ネットの話題
胸が小さいから…下着屋に行く権利ないと思ってた 漫画の作者に聞く
小学生の頃から「胸が小さい」と言われ続けた女性のお話です。
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小学生の頃から「胸が小さい」と言われ続けた女性のお話です。
小学生の頃から「胸が小さい」と言われ続け、「下着屋に行く権利もない」と思っていた女性。ある日、お店でサイズを測ってもらって気づいたことは――。そんな漫画がツイッター上で注目を集めています。実体験を描いた作者に話を聞きました。
先月24日、「人の見た目は他人が消費するためにあるわけではない」というタイトルでツイッター投稿された4ページの漫画。
登場人物は、小学生の頃から「まな板だな」「ブラジャーいらないね」と言われ続けてきた女性です。
そんな声を真に受けて、「下着屋へ行っても自分に合うものなんてない。私には行く権利がない」と思い込んでいましたが、たまたま寄った下着店でブラジャーのサイズを測ることに。
「恥をかくだけだ」「下着を売るためにだますつもりか」と思いながら測ってもらうと、今付けているブラジャーのサイズが合っておらず、サイズも全く違ったことがわかりました。
「人生損した」「最初から自分に合う下着をつけれていたら」と思いながら気づいたのは、下着店では誰も自分を笑う人がいなかったことでした。
人の容姿を笑うことの罪深さを感じながら、「(小学校時代の)彼らに悪気はなかったと思う。でも軽口でそれを言っていい空気自体が問題なのだ。人の人生を壊してしまうこともあるのに」と思う女性。
漫画の最後は「人の見た目は他人が消費するためにあるわけではない、ということを肝に銘じたい」という言葉で結ばれています。
この漫画に対して、「すっごい分かります」「今も下着屋になかなか入れないのでちょっと涙が出ました」といったコメントが寄せられ、リツイートは9千、いいねは2万6千を超えています。
人の見た目は他人が消費するためにあるわけではない pic.twitter.com/CilxD1xZDF
— よねはらうさこ (@yoneharausako) February 24, 2020
「外国に比べて日本は自己肯定感の低さで苦しむ人たちが多く、その背景に外見を消費する社会があるのではないかと思うので、一度考えてみてほしいなと描きました」
そう話すのは、イラストレーターのよねはらうさこ(@yoneharausako)です。
描くにあたっては、誰かを責めるわけではなく、これが許される空気そのものが責められればいいなと考えたそうです。
「わたしを揶揄(やゆ)してきた男の子たちは、誰かがそれで許される姿を見てきたから軽口として言ってしまう。今できることは、それが永遠の傷になるかもしれないと知ってもらうこと。揶揄することを許さない空気づくりだと思います」
漫画に対して、「私も同じ体験をして下着屋へ行けない」「私は逆で大きいと言われたことがトラウマになりました」といった反響も。
「外見を消費しないというのは、笑いものにするのも性的に消費するのもダメ。そのことも改めて認知されてほしいなと思いました」とよねはらさん。
投稿が話題になったことについては、こう話します。
「『我が子がそういうことを言ったら叱る』という声もいただきました。世の親御さま方、よろしくお願いします。ぜひ令和の子たちはこんな思いをせずに生きていってほしいです!」
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