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子どもとの自宅生活、保育系ユーチューバーの必殺技「自作パズル」

登録者8万人超のYouTuber
在宅勤務をしながら子どもを見る保護者もいると思います。子どもは外に行けないし、親はパソコンを開きながら子どもを見るのが難しい……。どっちもストレスがたまってしまいます。子どもに強く当たってしまった親が、自己嫌悪に陥ってしまうことも心配です。
――お互いにストレスをためないためにはどうしたらいいでしょうか。
「遊びに変える」という気持ちを持ってもらえるといいと思います。
親には、「遊ばせなきゃ」と義務感を背負うのではなく、「一緒に楽しもう!」という思いで、あまり抱え込まないようにしてほしいです。
例えば、子どもに「手洗いしなさい」と否定的な言葉で伝えるのではなく、手洗いを楽しむ遊びに変えられるよう「ゼリー石鹼」を作る動画を出しました。ハンドソープをゼラチンで固めるものなのですが、プルプルしていて、子どもたちは楽しみながら手洗いをすることができます。
作る手間はかかりますが、1度作れば何度も楽しんでもらえます。同じ「手洗い」なら、「手洗いしなさい」と怒るよりも、楽しめる方がいいのではないでしょうか。
――遊びに変えることができれば、必要以上にカリカリせずに済みそうです…。
例えばおもちゃの片付けでも、「片付けなさい」と言うのではなくて「どっちが早く片付けられるか競争ね!」と片付けを始めた方が一緒に楽しめます。
集中させられる遊びを教えて!
「保護者も一緒に体を動かせるものはない?」とか、「子どもを集中させられる遊びを教えてほしい」というコメントが来るようになりました。
――集中できる遊び、大事ですね。子どもが遊んでいる間に仕事を進めることもできますよね。
パズルなど、集中して取り組めるものがあるといいのかなと思います。子どもによっては、集中して頭を使うことで、寝る子もいますよね。笑
実はパズルは家にあるものでも作ることができます。たとえば、絵本のカバー。カバーって、読んでいるうちに外れてしまったりするので、先にとってしまう家庭もあると思います。そのカバーをダンボールなどの台紙に貼っていくつかに切ると、パズルになります。
――おお!パズルって買わないとできないと思っていましたが、確かに、自宅で作れますね!
在宅中の保護者の方にオススメなのは一緒に体を動かすこと。子どもたちも遊べて楽しいし、親も一緒に身体を動かすことでストレス発散にもなります。(私の場合はダイエットにもなります!笑)
「こうしなきゃ」にとらわれすぎないで
「こうしなきゃ」にとらわれてしまうと、子育てが苦しくなってしまうのかもしれないですね。
食事も、手作りにこだわりすぎたり、食べられられないものをなんとか食べさせようとがんばりすぎるとストレスになってしまいます。食べさせる目的は「栄養をとって元気に育ってほしい」という愛情だったものが「食べさせなくてはならない」という意地や義務感になり、原点を見失っていることがあります。
もしお子さんがピーマンが苦手だったとしても、別の食材で同じ栄養素を補えばお互いのストレスも軽減させられるんじゃないかなと思います。
最初は保育学生向けだった
「当時、手遊び歌などの動画は、曲名でなら検索することができましたが、知りたかったのは①それをどんな場面で使ったらいいのか②それをしたら子どもたちはどんな反応をするのか、ということでした」
その思いが形になり、mocaさんのチャンネルにある動画は、「子どもが大爆笑する手遊び歌」「手遊びだけじゃない!子どもを惹き付ける方法」など、場面が想定しやすいものが多くあります。
最初は保育学生が見ることを想定していたmocaさんでしたが、ある日、子どもを持つ友人が私の動画をみて「私は知らなかった歌だけど、子どもが動画をみて一緒に歌っていた」との感想を聞きました。
mocaさんは、「保育園での生活を見ることができない保護者の方の知識になることもあるのか」と気付き、「おうちと保育園をつなげる役割にもなっていると感じています」