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#32 どうぶつ同好会

「しあわせが過ぎる…」アザラシ赤ちゃん動画、今しか見られない理由

エンドレスで見ていられる…

タオルドライされて気持ちよさそうなバイカルアザラシの赤ちゃん
タオルドライされて気持ちよさそうなバイカルアザラシの赤ちゃん 出典: 鳥羽水族館のアカウントがツイートした動画より

目次

バイカルアザラシの赤ちゃんが、飼育員さんにタオルドライされる動画がツイッターで話題です。されるがまま、白くてもふもふな様子に、ツイッターでは「最近の唯一の癒やし」「しあわせが過ぎる…」と心をほぐされる人が続出しています。実は、この白い姿は期間限定。動画を投稿した鳥羽水族館に聞きました。

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「エンドレスで見ていられる」

鳥羽水族館(三重県鳥羽市)のツイッターアカウント(@TOBA_AQUARIUM)が投稿した、もふもふなアザラシの赤ちゃんの動画。飼育員の方がタオルで拭いているのですが、腕の中で赤ちゃんは気持ちよさそうにされるがまま。「エンドレスで見ていられる」というコメントも寄せられ、動画は10万回以上再生されています。
話題のもふもふの正体は、2月22日に生まれた、鳥羽水族館では初めてとなるバイカルアザラシの赤ちゃんです。バイカルアザラシとは、ロシアのバイカル湖だけに生息する小型のアザラシ。アザラシやアシカなどが含まれる鰭脚類の中でも唯一、淡水に暮らしています。

日本では10施設29頭で飼育されていますが、赤ちゃんの誕生に成功したのは鳥羽水族館で3例目。一般公開の時期は未定ですが、SNSで赤ちゃんの姿を身近に見られるのは、貴重な機会といえます。

白いもふもふ姿、期間限定

動画ではごしごし拭かれているように見えますが、鳥羽水族館の広報担当者は「もふもふの赤ちゃんに、担当者もメロメロなんです。タオルドライで大事にケアしてあげています」。

生まれたばかりのバイカルアザラシは真っ白のもふもふの毛で覆われていますが、生後1カ月ほど経つとすっきりとした黒い毛に生え替わるそう。黒い毛が下から押し上げる形で、白い毛が抜けていく仕組みで、「はげる訳ではないのでご安心ください」。

「動画の赤ちゃんも生後1カ月を過ぎ、25日頃から抜け毛が目立つようになりました。1カ月半くらいで真っ黒になる予定です」

大人のバイカルアザラシ。体は黒い毛で覆われている
大人のバイカルアザラシ。体は黒い毛で覆われている 出典: 写真提供:鳥羽水族館

隅っこが大好きだった赤ちゃんも、最近はやんちゃな性格を見せるようになってきたといいます。

担当者は「いろんなものに興味を示し始めて、触ったり嚙んだりという行動が増えてきました」と話します。

「癒やしになればうれしい」

鳥羽水族館のアカウントでは、バイカルアザラシの赤ちゃんの写真や動画が日々投稿されています。毎回数万単位での「いいね」が集まり、担当者は「多くの方に見ていただいていてうれしいです」。

鳥羽水族館は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3月2日から20日まで臨時休館していました。入館前に職員の方がお客さんの体温測定(非接触式)や手の消毒を実施するなど対応し、21日に営業を再開しています。しかし例年であれば、大学生の卒業旅行などで賑わう館内ですが、担当者は「お客さんはかなり少なくなっています」。

「こういった状況ですが、どうやってお客さんに喜んでもらえるか、元気な動物たちを身近に感じてもらえるかと思い、SNSで発信してきました。成長を楽しみにしてくださっているお客さんや、『動画や写真が癒やし』というコメントをいただけることに、当館としてはとてもうれしいです」

期間限定のもふもふの赤ちゃん。ぜひ鳥羽水族館のツイッターアカウントで見てみてください。そして、成長して黒くなった姿を、より多くの方に生で見てもらえるようになりますように。

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