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道ばたの「草花図鑑」巣ごもり生活の癒やしに 漫画家の投稿が話題
「何だか涙の数だけ強くなれる気も…」

「アスファルトに(も)咲く身近な花図鑑」
紹介されているのは「カラスノエンドウ」や「キュウリグサ」など、東京の都市部でも見られる野生の草花たち。それぞれによく似ている種類なども含め2枚の画像に20種以上、豆知識も盛りだくさんに紹介されています。


例えば、クローバーと似た「カタバミ」の葉で、10円玉をこするとテカテカに変身します。カタバミの葉に多く含まれるシュウ酸によって、10円玉の表面の酸化銅が溶かされ、きれいな表面が現れるのです。

ツイートには「子どもと散歩に行く時にとても助かる」「名前を知ってスッキリした」などの反響が寄せられたほか、1万回以上リツイートされ、いいねも2万件以上集まっています。
【アスファルトに(も)咲く身近な花図鑑】
— 一日一種 (@Wildlife_daily) May 2, 2020
必要最低限の外出時、おうちの周りでも見られる春の花図鑑を作ってみました。
多くの草花が見頃の時期なので、僅かな外出時間でも気晴らしにお役に立てば幸いです。
※両面印刷→三つ折りでリーフレットにもなります pic.twitter.com/KBV3cduu48
「何だか涙の数だけ強くなれる気も…」
「これまであまり家の周りを出歩かなかった人たちも、散歩やジョギングをされるようになっていてます。こういう時期でも、ほんの少しでも癒やしになるものがあればいいなと、身近な草花の図鑑をつくろうと思いました」

「硬い話になりすぎないように、でもはしょりすぎないように、なるべく面白いと思えるような情報をピックアップしました」と話します。特に、情報を厳選するのには思いを巡らせたそうです。
「例えば、『カラスノエンドウ』によく似ていて、一回り小さい『スズメノエンドウ』は紹介しているのですが、その中間くらいの大きさで『カスマグサ』っていうのもあるんです。カラスとスズメの間だから『カスマ』。でも、全部描いているとキリがなくなってしまうので……」

一方で、「植物にとっては、都会の方が他の植物が入ってくる隙がなく、地面の栄養を自分のためだけに使えるので、意外と快適な環境かもしれない」とも話します。「実際のところはわからないですけど、そういった想像をかき立てるのも面白いところです」

自宅の周辺を再発見するヒントに
開発事業が環境に与える影響を評価する「環境アセスメント」の仕事や、森林ガイドなどの経験からも植物の知識も得てきた一日一種さん。「私自身は東京育ちで、こういった仕事に携わっていなければ草花のことも知らなかったと思う」と話します。
「保護者の方の中でも、自然と触れ合う機会が少なかった方もいらっしゃると思うので、お子さんに教えるのにもしも役に立っていれば、これほどうれしいことはないです」

「この花図鑑で紹介しているのはごくごく一部で、季節が変わればまた見られる草花も代わっていきます。いろんなものが実は身近でも見られるので、興味がわいたら調べながら目を向けていただければと思います」
「アスファルトに(も)咲く身近な花図鑑」は、セブンイレブンのネットプリントでも印刷することができます(コード:Y7CD934E、5月9日まで)。両面印刷するとリーフレットのように使うこともできます。