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娘がついた嘘「パセリが好き」 母子家庭、母を笑わせたくて今でも…

20年以上にわたってパセリが好きなフリを続けています――。娘が描いた漫画が注目を集めています。

漫画「パセリ」の一場面
漫画「パセリ」の一場面 出典: 猫田まんじまるさんのツイッター

目次

 本当はパセリは好きじゃない。でも母が喜んでくれるから――。20年以上にわたって好きなフリを続けている娘が描いた漫画が、ツイッター上で注目を集めています。「一生通すと決めています」と話す彼女に話を聞きました。

タイトルは「パセリ」


 今月7日、「パセリ」というタイトルの漫画がツイッター投稿されました。

 今から20年以上前、作者が小学校低学年ごろのことを回想する形で物語は始まります。

漫画「パセリ」
漫画「パセリ」 出典: 猫田まんじまるさんのツイッター

作者に聞きました


 この漫画に対して、「自分の小さいころを思い出して涙が出た」「こういう風にありたい」「ラストの一文にガツンとやられました」といったコメントが寄せられ、リツイートは3千、いいねは1万9千を超えています。

 「ほぼ毎日漫画を投稿しているのですが、ちょうど実家に帰ってる時にパセリのことを思い出して描きました」

 そう話すのは、作者の猫田まんじまる(@shizuharamaika)さん。静原舞香という名前で脚本家・放送作家としても活躍しています。

 今回の漫画は、母子家庭だったことや、貧しかったけれど楽しいこともあったことなど、当時のありのままを1時間ほどで4ページにまとめたといいます。

 「言葉を濁したり例え話を入れたりすると、ちゃんと伝わらないと思って描きました」

「貧乏」という言葉は使わず


 漫画の中では、あえて「貧乏」という言葉は使わず、細かい事実を描写することで表現しています。

 「貧乏=不幸ではないし、その中でしか味わえなかったこともあります。はたから見たら不幸な状況でも『絶対にいいエピソードがある』ってことに、読んだ方が気づいてもらえたらと思って」

 何げなくパセリを食べたことでにぎやかになった食卓。その後、パセリが好きになったわけではありません。それでも本当のことを明かすつもりはないそうです。

 「それを言っちゃうと、思い出が変わっちゃう気がするんです。最後の『パセリが好きな娘で一生通すと決めている』というセリフも、最初は『通そうと思う』としていたのを、決意を込めて変えました」

最後のセリフも印象的です
最後のセリフも印象的です 出典: 猫田まんじまるさんのツイッター

「報われてほしい」


 「誰かを喜ばせるための嘘」について描いたこの漫画。

 自らの思い出を重ねて共感した読者も多かったようですが、猫田さんはそこまで意識していなかったそうです。

 「思い出したことをそのまま描いたので、『こいつ、恵まれてないヤツだなー』と思われると考えてましたから。みなさんのコメントを読みながら、まるで自分の心臓が人から人へグルグルと回されているような感覚になりました」

 普段投稿している漫画とのギャップを気にして、今後はその差を埋めていく必要があるのかなと考えているという猫田さん。

 母への思いについては、こう話します。

 「いろんなことに挑戦して、人前では泣かない、弱音も吐かない人です。これ以上は苦労してほしくないし、報われてほしいなと思います」

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