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連載

#17 #やさしい日本語

お祈りメールは、良くないことですか?【やさしい日本語】

宗教には関係ありません

お祈りメールをもらうと、かなしくなります
お祈りメールをもらうと、かなしくなります

目次

日本語(にほんご)にまだ慣(な)れていない人(ひと)のために、分(わ)かりやすい「やさしい日本語(にほんご)」で書(か)きました。
下(した)に「ふりがな」を消(け)した文(ぶん)があります。


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日本(にほん)で今(いま)よく使(つか)われている言葉(ことば)。でも、辞書(じしょ)には載(の)っていない日本語(にほんご)があります。インドネシア人(じん)のウッミさんは「お祈(いの)りメール」ということばを初(はじ)めて聞(き)きました。「日本(にほん)はすごいですね。みんなにメールでお祈(いの)りを送(おく)る方法(ほうほう)があるのですね」。外国人(がいこくじん)が「よくわからない」「変(へん)だな」と感(かん)じる話(はなし)から、今(いま)の日本(にほん)にある問題点(もんだいてん)がわかります。やさしい日本語(にほんご)で解説(かいせつ)します。

きょうのことば

一斉に「お祈り」を知らせるシステム?

【東京都(とうきょうと)に住(す)んでいるイスラム(いすらむ)教徒(きょうと)のインドネシア人(じん)主婦(しゅふ)ウッミさんの話(はなし)】
ウッミさん「『お祈(いの)りメール』って何(なに)ですか?」

ーー日本(にほん)で仕事(しごと)を探(さが)している人(ひと)が、会社(かいしゃ)の面接(めんせつ)試験(しけん)を受(う)けたとき、試験(しけん)のあとで、その会社(かいしゃ)からメールをもらいます。そのメールを「お祈(いの)りメール」と言(い)います。

ウッミさん「『お祈(いの)り』だから、たぶん、会社(かいしゃ)から宗教(しゅうきょう)についての連絡(れんらく)するときに使(つか)うメールですね。日本(にほん)だときっと、特別(とくべつ)の方法(ほうほう)があって、そのメールで、みんなに『お祈(いの)りをします』ということを知(し)らせるのですね!」

ーー違(ちが)います。宗教(しゅうきょう)には関係(かんけい)ありません。お祈(いの)りメールをもらうと、みんなとても悲(かな)しい気持(きも)ちになります。

ウッミさん「『お祈(いの)り』なのに、どうして悲(かな)しくなるんですか? うれしいものじゃないの?」
これが「お祈りメール」です
これが「お祈りメール」です
ーー会社(がいしゃ)があなたを採用(さいよう)しないとき(=あなたがその会社(かいしゃ)で働(はたら)くことができないとき)に、その会社(かいしゃ)はあなたに「お祈(いの)りメール」を送(おく)ります。だから、「お祈(いの)りメール」をもらうと悲(かな)しくなるのです。

会社(かいしゃ)は「採用(さいよう)できなくてごめんなさい」という気持(きも)ちを込(こ)めて、最後(さいご)に「あなたがもっと活躍(かつやく)することができることを祈(いの)っています(より一層(いっそう)のご活躍(かつやく)をお祈(いの)り申(もう)し上(あ)げます)」とか、「あなたがいい会社(かいしゃ)に就職(しゅうしょく)することができることを祈(いの)っています(ご健闘(けんとう)をお祈(いの)り致(いた)します)」のように、「お祈(いの)り」を書(か)きます。だから、お祈(いの)りメールがたくさん来(く)るのは、うれしいことではないです。

ウッミさん「インドネシアでは、公務(こうむ)員(いん)の採用(さいよう)試験(しけん)の場合(ばあい)は、新聞(しんぶん)やインターネットに受験(じゅけん)番(ばん)号(ごう)が載(の)るだけです。それを自分(じぶん)で見(み)て、終(お)わりです。『お祈(いの)り』はありません。日本(にほん)はインドネシアより丁寧(ていねい)だけど、丁寧(ていねい)だから悲(かな)しい気持(きも)ちになるんですね」
 


辞書(じしょ)に載(の)っていない謎(なぞ)の日本語(にほんご)や、驚(おどろ)いた外国人(がいこくじん)の行動(こうどう)。
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この「やさしい日本語(にほんご)ニュース」を教(おし)えてくれた人(ひと)は、庵功雄(いおりいさお)先生(せんせい)(一橋大学(ひとつばしだいがく))です。

【機械翻訳用】ふりがな なし

お祈りメールは、良くないことですか【やさしい日本語】

日本で今よく使われている言葉。でも、辞書には載っていない日本語があります。インドネシア人のウッミさんは「お祈りメール」ということばを初めて聞きました。「日本はすごいですね。みんなにメールでお祈りを送る方法があるのですね」。外国人が「よくわからない」「変だな」と感じる話から、今の日本にある問題点がわかります。やさしい日本語で解説します。

■きょうのことば
お祈りメール 会社に入ることができないことを丁寧に知らせるメール

■一斉に「お祈り」を知らせるシステム?
【東京都に住んでいるイスラム教徒のインドネシア人主婦ウッミさんの話】

ウッミさん「『お祈りメール』って何ですか?」

ーー日本で仕事を探している人が、会社の面接試験を受けたとき、試験のあとで、その会社からメールをもらいます。そのメールを「お祈りメール」と言います。

ウッミさん「『お祈り』だから、たぶん、会社から宗教についての連絡するときに使うメールですね。日本だときっと、「お祈りメール」のための特別の方法があって、そのメールで、みんなに『お祈りをします』ということを知らせるのですね!」

ーー違います。宗教には関係ありません。お祈りメールをもらうと、みんなとても悲しい気持ちになります。

ウッミさん「『お祈り』なのに、どうして悲しくなるんですか? うれしいものじゃないの?」

ーー会社があなたを採用しないとき(=あなたがその会社で働くことができないとき)に、その会社はあなたに「お祈りメール」を送ります。だから、「お祈りメール」をもらうと悲しくなるのです。 会社は「採用できなくてごめんなさい」という気持ちを込めて、最後に「あなたがもっと活躍することができることを祈っています(より一層のご活躍をお祈り申し上げます)」とか、「あなたがいい会社に就職することができることを祈っています(ご健闘をお祈り致します)」のように、「お祈り」を書きます。だから、お祈りメールがたくさん来るのは、うれしいことではないです。

ウッミさん「インドネシアでは、公務員の採用試験の場合は、新聞やインターネットに受験番号が載るだけです。それを自分で見て、終わりです。『お祈り』はありません。日本はインドネシアより丁寧だけど、丁寧だから悲しい気持ちになるんですね」