マンガ
異国で雨宿りしたお店、気付くと不穏な空気に…想定外のオチを漫画に
トルコでの出会いに「優しさがあふれてる」
2019年、トルコの黒海沿岸にあるトラブゾンという港町を訪れた五箇野人さん。しかし、突然の雨に見舞われてしまいます。「適当に商品物色しながらやむの待と!」と思い、飛び込んだのは地元の人が使う電器店でした。
「こんな、ど観光客が買い物を装うのムリある――」
心臓の音が高鳴る中、大降りの雨に逡巡していると、すぐに誰かがお店にやってきました。「警察はやーー!!」と驚いたその時。
「Come on 雨宿りには紅茶がいい」
五箇野人さんが訪れたトルコのトラブゾンは、首都イスタンブールから離れた、観光客も多くないのんびりとした街。「郊外の街に行くのが好き」という五箇野人さんにとって、古い街並みが残り、ローカルなエリアや住宅地にも行きやすいこの街は魅力的でした。
そんな場所で起こった出来事。電器店に入ったときのことを「場違い感が尋常じゃなかったので、商品を見るフリをしていますが、全神経は背後の店長に向いてました」と振り返る五箇野人さん。
「電話の『ジャパン』が聞き取れた時は、全くプラスには考えられず、本当にすぐ外に出ることを考えました。人の思い込みってそういうものなのか、店長の一挙手一投足や物音すらマイナスに捉えていた状態でした」
これまでの旅でも、路地裏や地元の人が集まる場所をよく訪れている五箇野人さん。いわゆる「観光地」ではない場所を旅する魅力について、「良くも悪くも生々しい人やモノや情報とめぐり合えること」といいます。
「観光客が多いエリアは外国人に慣れていてある種、観光客が喜ぶツボや対応のテンプレートを持ってますが、ローカルエリアはその事前の構えがないのでとてもリアルに感じます。より物珍しがっていただけて、カラんでいただける確率がグンと上がるのも魅力です」
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