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連載

#25 #やさしい日本語

「体育座りって何ですか?」外国人が驚いた日本だけ通じる学校の常識

「きちんと座ってください」と言われたら

「体育座り」はこれです
「体育座り」はこれです 出典: PIXTA

目次

もうすぐ、4(がつ)(はじ)めて日本(にほん)学校(がっこう)(かよ)うときは、みんな()らないことがたくさんあります。(とく)に、外国(がいこく)から()(ひと)は、(はじ)めて()言葉(ことば)がきっと(おお)いと(おも)います。外国人(がいこくじん)の「()からないこと」を()ると、日本(にほん)学校(がっこう)(かよ)った(ひと)()らないうちに()につけていた「日本(にほん)だけの常識(じょうしき)」に()づくこともあります。(たと)えば、「きちんと(すわ)って(くだ)さい」ということばを()いたら、あなたはどうやって(すわ)りますか?
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日本語(にほんご)にまだ()れていない(ひと)のために、()かりやすい「やさしい日本語(にほんご)」で()きました。
(した)に「ふりがな」を()した(ぶん)があります。


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きょうのことば

〈あさか多文化(たぶんか)子育(こそだ)ての(かい)「ばんびーに」の喜多(きた)陽子(ようこ)さんの(はなし)
「ばんびーに」は、埼玉県(さいたまけん)朝霞市(あさかし)や、その(ちか)くに()んでいる、外国人(がいこくじん)親子(おやこ)のためのサークルです。日本(にほん)での子育(こそだ)てについて()からないことを()いたり、友達(ともだち)(つく)ったりすることができます。

日本の学校の分からないこと

喜多(きた)さん「外国(がいこく)から()(ひと)たちは、日本(にほん)学校(がっこう)()からないことがあるので、『ばんびーに』では、入学(にゅうがく)(まえ)相談会(そうだんかい)をしています。(わたし)()どもはイギリスの小学校(しょうがっこう)()っていました。日本(にほん)学校(がっこう)(はじ)めて()くときは、『下駄(げた)(ばこ)(くつ)()いで、自分(じぶん)上履(うわば)きを()きなさい』と(おし)えました」

――部屋へやはいまえくつぐのは、日本にほん文化ぶんかですね。下駄げたばこらないひとは、なにをするところかからないんですね。
学校には「下駄箱(げたばこ)」があります
学校には「下駄箱(げたばこ)」があります 出典: PIXTA
喜多(きた)さん「相談会(そうだんかい)では、『体育(たいいく)(ずわ)り』も、写真(しゃしん)使(つか)って(おし)えます」

――え!体育(たいいく)(ずわ)りって、外国(がいこく)(ひと)()らないですか?

喜多(きた)さん「フランス、イギリスなどにはなかったです。体育(たいいく)(ずわ)りのかわりに、先生(せんせい)が『きちんと(すわ)って(くだ)さい』と()ったら、あぐらをかきます」
これが「あぐら」です
これが「あぐら」です 出典: PIXTA
――日本(にほん)では、あぐらをかいたら、先生(せんせい)注意(ちゅうい)するかもしれません。(わたし)はあぐらは「行儀(ぎょうぎ)がよくない(きちんとしていない)」(すわ)(かた)だと(おも)っていました。ほかに()かりにくい言葉(ことば)はありますか。


喜多(きた)さん「『筆箱(ふでばこ)』が()からない(ひと)がいました。ペンケースだと()かりました」

ーーそういえば、「(ふで)」は、普通(ふつう)生活(せいかつ)では使(つか)わないのに、学校(がっこう)だと筆箱(ふでばこ)()びますね。

喜多(きた)さん「(ふで)使(つか)わないで、鉛筆(えんぴつ)()れて使(つか)います。『鉛筆(えんぴつ)は4Bにしてください』という学校(がっこう)もあります。4Bは、鉛筆(えんぴつ)(しん)のかたさのことです。『ここに4Bと()いてあります』と写真(しゃしん)()せます」
愛知県(あいちけん)日本(にほん)学校(がっこう)について、たくさんの(くに)言葉(ことば)説明(せつめい)しています。(「愛知県(あいちけん)小学校(しょうがっこう)入学(にゅうがく)への手引(てびき)」より

喜多(きた)さん「(なに)のことか()からないと、どこで()うことができるのかも、()からないです。『下敷(したじ)き』って(なに)ですか?という質問(しつもん)もありました。文房具店(ぶんぼうぐてん)()うことができます。イトーヨーカ(いとーよーか)(どう)などの(おお)きなスーパーには、入学(にゅうがく)準備(じゅんび)コーナーがあるところもあります」

――学校(がっこう)でしか使(つか)わない道具(どうぐ)って、けっこう(おお)いですね。写真(しゃしん)があれば、()かりやすいですね。

この「やさしい日本語(にほんご)ニュース」を(おし)えてくれた(ひと)は、庵功雄(いおりいさお)先生(せんせい)一橋大学(ひとつばしだいがく))です。

 


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◆「体育座りって何ですか?」外国人が驚いた日本だけ通じる学校の常識

 もうすぐ、4月。初めて日本の学校に通うときは、みんな知らないことがたくさんあります。特に、外国から来た人は、初めて聞く言葉がきっと多いと思います。外国人の「分からないこと」を知ると、日本の学校に通った人が知らないうちに身につけていた「日本だけの常識」に気づくこともあります。例えば、「きちんと座って下さい」ということばを聞いたら、あなたはどうやって座りますか?
きょうのことば
「体育座り」……座るとき、ひざを立てて、両方の手で、ひざを抱きます。いすがない場所で、話を聞くとき、先生が「きちんと座ってください」と言ったら、体育座りをします。「体操座り」「三角座り」「お山座り」とも言います。

〈あさか多文化子育ての会「ばんびーに」の喜多陽子さんの話〉 「ばんびーに」は、埼玉県朝霞市や、その近くに住んでいる、外国人の親子のためのサークルです。日本での子育てについて分からないことを聞いたり、友達を作ったりすることができます。
■日本の学校の分からないこと
喜多さん「外国から来た人たちは、日本の学校で分からないことがあるので、入学前に相談会をしています。私の子どもはイギリスの小学校に行っていました。日本の学校に初めて行くときは、『下駄箱で靴を脱いで、自分の上履きを履きなさい』と教えました」
――あ、確かに部屋に入る前に靴を脱ぐのは、日本の文化ですね。下駄箱を知らない人は、何をするところか分からないんですね。
喜多さん「相談会では、『体育座り』も、写真を使って教えます」
――え! 体育座りって、外国の人は知らないですか?
喜多さん「フランス、イギリスなどにはなかったです。先生が『きちんと座って下さい』と言ったら、あぐらをかきます」
――日本では、あぐらをかいたら、先生が注意するかもしれません。私はあぐらは「行儀がよくない(きちんとしていない)」座り方だと思っていました。ほかに分かりにくい言葉はありますか。
喜多さん 「『筆箱』が分からない人がいました。ペンケースだと分かりました」
ーーそういえば、「筆」は、普通の生活では使わないのに、学校だと筆箱と呼びますね。
喜多さん 「筆は使わないで、鉛筆を入れて使います。『鉛筆は4Bにしてください』という学校もあります。4Bは、鉛筆の芯のかたさのことです。『ここに4Bと書いてあります』と写真で見せます」
喜多さん 「何のことか分からないと、どこで買うことができるのかも、分からないです。『下敷き』って何ですか?という質問もありました。文房具店で買うことができます。イトーヨーカ堂などの大きなスーパーには、入学準備コーナーがあるところもあります」
――学校でしか使わない道具って、けっこう多いですね。写真があれば、分かりやすいですね。

愛知県はたくさんの国の言葉と写真で、日本の学校について説明しています。(愛知県「小学校入学への手引」より)

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