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「吸われているのは、人間です」 対がん協会の禁煙ポスターが話題に
日本対がん協会が制作したポスターがネット上で注目を集めています。
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日本対がん協会が制作したポスターがネット上で注目を集めています。
ポスターに描かれたタバコを吸っている男性。よく見ると顔がタバコに吸い寄せられて変形しており、煙がドクロになっていた――。日本対がん協会が制作したポスターがネット上で注目を集めています。「吸われているのは、人間です。」というキャッチコピーに込めた思いについて取材しました。
2003年に「禁煙宣言」を公表した公益財団法人・日本対がん協会。
喫煙はがんや様々な生活習慣病の大きな危険因子で、禁煙は最大のがん予防策であるとして、昨年には禁煙宣言を現在の状況に見合う内容に変えて「タバコゼロ宣言」として公表しています。
話題になっているのは、協会が今夏から保健所や自治体などに配布している禁煙啓発ポスターです。
キャッチコピーは「吸われているのは、人間です。」。タバコを吸っているはずの男性が、実はタバコに顔を吸われていて、タバコの先の煙がドクロになっています。
このポスターがツイッターで紹介されると「こういうポスター増えて欲しい」「思い出したら夜眠れなくなるかも」といったコメントが寄せられ、注目を集めています。
「タバコは健康面だけでなく、経済的なものなどいろんな被害があり、多くのものを失ってしまうことを伝えようと制作しました」
そう話すのは、日本対がん協会の広報担当者です。
毎年9月に開催されるがん征圧全国大会に合わせて、禁煙啓発ポスターを年ごとに制作。
昨年はタバコの毒性を伝える内容でしたが、今年はタバコによる被害について、よりインパクトのあるデザインを採用したそうです。
話題になったことについては、こう話します。
「関心を持っていただきありがたいです。タバコの有害性と、がん予防の中心は禁煙という認識が、より強く広まればうれしいです」
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