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30214

#4 with音ニュース

ディズニー再開待つ舞浜駅、小雨の中の行列は? with音ニュース

ニュースの現場を音で巡る企画です

お手製のレインコートを着せたダッフィーを持ち、舞浜を訪れた女性は、休園中も「舞浜の空気が吸いたくて来ていた」=6月25日
お手製のレインコートを着せたダッフィーを持ち、舞浜を訪れた女性は、休園中も「舞浜の空気が吸いたくて来ていた」=6月25日

目次

新型コロナウイルスの影響で、2月末から約4カ月の閉園が続いていた東京ディズニーリゾートが、7月1日に再開します。「キャストの『おかえり』に泣きそうになった」「休園中も舞浜の空気が吸いたくて来た」と話すディズニーファンや、「お客さんが増えるのを期待している」と話すタクシー運転手――。再開を前にした6月25日、最寄りのJR舞浜駅周辺で、休園中の様子を知る人や、リゾート再開を待ち望む人たちに話を聞きました。

ニュースの現場を音で巡る企画です。今回は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため2月29日から休園中の東京ディズニーリゾートの最寄り駅、JR舞浜駅を訪ねました。
 

ボン・ヴォヤージュ再開初日「帰ってきてくれてありがとう」

【JR舞浜駅周辺の音(約30分)】
(再生環境によってはうまく再生されない場合があります)
JR舞浜駅の改札=6月25日
JR舞浜駅の改札=6月25日

この日は、舞浜駅に隣接する店舗「ボン・ヴォヤージュ」が事前予約制での再開を迎えた初日。あいにくの小雨でしたが、午前10時半ごろに駅に降り立つと、11時からの開店を待つ人たち数十人が傘を差して開店を待っていました。

舞浜駅からまっすぐ「ボン・ヴォヤージュ」に向かってくるお客さんに、にこにこと手を振るキャストもレインコート姿でした。キャストの一人は「来ていただいている方々には、ここまでお待たせして申し訳ないという気持ちと『帰ってきてくれてありがとう』という気持ちです」と話し、道順など丁寧に対応をしていました。

「ボン・ヴォヤージュ」の入店を待つ人たち=6月25日
「ボン・ヴォヤージュ」の入店を待つ人たち=6月25日

15歳、最終日以来の舞浜…「泣きそう」

開店からしばらくすると、買い物を済ませたと思われる人がちらほら駅方面に戻ってきました。

買い物後、後から合流する友人を改札の前で待っていたのは、15歳の高校1年生。閉園前最終日の2月28日にもリゾートを訪れたそうです。「そのときはこんなに長く休みになるとは思っていなくて…」。

現在は都内の高校に通っていて、オンライン授業を受けながら外出自粛期間を過ごしていましたが、「これまでは2週間に1回くらい来ていたのが、まったく来られなくなり、勉強も手につきませんでした」。ディズニー関連の動画を見ながら、なんとかやり過ごしてきたそう。

「ボン・ヴォヤージュ」では、大好きなドナルドダックのグッズなどを購入しました。「キャストさんに『おかえり』って声をかけられて泣きそうになった」と言いながら、マスクの上からでもうれしい気持ちが伝わってきました。

「ボン・ヴォヤージュ」からイクスピアリに向かう道を行く人に、キャストは「よい旅を」と声をかけていました=6月25日
「ボン・ヴォヤージュ」からイクスピアリに向かう道を行く人に、キャストは「よい旅を」と声をかけていました=6月25日

休園中も「舞浜の空気が吸いたくて」

お手製のレインコートを着せたダッフィーのぬいぐるみを手にしていたのは、「ボン・ヴォヤージュ」から、同じく舞浜駅に隣接する商業施設「イクスピアリ」に向かって歩いていた千葉県の会社員の女性です。ディズニーが好きな気持ちが手に取るように伝わってきます。

聞くと、女性は月に8回はリゾートを訪れる生粋のディズニーファン。久しぶりの雰囲気に「なつかしい」と顔をほころばせます。閉園中の生活では何か別の趣味を見つけられたのでしょうか…すると返ってきた答えは、「私『ディーハロ仮装民』なので、衣装を作っていました」。そもそも「ディーハロ仮装民」がわからず、戸惑っていた私でしたが、女性の説明を聞くと、つまり、ディズニーリゾートでハロウィーンの時期に着る仮装の衣装を作ることに没頭していたということだそう。

ディズニーにとらわれ、とりこになり、再開を待ち望んでいた女性の熱い気持ちに触れ、なんだかちょっとうるっときてしまいました。
ちなみに閉園中、「舞浜の空気が吸いたい」と、リゾートを周回するモノレール「ディズニーリゾートライン」に乗りに来たこともあったそうです。…すごいです。

月に8回はディズニーを訪れるという女性。「なつかしい」と笑顔で答えてくれました=6月25日
月に8回はディズニーを訪れるという女性。「なつかしい」と笑顔で答えてくれました=6月25日

7月1日、待ち望むのは「働く人」も

舞浜駅から階段を下ると、タクシーやバスの乗降場所であるロータリーがあります。
そこで乗客を待っていたタクシーの男性運転手さん2人組に、休園中の様子などを聞きました。
休園前も、舞浜駅周辺でお客さんを乗せていたという男性(67)によると、休園中はタクシーを利用するお客さんの数は3分の1から4分の1になったといいます。
「昨日もさ、ここで3時間待ってやっと1人、お客さんを乗せたんだよ」と肩を落とします。
リゾートのお客さんがいなくなったことで、それに伴うホテル利用もなくなり、ホテルへの迎車もなくなりました。「待つ時間が長くなると、運転席に座りっぱなしだから腰が痛くなっちゃって」と体にも不調が現れているそうです。
男性は、それでも場所を移さず「慣れたところの方がいい」とお客さんを待ち続けました。
一緒に話をしていた同じくタクシー運転手の男性(62)は、「このへんはディズニー次第だから。でも7月1日に再開になるって聞いて期待してるよ」

ロータリーにあるトイレの清掃業務をしていた女性は、休園中からここで働き始めたため、普段の風景を知りません。
「開園してからどのくらいお客さんが増えるかわからない」としつつも、「自分は忙しい方がいいよ」と軽やかに答えてくれました。

JR舞浜駅=6月25日
JR舞浜駅=6月25日

「好き」を味わえる場所

電車から降りると、お馴染みの建物が現れて、否応なしにテンションが上がる舞浜駅。長く、ディズニーファンを迎え入れられなかったこの駅に人が戻ってきました。
話をうかがったディズニーファンの人たちの、「好きなもの」を語る目がとても明るく素敵で、待ち望まれた再開であることを改めて感じました。
ディズニーファンにとって、「好き」を奪われた期間は本当につらかったと思います。来月からは、新型コロナウイルスの感染拡大防止措置をとりつつ、再び「好き」を存分に味わえる場所になることを願っています。

(一部表現を修正しました)

【ディズニーリゾート近くの公道で聞こえた音】
(再生環境によってはうまく再生されない場合があります)

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