今月上旬、静岡駅に設置された「卒業証書」。通学で駅を使ってくれた学生に向けて、駅係員たちがホワイトボードに手描きしました。実施の経緯についてJR東海を取材しました。

タイトルは「卒業証書」
3月1日から8日まで駅コンコースに置かれていたホワイトボード。
タイトルは「卒業証書」となっていて、こんなメッセージが書かれています。
皆様の思い出の日々に静岡駅をご利用いただきありがとうございました。
夢のために新たな別々のレールで迎える新生活は挑戦の場です。
この先、様々なことが待ち受けていますが、共に過ごした仲間と切磋琢磨した日々は、きっと乗り越えるための大きな『力』になるでしょう。
乗り越えた先には輝く未来が待っているはずです。
皆様が選んだレールを陰ながら私たちも応援しています。
夢に向かって出発進行。
令和二年 三月一日 静岡駅一同


JR東海に聞きました
今回、このメッセージを出した狙いについて、JR東海の広報担当者はこう説明します。
「静岡駅には、お客様へ安心感と親和感のあるサービスを提供することに取り組む『RVSプロジェクト』があり、そのメンバー13人が企画しました。実際に制作したのもこのメンバーの駅係員です」
イベントに合わせてメッセージボードを出すのは今回で5回目。社員アンケートをとった結果、今回は「卒業証書」に決まったそうです。
1年を通して、雨の日も風の日も炎天下の日も、鉄道を利用してもらったことへの感謝の気持ちや、卒業のお祝い、これからの生活へのエールなどを意識して描いたそうです。
「卒業式が予定通りに開催されない学校もあると聞いていますが、このメッセージボードが卒業される皆さんの良い思い出として残ってくれればうれしいです」