話題
男子アメフトと女子ラクロスが筋トレ勝負!リモートで実現の異種対決
毎週末に開催される「ジャパンリモトレカップ」。参加チーム募集中です。
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毎週末に開催される「ジャパンリモトレカップ」。参加チーム募集中です。
「巣ごもり生活」が続く今、試合形式でリモートトレーニングに励む動きが広がっています。男子アメフト対女子ラクロス、という異種対決に、アメフト出身の記者が参加してみました。
4月12日午前10時半。社会人アメリカンフットボールXリーグに所属する電通キャタピラーズと社会人女子ラクロス・ミストラルの選手計約40人が、ビジネスチャットツール「Teams(チームス)」にそれぞれの自宅などから「集合」しました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、どちらも練習ができていない状況の中、筋トレバトルをするためです。
関学アメフト部で日本一に輝いた経験がある40歳の記者も、気合を入れて参戦しました。
「ジャパンリモトレカップ」と名付けられたこの大会を企画するのは電通アメフト部です。
発案者の奥村誠浩ヘッドコーチ(HC)は「2月からリモートでチームミーティングを続けるうちに、トレーニングもみんなでやれるのでは、と思ったんです。他競技の選手も入れて、みんなで勝負することでモチベーションも高められる」と効果を話します。
奥村さんは電通での本業で、健康経営をめざす企業に対し、休憩時間に軽い運動機会を提供する「オフィスポ」などを立ち上げてきました。その経験も今回の企画に生かされました。
今回のメニューは「サイドプランク足上げ」。横向きに体を一直線に保った状態で45秒間に足を何回上げられるかを競いました。
1回戦は4~6人で対戦。以降は勝ち上がった者同士が1対1で争います。画面には、相手と自分の画像が並んで映し出されます。
「ああ、きつい!」
「やばい!」
試合中、そんな声がこだましました。
ちなみに記者は45回を記録しましたが、惜しくも6回差で1回戦敗退となりました。
男子アメフトと女子ラクロスだと、普段はなかなか交流がありません。今回は電通選手が友人のミストラル選手を誘って、今回の合同トレーニングが実現しました。
対戦中、ラクロスの小堀優子選手が自宅でのトレーニングについて「重りを持ってトレーニングをしないと体重が減ってしまいます。袋に砂を入れた土囊を使ってます」と話し、「マイ土囊」を映すと、電通選手からは「すげー」「素晴らしい」の声が。
接触を控えなければいけない今、こういった交流もストレス発散につながります。
大会は1回戦から決勝まで計15試合が実施されましたが、途中で負けた選手も「自主トレ」を続けないといけません。終わると、全員がヘトヘトになりました。
電通の金子陽亮主将が「リモートでも他競技の選手と勝負ができるのは楽しいし、トレーニング効果も上がる」と話すと、ラクロスの小堀選手は「これがきっかけとなってお互いの競技の開幕戦を観戦するなど、現場で応援しあう仲間になれればいいですね」とかえしました。
4月5日に第1回が始まったリモトレカップは毎週末に開催され、19日はアイスホッケー選手、26日にはラグビートップリーグ・サントリーの選手らが参戦しました。
奥村ヘッドコーチは「リモトレだからこそ同じ時間を異なる競技の選手同士が共有できる。互いに刺激し合いながら、それぞれがファンとなってスポーツをさらに盛り上げていくきっかけになることが理想」と語ります。
電通では大会に参加するチームをメールで募集しています。希望チームはdcaterpillars2018@gmail.comまで。
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