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コーヒーのフタ、真ん中にも穴が… ローソン「香りフタ」で特許出願
ローソンのコーヒーの「香りフタ」について取材しました。
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ローソンのコーヒーの「香りフタ」について取材しました。
きょう22日から順次リニューアルが始まるローソンの「ブレンドコーヒー」。香りにこだわった結果、豆の焙煎だけでなくフタも改良して特許まで出願したそうです。飲み口だけでなく真ん中にも穴を開ける「香りフタ」について取材しました。
「マチカフェ」というブランド名で2011年から展開しているローソンの淹れたてコーヒー。
メイン商品である「ブレンドコーヒー」は、環境への観点を踏まえてレインフォレスト・アライアンス認証農園の豆を当初から使用し、2015年以降は100%を達成しています。
ブレンドコーヒーは毎年リニューアルしており、今回のテーマは「香り」。
豆の配合と焙煎度合いを変更し、浅煎りから深煎りまで煎り分けることで、より華やかで厚みのある香りになったそうです。
「香りについては満足いく商品が出来上がりましたが、いざ試飲をしてみるとわずかに感じるフタのプラスチックの匂いが気になったんです」
そう話すのは、デリカ部シニアマーチャンダイザーの山田英臣さん。
香りを楽しんでもらうために、豆や焙煎だけでなく容器であるフタも改良することにしました。
完成した「香りフタ」は、リフトアップ式の飲み口を折り返すことで、その突起部分がフタの真ん中に当たり、香り用の穴が開く仕組みになっています。
「これまでもフタに穴が開いているものは世の中にありましたが、穴の位置などの問題で、持ち歩きの際にこぼれやすいものが多く、コンビニには不向きでした。また、お客様に2カ所穴を開けてもらうタイプもありましたが、手間を考えて今回の仕組みを考えました」
ワンアクションで飲み口と香り用の穴を開けられる、香りの穴が鼻の位置に来る、コーヒーがこぼれにくい、のが主な特徴の香りフタ。
穴が増えるとこぼれる可能性が高まる気がするのですが、大丈夫なのでしょうか?
「カップの中で液体が波打つと中央はへこみ、外側が高くなります。今回の香りフタは中央に穴を設けているため、こぼれにくい構造となっています」
ただし、飲み口を折り返すことで香り用の穴が開く仕組みのため、「香り用の穴があいている=飲み口も開いている」という状況に。持ち運ぶ際のこぼれにくさは従来と変わらないので、注意が必要だそうです。
完成までに、細かい穴が多数開いたものや、大きく穴の開いたものなど20種類以上を試作。
頭の中でイメージは出来ても、型を作ることが難しく、製造を担当する会社の努力のおかげで完成させることができたそうです。
「お客様が飲み口を開く行為を一切変えずに香り部分が開く構造が、今までになかった発想です」と山田さん。
コーヒーが漏れにくい構造を維持しながら、香りをより楽しむことができるということで、特許も出願しています。
「これまで液漏れを防止することに重点が置かれていましたが、今回開発したフタは香りをよりお楽しみいただける構造になっています。ぜひお試しください」
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