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森永ラムネはタピオカが入ってる? 原材料「タピオカでん粉」が話題
森永ラムネに使われている「タピオカでん粉」が、ネット上で注目を集めています。
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森永ラムネに使われている「タピオカでん粉」が、ネット上で注目を集めています。
緑のボトルに白い粒がトレードマークの「森永ラムネ」。そんなロングセラーに使われている「タピオカでん粉」が先日、ネット上で注目を集めました。タピオカといえば若い女性に人気というイメージが強いですが、いったいどのような用途で入っているのか? 森永製菓に聞きました。
1973年に発売された森永ラムネ。最近では「ぶどう糖90%」を前面に打ち出して、仕事や勉強の合間に食べてもらおうと訴求しています。
話題になっているのは、その原材料の一つ「タピオカでん粉」。商品のラベルを見ると、ぶどう糖に次いで2番目に記されています。
その欄を写した画像がツイッター投稿されると、「知らぬ間に流行りに乗っていた?」「既にタピオカの虜だったのか」といった驚きの声が寄せられ、話題になりました。
「ブームとは関係なく、ラムネの食感を追求するため使用しています」と話すのは、森永製菓マーケティング本部の江原敦子さんです。
遅くとも10年ほど前から使用しているというタピオカでん粉。使用目的については「ラムネを口に入れた瞬間、ほろっと崩れる崩壊性に寄与しています」とのこと。
話題になっていることについては、「これまで、ぶどう糖に着目して頂くことはしばしばありましたが、タピオカでん粉にスポットライトが当たることは珍しく、正直驚いております」と話していました。
モチモチとした食感が特徴のタピオカは、南米原産のキャッサバという芋から抽出したでん粉の粉末を固めて煮たものです。
キャッサバから作られるタピオカでん粉は、おなじみのあの丸い粒だけでなく、多くの用途に使われています。
農林水産省が公表している「平成30年度いも・でん粉に関する資料」では、でん粉の原料と種類について紹介。
おなじみのコーンスターチ(トウモロコシ)などと並んで、タピオカでん粉が記載されています。
タピオカでん粉の特性は「アミロース含有量が他のでん粉に比べ低く、粘着性、接着性に優れている」。用途については以下のように記されています。
「化工でん粉、不燃建材、仕上げのり用等。また、価格が安いため、調味料用・糖化用のほか、加工貿易用原料として多く使用される」
でん粉を取り扱っている会社によると、お菓子以外にも、うどんやラーメンのつなぎ、中華料理のとろみ付けなどにも使われているそうです。
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