「何も、考えたくない。ただ、温泉に入りたい。」―― そんなキャッチコピーが添えられた小田急ロマンスカーのポスターが、ネット上で注目を集めています。制作の狙いを聞きました。

小田急ロマンスカーのポスター
昨年11月下旬から、小田急線の主要駅に貼り出されているポスター。
温泉から湯気が立ち上る様子と、走っているロマンスカーの写真が使われていて、「きょう、ロマンスカーで。」というおなじみのフレーズが添えられています。
そして水面には白い文字で「何も、考えたくない。ただ、温泉に入りたい。」というキャッチコピーが。
先月中旬にこのポスターがツイッター上で紹介されると、「共感しかない」「ほんまそれ」「令和イチ心に刺さったコピー」といったコメントが寄せられ、注目を集めています。

制作者の思い
「見た人が、子どものような純粋な気持ちになれるシンプルな言葉を模索する中で生まれました」
そう話すのは、ポスターを手がけたADKマーケティング・ソリューションズの古賀叡人さんです。
今回のポスターのコンセプトは「必要以上に感じているストレスからの解放」だったそうです。
「会社での面倒くさいこと、友人や恋愛面での面倒くさいこと、いろいろなストレスなんかどうでもいいじゃないか、温泉に入ってすべてを流したい、と感じていただければと思って制作しました」

共感の声が多いということは…
写真についても、温泉に入りたくなるように、空と温泉に吸い込まれるような解放感を意識して撮影。カメラのレンズをお湯につかっている人の目線に合わせているそうです。
話題になったことについては、こう話します。
「このコピーに共感していただけるということは、みなさん、やっぱりすごく疲れているんだなぁ、という気持ちです」