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ペットボトルの水、意外な賞味期限の決め方とは 「質ではなく量」

コンビニエンスストアに並んでいるペットボトルの水=2010年
コンビニエンスストアに並んでいるペットボトルの水=2010年 出典: 朝日新聞

目次

「ペットボトルのミネラルウォーターの賞味期限、あれは中の容量が蒸発して減ることにより、表記の量より減ってしまい計量法違反となるために表示している」。ペットボトルの水の賞味期限に関する4月25日のツイートが話題となり、2.2万リツイートを獲得しています。ミネラルウォーターの調査・研究などを行う一般社団法人「日本ミネラルウォーター協会」に詳しい話を聞きました。

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「質」は変わらないが「量」は減る

同協会の担当者によると、国産のミネラルウォーターの場合、加熱殺菌などの処理をしているものは「品質が変化することはほとんどない」とのことです。

では、どのようにして賞味期限を決めているのか。多くのメーカーはペットボトルのミネラルウォーターの賞味期限を「質」ではなく「量」によって決めています。ペットボトルの中身は少しずつ蒸発して、内容量が減っていきます。なので、時間が経つと「500ミリリットルの商品なのに、内容量が少ない」という事態が発生します。これを賞味期限を設定することで回避しています。

ペットボトルのミネラルウォーターの賞味期限
ペットボトルのミネラルウォーターの賞味期限 出典: 朝日新聞

蒸発しすぎると「計量法」違反に

経済産業省が所管する「計量法」には、商品を販売する時点で、表記量と実際の内容量は「政令で定められている誤差を超えてはいけない」と定められています。ペットボトルのミネラルウォーターの場合、具体的には「500ミリリットルなら誤差2%まで」「2リットルなら誤差1%まで」などと定められています。

500ミリリットルのペットボトルの場合、もし販売する時点で内容量の2%にあたる10ミリリットル以上が蒸発していれば、内容量が表記量より誤差を超えて少ないので、計量法違反となってしまいます。そこで、多くのメーカーは蒸発する量を逆算して、賞味期限を設定しているというわけです。

ただし、この賞味期限の決め方はあくまでも一般論。同協会の担当者は「大原則として、賞味期限は各メーカーがそれぞれ決めています。なので、全ての商品が賞味期限を過ぎても飲めるとは限らないので注意してください」と話しています。

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