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カップヌードルの帯は「!」なの? 通称キャタピラ、モチーフは洋皿
「!」マークと思いきや
1971年に誕生した世界初のカップ麺「カップヌードル」。先日、その容器側面の模様が「!」マークに見えると話題になりました。日清食品ホールディングスを取材すると、その意外な由来がわかりました。
日清食品の創業者・安藤百福氏が生み出したカップヌードル。社内では、1958年発売の「チキンラーメン」に続く第2の発明品と位置づけられています。
百福氏がアメリカへ視察に行った際、現地スーパーの担当者たちがチキンラーメンを小さく割ってカップに入れ、お湯を注いでフォークで食べ始めたそうです。
それを見て「インスタントラーメンを世界に広めるためのカギは、食習慣の壁を超えることにある」と気づき、誕生したのがカップヌードルでした。
来年で発売から半世紀を迎えますが、インスタントラーメンのNo.1ブランドとして定着しています。
先日、そんなカップヌードルのカップのデザインがツイッター上で話題になりました。
「CUP NOODLE」というロゴの上下を挟むように施された金色の帯が、無数の「!」マークのように見えるというのです。
この投稿に対して、「すっげーわかる」「カップヌードルはたくさんの人から驚きと感動をもらったんだね」といったコメントが寄せられています。
本当に「!」マークなのでしょうか? 日清食品ホールディングスの広報担当者に尋ねると、こんな答えが返ってきました。
「デザインのモチーフになっているのは『!』マークではなく、安藤百福がデパートで見かけた『洋皿』なんです」
社内で「キャタピラ」と呼ばれている帯型の図形。洋皿をモチーフにして、グラフィックデザイナーの大高猛氏が手がけたそうです。
2018年4月には、このキャタピラが「位置商標」として認められました。帯型の図形だけでもカップヌードルと認識できると判断されたのです。
容器の帯は「!」マークではありませんでしたが、横浜市にあるカップヌードルミュージアムのロゴは「!」マークを3つ並べたものです。
総合プロデュースを手がけたのは、クリエイティブディレクターの佐藤可士和さん。
ミュージアムのホームページでは、「!」マークの由来について以下のように説明されています。
◇ ◇ ◇
ミュージアムのロゴはカップヌードルのパッケージデザインからインスピレーションを得て「!」マークを3つ重ねました。
発明や発見の楽しさ、食の大切さ、夢をもって自分で考えることの楽しさなど、様々な「!」との出会いが、このミュージアムでありますようにとの願いを込めています。
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