、まだ苦手かどうか、先生がすぐ分かるように、泳ぐ力が分かるテープを付けることがあります。


【インドネシア人主婦のマリアさんの話】

マリアさん 「私の子どもは、泳ぐ練習をする教室(スイミングスクール)に通っています。 子どものときから、泳ぐことができることは、大切だと思います。 インドネシアでは、学校で泳ぐ練習をすることが、あまりありません。 私が子どものとき行った学校にはプールがありませんでした。中学のときは、3回ぐらい泳ぐ授業がありました。その時は、バスに乗ってプールに行きました」
――インドネシアはずっと暑い国なのに、泳ぐ授業ができないのは、もったいないですね。日本のスイミングスクールは、どうですか?

マリアさん 「この間、教室から、用意するものについて手紙をもらいました。でも手紙を読んだとき、私は、困りました。 『水泳帽』について書いてありました」

――水泳帽は、泳ぐときにかぶる帽子ですね。どうして困ったのですか?

マリアさん 「手紙には、こう書いてありました。 『子どもの名前を書いてください』 『マジックテープ部分には泳力に合わせて星ワッペンが付きます』 そして、星の形の布が付いた帽子の絵がありました」

ーー「泳力」は、泳ぐ力、泳ぐのが上手かどうか、という意味ですね。何が分からなかったんですか?

マリアさん 「私は、お店に『星のワッペン』を探しに行ったんです。私は、この絵のような帽子を作らなければいけないと思いました。 最初に、布を売っている店に行きました。でも、星の形の布はありませんでした。 他の店に行っても、ありません。 最後に100円ショップに行きました。私は、店の人に『星の形の布はありますか?』と聞きました。そして、手紙を見せました。 そしたら、店の人が『このワッペンは、学校でもらう物ですよ』と教えてくれました」

――確かに、手紙には「星ワッペンは後でもらいます」と書いていないですね。日本の学校やスイミングスクールでは、子どもが泳ぐのが得意かどうか、先生がすぐ分かるように、よく帽子にテープやワッペンを貼ります。そして、泳ぐテストに合格すると、ワッペンが増えます。日本ではよくあることですが、他の国から見ると、普通ではないことなのですね。

マリアさん 「日本では、水着も帽子も、学校で決めていますよね。水着は黒で、柄がないもの。私は驚きました。帽子も、かぶらなかったら、プールに入ることができません。 でもインドネシアでは、泳ぐときに帽子をかぶる人はあまりいません。帽子はプロの選手だけです。日本ではなぜ帽子をかぶるのですか? 髪が抜けて、プールを汚さないようにするためですか?」

――それも、理由の一つですね。それから、帽子は水の中でも分かりやすいように、色がついています。子どもが泳ぐことができなくて、おぼれた時でも、すぐ分かるようにしているそうです。

連載 #やさしい日本語

その他の連載コンテンツ その他の連載コンテンツ

全連載一覧から探す。 全連載一覧から探す。

新着記事

PR記事

コメント
CLOSE

Q 取材リクエストする

取材にご協力頂ける場合はメールアドレスをご記入ください
編集部からご連絡させていただくことがございます