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連載

かっしーさんからの取材リクエスト

「アイドルオタクあるある」動画で人気急上昇!末吉9太郎さんってどんな人?



#1 注目!TikTok

オタクあるあるで人気「末吉9太郎」観客0人ライブ「僕はヤバい奴」

アイドルでありながらも、「アイドルオタク」のモノマネ動画を発信し、人気急上昇中の末吉9太郎さんのロングインタビュー!

アイドルオタクあるある動画で人気、「CUBERS」の末吉9太郎さん=東京都中央区、丹治翔撮影
アイドルオタクあるある動画で人気、「CUBERS」の末吉9太郎さん=東京都中央区、丹治翔撮影

目次

取材リクエスト内容

CUBERSのメンバー末吉9太郎の"アイドルオタクあるある"が面白いです!
Twitter勢いランキングで3位、LINE NEWSやUtaTen、ねとらぼエンタで取り上げられています。
Twitterのフォロワー数も伸びでおり、ぱいぱいでか美さんや大森靖子さんからもフォローされています!
ネクストブレイクの予感間違いないと思うので9太郎についてもっと掘り下げてほしいです。 かっしー

記者がお答えします!

 『公式からの突然の「大切なお知らせ」に取り乱すオタク』『推しグループのMVが公開されて優勝するオタク』……アイドルでありながらも、「アイドルオタク」のモノマネ動画を発信し、人気急上昇中の末吉9太郎さん。実は、幼稚園の頃からいじめられ、友だちがいなかったといいます。アイドルを目指すも、オーディションに落ち続けて8年間。それでもアイドルを諦めなかったのは、「アイドルにならないと幸せになれないと思っていた」から。「僕ってヤバい奴なんです」という彼から伝わってきたのは、アイドルになるために、観客が0人でもひとりでライブを続ける執念と、夢への迷いを持たない「振り切る力」です。

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自分の名前に「鬼ヤバじゃん」

 5人組アイドルグループ「CUBERS」に所属し、「アイドルオタク」を公言する9太郎さん。アイドルオタクのモノマネする「あるある動画」には、万単位の「いいね」が集まり、コメント欄は共感の嵐。YouTubeやTikTokなどに投稿した動画の累計再生数は、3,000万回を突破しました。一体どんな人なのか、フカボリしました。

――まず気になるのが、お名前です。所属されている「CUBERS」の他のメンバーは、優さん、TAKAさん、春斗さん、綾介さん。その中でも「末吉9太郎」という名前がすごく個性的です。由来を教えて下さい。

 これには全然自分の意思はないんです。オーディションに受かって、インディーズでデビューする時、初ステージの1週間くらい前まで、僕だけ名前が決まってなくて。他のメンバーは決まってたから、どうするのかなって思っていたら、事務所の偉い方が「お前は末吉9太郎だ」って「鬼ヤバじゃん」って思いました(笑)

――鬼ヤバ!(笑)

 びっくりしちゃいました。僕だけ数字入ってるし、他のメンバーって名字がついてないんですよ。僕だけ「末吉9太郎」だから、やべぇなって。気に入るとか気に入らないとかの前に、理解できない。でも、事務所入ったばっかりで、言い返すこともできないですよ。

 その時は「どうしてこうなった?」って思ったんですけど、すぐに名前も覚えてもらえるし、ファンの方も「9ちゃん」って呼んでくれるので、今ではこの名前でよかったなって思っています。本当にお気に入りです。
――TikTokやYouTube、Twitterなどで投稿されている「アイドルオタクあるある」の動画では、名前を「よしえ」という設定でやっています。「よしえ」の名前で呼ばれることもあるんでしょうか。

 TikTokとかで僕のことを知ってくれた方は「よしえちゃん」って呼んでくれますね。最近は街でめっちゃ「よしえ」って声かけられるんですよ。

 たぶん僕のことをアイドルとは思っていなくて、一般の方もしくは芸人だと思ってる人が多いと思います。でも、何よりも知ってもらわないと始まらないので、とってもありがたいなって思っています。

 今もさっき、(取材場所の)朝日新聞さんの前にいたら「よしえちゃんですか?」って声かけられましたよ。うれしかったですね。

「アイドル」よりも「アイドルオタク」強め

――アイドルオタクの動画の投稿をはじめたきっかけは何だったのでしょうか?

 去年の10月くらいから、毎日動画をSNSに上げてたんです。今の「オタク動画」とは全然関係ない動画だったんですけど。

 今年の8月くらいに、「今日あげる動画ないな」って困ってたら、「ファンの人のマネをしよう!」と思いついて。アイドルの特典会の列に並んでいるファンのモノマネをして動画を上げたら、たくさんの人が見てくれたんです。それから味をしめて次の日から毎日オタク動画を上げています。
――ご自身も「アイドルオタク」を公言していますが、この動画は自分の姿なのか、あくまでマネとしてやっているものなのか、どちらなんでしょうか。

 いろんな引き出しがありますね。ファンの方のしぐさとかを見て、そこからとってきた引き出しもあれば、それこそ僕が小さい頃からモーニング娘が大好きで、そこで見た光景もあります。

 それに僕自身が、「アイドル」の要素よりも「アイドルオタク」としての要素の方が強いんです(笑)。

 僕が一番大好きなアイドルは「モーニング娘。'19」の佐藤優樹ちゃん(まーちゃん)です。以前、仕事で「まーちゃんが好き」っていうスタッフさんに会ったんですけど、その方はコンサートに行ったことがないんですって。

 それを聞いた時に僕、「えっ、生のまーちゃん見たことないんだ!行って欲しい~!生で見て欲しい~!」って無意識に言っていて、言い終わって「ヤバ、よしえじゃん」と思って。無意識にマウント取ってたんです。だから僕、ほぼ「よしえ」なんだと思います。
――やっぱりリアリティがあるのか、共感の反応が多いですね。どんな反響があるとうれしいですか。

 共感してもらえるのはうれしいですね。「これ本当に昨日の私じゃん」とか「これ○○発売された時のウチなんだけど」みたいな。「お前だったんかー!」って(笑)

 あと、「9太郎ってかわいくね?」とか書いてあると、ちゃんと「いいね」しにいっちゃいますね(笑)

――結構エゴサーチをされているんですか?

 エゴサーチはずっとしていますね。空き時間があればずーっと「9ちゃん」か「9太郎」で検索しています。

 基本的に全部「いいね」してます。たまに悪口も書いてあるんですけど、ちゃんと「いいね」しますね。「見てるからな」っていう意味で。

――悪口を見て、落ち込むことはないんでしょうか。

 全然落ち込まないです! アンチって人気者の証しだと思っていて、ファンの方とアンチの方が言い合って盛り上がっていくことが、アイドルの理想だと思うんですよね。でも、僕が注目してもらわないと、アンチの人ってなかなか現れないんです。

 最近はインスタにDMも届くんですけど、「オタクを笑い者にして、のしあがってうれしいんですか?」とか「メジャーデビューして9ちゃんは変わってしまったね」とか、「この動画見てるとイライラする」みたいなの書かれてるのを見ると、「いい状況になってるじゃない」と思っています。

いじめられた過去「絶対アイドルになる」

――すごい……どうしてそんなにポジティブに考えられるんでしょうか。

 えっ! なんでだろう! うーん……環境が強くしたんだと思います

 僕、幼稚園の頃からお友だちがずっといなくて、めっちゃいじめられてたんですよ。小学校1年生の時は、「ポムポムプリン」(サンリオのキャラクター)のお道具箱使ってたら「なにそれ気持ち悪い」って言われて。

 でも僕は頑なにそのお道具箱使っていて、「僕がかわいいから嫉妬されてるんだな」くらいに感じていました。「まあ僕アイドルになるからいいや」って。

――学校が嫌ではなかったんでしょうか。

 学校は嫌でしたよ。体育もめっちゃ嫌で、バスケとか「チーム組んで」って言われると、絶対僕が余るんですよ。

 それがすごく嫌だったから、体育の前日は夜中3時とか4時まで夜更かししてたんです。寝ちゃったらすぐ朝がきて、学校にいかなくちゃいけないから。だったら起きていようって。

――つらい状況をどのように耐えてきたのですか。

 僕はずっと「絶対アイドルになる」「アイドルにならないと幸せになれない」って思っていました。だから「アイドルになるから今はいいや」って。僕、アイドルになれなかったら耐えられてないですね。
――そうだったんですね。アイドルになる夢はいつ頃から持ち始めたのでしょうか。

 幼稚園の時のお遊戯会で、男の子と女の子が別々でダンスを披露したんです。男の子はお祭りのダンスで、女の子はモーニング娘。さんの「LOVEマシーン」でした。僕はお祭りのダンスだったんですけど、「モーニング娘。がやりたい!」って思っていて、そこからモーニング娘。さん大好きになりました。

 僕、ずっと「モーニング娘。になりたい」って思ってたんですよ。小学4年生の時、初めて行ったのが後藤真希さんのコンサートでした。その時も見て楽しむっていうよりは、「あっち側に行きたい」っていう気持ちを持っていたと思います。小学校の卒業アルバムにも、将来の夢に「歌手」って書いてるんです。

 それこそ家で、夜中にひとりで、モーニング娘。さんのメンバーになった妄想をしながら、踊ったり、ファンサービスしたり。とにかく歌って踊って、たくさんの人に見てもらいたい。モーニング娘。になりたい。キラキラしてしているものになりたい。その気持ちでした。今もそうですけどね。

――モーニング娘。さんのファンであり、目標にしていたんですね。

 でも、中1の時、モーニング娘。さんの募集要項を見ていたら、「女性のみ」って書いてあったんです。「マジか! なれないじゃん!」って、びっくりしちゃって。

 そこからアイドルになるためにオーディションを受けるようになりました。中学2年生から受け始めて、大学3年生の終わりまで8年間受かんなかったんです。

――8年間……あきらめてしまいそうです。それでも、ずっとアイドルの夢を追いかけ続けられたのはどうしてだと思いますか。

 あの僕……たぶん勘違い……というか、自信というか、ほぼ過信というか。

 「絶対アイドルになれる」って思ってたんです。8年間落ちてさえもずっと。「なんでこんな原石取らないの?」くらいに思っていたんで(笑)

――なんでそんなに強い気持ちで……。

 勘違いです。マジで勘違い。

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