連載
すぐそばにいるじゃないか! 妄想で解説する漫画「リモートワーク」
4コマ漫画家・小山コータローさんが「妄想」で解説する「リモートワーク」

小山コータローの「妄想リモートワーク」

なんかカッコいい字面ですよね。伸ばし棒も二つ入ってますし、これは「ゴールデンレトリバー」にも引けを取らない伸ばし棒の数なんですね。伸ばし棒が2つあれば、それだけでLEONの表紙を飾れそうですね。
「コーヒー大好きゴールデンレトリバーのリモートワーク術」
見てください。とてもカッコいいですね。
でも、響きだけで言えば「リモートワーク」って「地蔵のペース」に似てますね。正直、今まで生きてきた中での会話には、そういったフレーズが出てきたことはありませんが、なんとなく遅そうだなと思いました。あと、なんか説教してそうで僕は嫌いです。
それでは確信に迫りましょう。リモートと言うくらいだからリモコンを使うところまではみなさんもご存知ですよね。つまり、リモコンを使ってワーク(仕事)をするわけです。でも、エアコンやテレビのリモコンで仕事をするのはむずかしいですよね。そんな事は労基がだまっていません。
使うのはゲームのコントローラーです。正社員たちとやや距離を取り、彼らに差し込み、コントローラーで操作していきます。これなら心置きなくコマンドを入れる事ができますね。
さっそく昇竜拳コマンドで見積もりを作ったりしてみましょう。相場よりもかなり高い見積もりになるんじゃないでしょうか。
「でも、そんなことばかりしていたらクビになるんじゃないの〜?」
鍾乳洞からそんな声が聞こえてきそうです。本当に怖いですね。
そんな時は上司も操作しましょう。そうすれば怒られる事はありません。これこそがリモートワークの醍醐味なのです。ちなみに「醍醐味」ってどんな味なんだろうと思い調べたところ、「牛乳・羊乳から作った濃い甘い液体」の事でした。
僕が先ほど言った「リモートワークの醍醐味」というのは「リモートワークの牛乳・羊乳から作った濃い甘い液体の味」になってしまいますね。なんだかモンスターが好みそうな料理でガッカリです。もう二度とこんな事がないようにしますごめんなさい。
<こやま・こーたろー>
漫画家。「違和感」を作風とし、漫画家のSNS「コミチ」やTwitterで毎日4コマ漫画を発信中。前後関係を無視したセリフや、突拍子もない理不尽な展開が得意。Twitterアカウントは@MG_kotaro。