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連載

#29 #やさしい日本語

「オーバーシュート」日本で暮らす外国人も「意味がわからん」

「外来語」ではないんですか?

3月25日、緊急記者会見をした東京都の小池百合子知事は「オーバーシュート(患者の爆発的急増)を防ぐためには、都民のみなさまのご協力が何よりも重要」「何もしないでこのままの推移が続けばロックダウン(都市の封鎖)を招く」と話しました=田辺拓也撮影
3月25日、緊急記者会見をした東京都の小池百合子知事は「オーバーシュート(患者の爆発的急増)を防ぐためには、都民のみなさまのご協力が何よりも重要」「何もしないでこのままの推移が続けばロックダウン(都市の封鎖)を招く」と話しました=田辺拓也撮影 出典: 朝日新聞

目次

辞書(じしょ)には載(の)っていない日本語(にほんご)、日本語(にほんご)学校(がっこう)では習(なら)わない日本語(にほんご)があります。最近(さいきん)は、新型(しんがた)コロナウイルスのニュースでもよく難(むずか)しい言葉(ことば)を聞(き)きます。「ロックダウン」「クラスター」……実(じつ)は日本人(にほんじん)でも、なかなか分(わ)かりません。「オーバーシュート」は日本(にほん)以外(いがい)で聞(き)いたことがないという人(ひと)もいます。日本語(にほんご)にまだ慣(な)れていない人(ひと)にも、誰(だれ)にでも分(わ)かりやすい「やさしい日本語(にほんご)」で考(かんが)えます。

日本語(にほんご)にまだ慣(な)れていない人(ひと)のために、分(わ)かりやすい「やさしい日本語(にほんご)」で書(か)きました。
下(した)に「ふりがな」を消(け)した文(ぶん)があります。


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きょうのことば

SNS上で「日本でしか使わない言葉」

オーバーシュートは、英語(えいご)で書(か)くとOverShootです。日本人(にほんじん)は「外国(がいこく)から来(き)た言葉(ことば)(外来語(がいらいご))なんだろう」と思(おも)っています。 でも、日本(にほん)で暮(く)らしている外国人(がいこくじん)の中(なか)には「意味(いみ)が分(わ)からない」と思(おも)う人(ひと)が多(おお)いです。それで、SNSでよく問題(もんだい)になっています。

外国(がいこく)のメディア(新聞(しんぶん)、雑誌(ざっし)、テレビなど)も、〈「オーバーシュート」ということばを使(つか)っているのは日本(にほん)だけだけど、このことばはどういう意味(いみ)なのか〉と言(い)っています。
「オーバーシュート」は金融(きんゆう)のことばで、他(ほか)の国(くに)では「ウイルスにうつる人(ひと)が増(ふ)える」という言葉(ことば)では使(つか)っていません、と書(か)いている報道(ほうどう)もあります。

専門のことば

日本(にほん)の「オーバーシュート」は、政府(せいふ)で新型(しんがた)コロナとどのように戦(たたか)うかを考(かんが)える、専門家(せんもんか)が使(つか)っています。

専門家(せんもんか)たちは4月(がつ)3日(か)に、ツイッターのアカウントを作(つく)りました。この中(なか)で、専門家(せんもんか)の会議(かいぎ)や自治体(じちたい)で使(つか)う、「専門(せんもん)用語(ようご)」を分(わ)かりやすく説明(せつめい)しています。
〈「オーバーシュート」はウイルスがうつった人(ひと)が急(きゅう)にとてもたくさん増(ふ)えることです。2~3日(にち)でそれまでにウイルスがうつった人(ひと)の数(かず)が2倍(ばい)になったら、「オーバーシュート」です。

 「オーバーシュート」になったら、すぐに、政府(せいふ)などが、住(す)んでいる人(ひと)に「外(そと)に出(で)てはいけません」と言(い)ったり、人(ひと)が動(うご)かないようにしたりしなければなりません。 〉
「オーバーシュート」になっている国。むらさきいろの部分(2~3日で感染者が2倍)に入ると、「オーバーシュート」です
「オーバーシュート」になっている国。むらさきいろの部分(2~3日で感染者が2倍)に入ると、「オーバーシュート」です 出典:朝日新聞

日本人にとっても難しい

実(じつ)は、日本人(にほんじん)にとっても「専門(せんもん)用語(ようご)」は難(むずか)しいです。

河野(こうの)太郎(たろう)防衛(ぼうえい)大臣(だいじん)は「オーバーシュート」を「感染(かんせん)爆発(ばくはつ)」など、分(わ)かりやすい言葉(ことば)にした方(ほう)が良(よ)いとツイートしました。その方(ほう)が良(よ)いと思(おも)っている人(ひと)も多(おお)く、24万(まん)いいねがつきました。
朝日(あさひ)新聞(しんぶん)でも記事(きじ)の中(なか)で、「オーバーシュート」ということばを使(つか)うとき、「爆発的(ばくはつてき)な患者(かんじゃ)の増加(ぞうか)」(ウイルスがうつった人(ひと)の数(かず)が急(きゅう)にとても増(ふ)えること)と言(い)い換(か)えて説明(せつめい)しています。 長(なが)いことばになりますが、「感染(かんせん)爆発(ばくはつ)」と書(か)くと少(すこ)し怖(こわ)い感(かん)じがします。本当(ほんとう)の意味(いみ)が伝(つた)わりやすいようにしています。
カタカナの言葉(ことば)を使(つか)うと、意味(いみ)があまり分(わ)からないので、ショックを受(う)ける人(ひと)が少(すく)なくなるからよいという人(ひと)もいます。「意味(いみ)が分(わ)からないともっと不安(ふあん)になる」という人(ひと)もいます。

みんなが意味(いみ)が分(わ)かる「やさしい日本語(にほんご)」にして、不安(ふあん)になる人(ひと)が減(へ)るといいなと思(おも)います。

この「やさしい日本語(にほんご)ニュース」を教(おし)えてくれた人(ひと)は、庵功雄(いおりいさお)先生(せんせい)(一橋大学(ひとつばしだいがく))です。

 


辞書(じしょ)に載(の)っていない謎(なぞ)の日本語(にほんご)や、驚(おどろ)いた日本人(にほんじん)の行動(こうどう)。
         ここから↓↓↓ツイート(Tweet)して、教(おし)えてください。



日本(にほん)の大事(だいじ)なニュースや、外国人(がいこくじん)と日本人(にほんじん)の「悩(なや)み(もやもや)」を、やさしい日本語(にほんご)で解説(かいせつ)します。
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【機械翻訳用】ふりがな なし

◆「オーバーシュート」日本で暮らす外国人も「意味がわからん」

辞書には載っていない日本語、日本語学校では習わない日本語があります。最近は、新型コロナウイルスのニュースでもよく難しい言葉を聞きます。「ロックダウン」「クラスター」……実は日本人でも、なかなか分かりません。「オーバーシュート」は日本以外で聞いたことがないという人もいます。日本語にまだ慣れていない人にも、誰にでも分かりやすい「やさしい日本語」で考えます。

■きょうのことば
【オーバーシュート】…… 感染した人(ウイルスにうつった人)が、急にとても増えることです。感染した人を合わせた数が、2~3日の間に、2倍に増えることが続いたら使います。

■SNS上で「日本でしか使わない言葉」

オーバーシュートは、英語で書くとOver Shootです。日本人は「外国から来た言葉(外来語)なんだろう」と思っています。 でも、日本で暮らしている外国人の中には「意味が分からない」と思う人が多いです。それで、SNSでよく問題になっています。 外国のメディア(新聞、雑誌、テレビなど)も、〈「オーバーシュート」ということばを使っているのは日本だけだけど、このことばはどういう意味なのか〉と言っています。
「オーバーシュート」は金融のことばで、他の国では「ウイルスにうつる人が増える」という言葉では使っていません、と書いている報道もあります。

■専門のことば
日本の「オーバーシュート」は、政府で新型コロナとどのように戦うかを考える、専門家が使っています。 専門家たちは4月3日に、ツイッターのアカウントを作りました。この中で、専門家の会議や自治体で使う、「専門用語」を分かりやすく説明しています。

「オーバーシュート」はウイルスがうつった人が急にとてもたくさん増えることです。2~3日でそれまでにウイルスがうつった人の数が2倍になったら、「オーバーシュート」です。 (爆発的な感染者の増加のことをいいます。2〜3日で累積感染者数が倍増するようなスピードの感染者数の増加が継続的に続く状態をいいます。)
「オーバーシュート」になったら、すぐに、政府などが、住んでいる人に「外に出てはいけません」と言ったり、人が動かないようにしたりしなければなりません。
(このような状況では、外出や移動の制限など速やかな対策が必要になります。)

■日本人にとっても難しい
日本のカタカナ言葉(和製英語) は、日本人にとっても「専門用語」は難しいです。 河野太郎防衛大臣は「オーバーシュート」を「感染爆発」など、分かりやすい言葉にした方が良いとツイートしました。その方が良いと思っている人も多く、24万いいねがつきました。
朝日新聞でも記事の中で、「オーバーシュート」ということばを使うとき、「爆発的な患者の増加」(ウイルスがうつった人の数が急にとても増えること)と言い換えて説明しています。 長いことばになりますが、「感染爆発」と書くと少し怖い感じがします。本当の意味が伝わりやすいようにしています。

カタカナの言葉を使うと、意味があまり分からないので、ショックを受ける人が少なくなるからよいという人もいます。「意味が分からないともっと不安になる」という人もいます。 みんなが意味が分かる「やさしい日本語」にして、不安になる人が減るといいなと思います。