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ネットの話題

ぜんぶ真っ黒!「ステルス」な将棋駒に騒然「頭がこんがらがる」難度

一体どうなるの…?「心身ともにすり減りそう」

話題となった真っ黒の将棋駒
話題となった真っ黒の将棋駒 出典: 匠@セーブポイント職人さん(@takumi_trush)のツイート

目次

藤井聡太七段の快進撃で盛り上がりを見せる将棋界ですが、ツイッターでは斬新すぎる将棋駒が話題になっています。将棋の駒といえば、木目に「王将」「歩兵」などと彫られているものが一般的ですが、投稿された画像に写っているのはすべて「真っ黒」の駒。相手にはどの駒なのかわからないため、「将棋と神経衰弱のコラボ」と反響が集まっています。制作者に聞きました。
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「所属不明機だらけのステルス将棋!」

「所属不明機だらけのステルス将棋!を作ってみた&やってみた」というコメントともに、匠@セーブポイント職人さん(@takumi_trush)が投稿したのが、真っ黒の「ステルス」な将棋駒です。
出典:匠@セーブポイント職人さん(@takumi_trush)のツイート
ドキっ 所属不明機だらけのステルス将棋!を作ってみた&やってみた。
めっちゃ大変ww 覚えてられんw
これ将棋できる人にやってもらいたいんだけど、誰かやらないかしら?
匠@セーブポイント職人さん(@takumi_trush)のツイート
一見しただけでは見分けがつきませんが、自分だけに見える駒の底の部分に、「王」「金」などの文字が記されています。「成駒」の場合は、たとえば「歩」と「と」の文字が上下逆に入れられており、どちらの状態なのかを自分で認識することができます。
出典:匠@セーブポイント職人さん(@takumi_trush)のツイート

対局を想像するだけでも頭が混乱するような駒に、「心身ともにすり減りそう」「『プロ棋士VS世界一記憶力の良い人』で対戦して欲しい」などのコメントが寄せられ、1.3万件以上の「いいね」が集まっています。

3Dプリンタで制作「ステルス」感の出る塗装

制作した匠さんはこれまでも、「くだらないもの工房」店主としてPRGなどに登場する「セーブポイント」をモチーフとした「卓上セーブポイント」をはじめとする、ユニークな商品を制作・販売してきました。
「くだらないもの工房」で販売されている「卓上セーブポイント」
「くだらないもの工房」で販売されている「卓上セーブポイント」 出典:くだらないもの工房
この将棋駒を制作した背景は、2010年頃にさかのぼります。当時、将棋駒をテーマに作品作りをしていた匠さんが制作したのが「ステルス歩兵」でした。

「相手に認識されないキャラが将棋盤上にいたら厄介だろうと思って。そのうち実際にこの駒で将棋指してみたら面白いだろな、ということで作ってみました」

将棋駒は3Dデータを作って、プリンタで出力したものに、塗装などを施してつくられました。「ゲームシステムはまだテスト段階なので、未完成ですが」としつつも、ここまでの制作期間は1週間ほどだそうです。
底の部分に文字が入っています
底の部分に文字が入っています 出典:匠@セーブポイント職人さん(@takumi_trush)のツイート

かっこいい真っ黒なデザインも、敵のレーダーに映りにくいステルス戦闘機の黒い塗装をイメージしたもの。底の文字で「成り」を表現し、自分だけが認識できるようにしたところがこだわりのひとつです。文字が見づらいのが課題だそうで、「この辺は修正する予定です」。

制作者も「頭がこんがらがります」

匠さんは、実際にこの駒を使ってみたそうですが、「自分は特に将棋が強いというわけでもないので、相手の駒の位置を覚えながら指していくのが難しかったです」。

「特に後半に持ち駒を使われると、何の駒があるのかさっぱりわからなくなって疑心暗鬼になりました。相手の出方を見ながらその駒が何なのかを考えて進めるので、頭がこんがらがります」

こうなるともう、何がなんだか……
こうなるともう、何がなんだか…… 出典:匠@セーブポイント職人さん(@takumi_trush)のツイート
相手に駒が見えないため、ブラフ(はったり)をかける行為ができるのも、ならではの楽しみ方のようで、匠さんと対局した相手は「あれこれ喋りながら対戦するのは従来の将棋と違うところで面白い」と話していたそうです。

「従来の将棋は理詰めでやられてしまうため苦手なようでしたが、ステルス将棋はボードゲームとして楽しむことができたようです。ただ、大戦相手が将棋に精通している方同士なら普通に対局が出来るかもしれないと思いました」

生産体制が整えば販売も予定

ツイートが話題になったことについて、「沢山の方が千差万別いろんな感想をくれます。友好的なものから全否定なものまで。こういたコメントを読むのは楽しいです」という匠さん。リプライでもルールの改定案が寄せられているそう。

「なるほどって思うものもあれば、それは今言う話と違うなーっていうものまで。まだまだルールが未完成な状態なのでで参考にさせてもらってます」

商品として販売することについては、「もう少しルール等調整して、生産体制が整えば販売も予定してます」とのこと。ただし、すべて自宅で作業しているため、一度にたくさん作るのは難しいといいます。「希望者が多ければ量産も考えたい」としています。
   ◇

匠@セーブポイント職人さんのアカウント:@takumi_trush

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