連載
#25 #やさしい日本語
「体育座りって何ですか?」外国人が驚いた日本だけ通じる学校の常識
「きちんと座ってください」と言われたら
この「やさしい
【機械翻訳用】ふりがな なし
◆「体育座りって何ですか?」外国人が驚いた日本だけ通じる学校の常識
もうすぐ、4月。初めて日本の学校に通うときは、みんな知らないことがたくさんあります。特に、外国から来た人は、初めて聞く言葉がきっと多いと思います。外国人の「分からないこと」を知ると、日本の学校に通った人が知らないうちに身につけていた「日本だけの常識」に気づくこともあります。例えば、「きちんと座って下さい」ということばを聞いたら、あなたはどうやって座りますか?
きょうのことば
「体育座り」……座るとき、ひざを立てて、両方の手で、ひざを抱きます。いすがない場所で、話を聞くとき、先生が「きちんと座ってください」と言ったら、体育座りをします。「体操座り」「三角座り」「お山座り」とも言います。
〈あさか多文化子育ての会「ばんびーに」の喜多陽子さんの話〉 「ばんびーに」は、埼玉県朝霞市や、その近くに住んでいる、外国人の親子のためのサークルです。日本での子育てについて分からないことを聞いたり、友達を作ったりすることができます。
■日本の学校の分からないこと
喜多さん「外国から来た人たちは、日本の学校で分からないことがあるので、入学前に相談会をしています。私の子どもはイギリスの小学校に行っていました。日本の学校に初めて行くときは、『下駄箱で靴を脱いで、自分の上履きを履きなさい』と教えました」
――あ、確かに部屋に入る前に靴を脱ぐのは、日本の文化ですね。下駄箱を知らない人は、何をするところか分からないんですね。
喜多さん「相談会では、『体育座り』も、写真を使って教えます」
――え! 体育座りって、外国の人は知らないですか?
喜多さん「フランス、イギリスなどにはなかったです。先生が『きちんと座って下さい』と言ったら、あぐらをかきます」
――日本では、あぐらをかいたら、先生が注意するかもしれません。私はあぐらは「行儀がよくない(きちんとしていない)」座り方だと思っていました。ほかに分かりにくい言葉はありますか。
喜多さん 「『筆箱』が分からない人がいました。ペンケースだと分かりました」
ーーそういえば、「筆」は、普通の生活では使わないのに、学校だと筆箱と呼びますね。
喜多さん 「筆は使わないで、鉛筆を入れて使います。『鉛筆は4Bにしてください』という学校もあります。4Bは、鉛筆の芯のかたさのことです。『ここに4Bと書いてあります』と写真で見せます」
喜多さん 「何のことか分からないと、どこで買うことができるのかも、分からないです。『下敷き』って何ですか?という質問もありました。文房具店で買うことができます。イトーヨーカ堂などの大きなスーパーには、入学準備コーナーがあるところもあります」
――学校でしか使わない道具って、けっこう多いですね。写真があれば、分かりやすいですね。
愛知県はたくさんの国の言葉と写真で、日本の学校について説明しています。(愛知県「小学校入学への手引」より)
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