10代の子どもたちは、学校生活などについて、多くの悩みを抱えています。そんな思春期世代に人気のユーチューバーたちが、彼らの質問に向き合いました。「恋愛に積極的になれない」「どうしても勉強が嫌い」。常に何十万人というフォロワーを相手に配信をしている、ユーチューバーならではの答えとは?(編集・構成/withnews編集部・神戸郁人)
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8月中旬、withnewsのYouTube番組「withよきき」の収録現場に、10代の観覧者が集まりました。番組のMCを務めるユーチューバー・よききさんは、メイクの解説動画などを配信。自身の動画チャンネルには、120万人以上が登録しています。
ゲストとして登場したのは、インフルエンサーのニャンさんです。65万人超のフォロワーがいるツイッター(@radran10)を始め、SNSやYouTube上で、恋愛論といった情報を発信してきました。
今回のテーマは、「10代のお悩み」。観覧者から寄せられた疑問に、一つ一つ答えていく内容です。一体、どんな答えが飛び出たのでしょうか?
<方言が抜けない、やりたいことがない……。収録は、観覧者それぞれの切実な質問から始まりました>
悩み
方言をバカにされてしまい、悩んでいます。そんな女子ってどう思いますか?
よきき:女の子が方言を話しているのって、可愛いですよね? 一周回って、レアだと思う。
ニャン:僕もそう思います! 広い世界を知ると、自分が変じゃないと分かるものです。就職後に地元を離れるなどして、色々な人がいることを学べれば、自信を失うこともなくなると思います。
悩み
就職したくなくて、地元から上京しました。でも、いまだに自分のやりたいことが分かりません。
よきき:僕は、その時々の感情に、素直になって生きたいタイプ。好きなことが見つかるまで、自分にとって興味があることを、やり続けていけば良いんじゃないでしょうか。
ニャン:僕も、長い間「人気者になりたい」と思ってきました。よききさんが言うように、その感情に従って生きた結果、今の活動を始めることが出来た。心の中にある、「欲望の声」に耳を傾けてみれば、自分の道が見つかるかもしれません。
恋愛などに関する、独自の意見を発信するインフルエンサー・ニャンさん
<「学生の本分」と言われる勉強についても、若者たちの悩みは深いようです。観覧者からは「そもそも勉強が好きになれない」という声が上がりました>
よきき:今後やりたいもの次第ではないでしょうか。とはいっても、それを見つけるのが、めちゃくちゃ難しいんですよね……。
僕は地元の工業高校を卒業後、友達が就職していく中、東京の美容専門学校に進んだんです。正直、あまり勉強はしなかったけれど、色々な人と遊んだり、気になった本を読んだりしていました。そうした経験を通じ、興味の幅を広げられた、と思っています。
ニャン:勉強しておくと、将来のステップアップにつながります。頭がいい人は「自分にはこんなことが出来る」という可能性に気付けるものです。そのことを念頭に、勉強してみるといいのでは?
よきき:そうですね。もう一つ言えるのは、「無駄なことって意外とないよ」ということ。僕も、色々な人々と出会えたからこそ、今の自分があります。面白そうと思えたことに、挑戦していくと良いかもしれませんね。何もしないことが、一番怖いと思います。
メイク動画などが支持を集めているユーチューバー・よききさん
<人生には、嫌なこと・苦手なこととも、向き合うべき場面があります。我が道を行く、よききさんとニャンさんの言葉は、悩める10代の背中を押してくれるものでした>
悩み
美容学校に通っているのですが、メイクをしてから登校するように言われます。毎朝、早起きして済ませるのが嫌です。本当はネイルアートをやりたいのですが、どうすべきでしょうか?
ニャン:よききさんは、なんでメイクされているんですか?
よきき:顔にコンプレックスがあるんです。どうしたら良いか考えた結果、メイクに行き着きました。自分自身の気持ちや、他人からの評価が変わっていく点が、好きですね。
ただ質問者さんは、メイクに興味があるわけではないんですよね? 本当にやりたいことするために、通らなければならない道ならば、今は我慢の時期かもしれません。
ニャン:どんな業界にいても、そういうタイミングってあるものですよね。
よきき:そう思います。卒業さえしてしまえば、一生すっぴんで、ネイルアートをしながら生きていけますよ。頑張って!
悩み
就活をしていますが、面接が苦手です。人見知りを直したいと思っています。
よきき:実は、僕も人見知りでした。元々は、誰かと話すことが苦手だったんです。でも、それって「俺はこういうキャラだから」と思い込んでいたせいでもあります。少しきついかもしれませんが、「自分には出来る!」と言い聞かせて、「脱皮」することも必要です。
ニャン:確かに、「自分には出来ない」と決めつけて過ごすのは、人生の無駄遣い。他人に興味を持つと、学びが多いですよ。「この人は何を考えているのだろう」と思いながら、誰かと話したり、面接に臨んだりするのが良いと思います。
<多感な思春期世代にとって、恋愛は大きな関心事です。好きな人と、良い関係を結ぶのに必要なこととは? 切実な相談に対し、ニャンさんのアドバイスが光りました>
悩み
中高一貫の女子校に通っています。男性と話す機会がなく、将来が不安です。
ニャン:人間って、基本的に「誰かに話を聞いて欲しい」と思う生き物。聞き役は、男女ともに好かれると思います。「楽しませなきゃ!」と焦るより、相手の話を、相づちを打って聞くことを意識すると、うまくコミュニケーション出来るのではないでしょうか。
よきき:話し好きな人も、聞き上手な人もいますからね。
悩み
元彼氏から「今も好き」と言われます。次のステップに進みたいのに、諦めきれません。
よきき:僕は「この人といても成長しない」「自分は変われない」と思ったら、すっと切り替えちゃう。心を決めるか、決めないかの話なのではないでしょうか。
ニャン:多分、そう思い切れないんですよね。男性が思わせぶりな態度を取るのは、本当は付き合う気が無いというときが多い。「好き」と言ってくれる女の子がいることに、優越感を抱いてしまっている。相手が一歩踏み出すことはない、と思った方が良いかもしれません。
ニャン:「恋人とはこうあるべき」と思いがちなときは、長続きしづらいと思います。付き合う前後で、相手の態度が変わっても「この人は普段、こういう姿を見せてくるんだな」と、受け止めるのが大事なんじゃないでしょうか。
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回答はあくまで回答者の個人的な見解であり、悩みへの一意見です。
・24時間こどもSOSダイヤル 0120-0-78310(なやみ言おう)
・こどものSOS相談窓口(
文部科学省サイト)
・いのち支える窓口一覧(
自殺総合対策推進センターサイト)
withnewsでは、生きづらさを抱える10代への企画「
#withyou ~きみとともに~」を続けています。
今年のテーマは「#居場所」。
目に見える「場所」でなくても、本や音楽…好きなことや、救いになった言葉でもいいです。生きづらい時間や不安な日々をしのげる「居場所」をみなさんと共有できたらと思います。 以下のツイートボタンで、「#居場所」について聞かせてください。
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