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#14 #父親のモヤモヤ

「毎回、父子帰省」5割賛同、裏を返せば…調査で見える実家との関係

父親と子どもだけで父方の実家に帰る「父子帰省」。SNSで今年も注目を集めた(写真はイメージです)
父親と子どもだけで父方の実家に帰る「父子帰省」。SNSで今年も注目を集めた(写真はイメージです) 出典: pixta

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#父親のモヤモヤ
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父親と子どもだけで父方の実家に帰る「父子帰省」が、じわり注目を集めている――。そんな記事がお盆の帰省シーズンに、Yahoo!ニュースで掲載されました。あわせて実施された「父子帰省、どう思う?」と題した意識調査では、「毎回、父子帰省でよい」という声が半数を占めました。コメント欄には、妻の憂鬱(ゆううつ)な気持ちを代弁する意見の一方、父子帰省に否定的なものも。

父子帰省に関するYahoo!ニュースの意識調査(投票は24日で終了)
父子帰省に関するYahoo!ニュースの意識調査(投票は24日で終了) 出典:Yahoo!ニュース 意識調査

妻側の憂鬱な気持ちを考えたものが目立った

意識調査は、8月14日から24日まで実施され、2万票を超える投票がありました。質問は3択。「毎回、父子帰省でよい」「数回に1回程度ならよい」「父子帰省は必要ない」の三つから選んでもらいました。その結果、「毎回」は5割、「数回に1回」は4割、「必要ない」は1割でした。今回の調査に限れば、父子帰省に肯定的な人が大半を占めたと言えそうです。

父子帰省に賛同するのはどういった理由からでしょうか。

コメント欄を見ても、どの選択肢に投票したかは分かりません。それでも、夫の実家に対する妻側の憂鬱な気持ちを考えたものが目立ちました。

「子どもの家庭のあり方について口を出す親が多い。一方の親の望む形態の家庭に誘導しようとするからお嫁さんがその親を忌避するようになるのだ」

「帰省するための往復、自分が子どもの面倒を見なければいけない。帰省中も丸投げして遊びに行くこともできない。シッター代わり&親孝行をやらせるために、妻を連れていきたいのだな」

「気を使う試練を乗り越えた先に良好な関係があるのかもしれないが、正直その試練には失敗も有り得ると考えると、無理してまで受ける必要が無い試練じゃないかな?」

こうした現実の声を知ってか、「妻は自分の実家に行くのはストレスのようなので、自分と子どもだけで行く」という夫の意見も。迎える側の親世代の中には「自分が義母の立場だったら、息子と孫だけでいい」という「本音」をもらす人もいました。

今回の調査に限れば、父子帰省に肯定的な人が大半を占めたと言える
今回の調査に限れば、父子帰省に肯定的な人が大半を占めたと言える 出典:pixta

「必要ない」は1割

父子帰省について、「数回に1回」とする人は4割でした。

裏を返せば、夫妻そろっての帰省が必要との考えが根強いということでしょう。「たまになら良いが毎回だと、むこうと自分が付き合いづらくなるだけ、出来れば行った方がよい」といったコメントがありました。

「帰省後の妻とけんか中」という夫は、「妻の同行が当然との認識を改めないといけないと感じています」とつづっています。それでも、「ただ、夫婦同伴が当たり前の帰省先での親戚の方々なので、覚悟して行こうと思います」

父親と子どもだけでの帰省について「必要ない」と考える人も1割いました。

「妻の重圧への配慮は絶対ですが、祖先に手を合わさない妻は問題外です」「夫婦でお互いの両親に孝を尽くす。自然な家族観ではないでしょうか」など、帰省自体や自身の家族観に重きを置くコメントもありました。こうした立場の場合、父子帰省は否定的にうつるでしょう。

帰省自体や自身の家族観に重きを置くコメントも(写真はイメージです)
帰省自体や自身の家族観に重きを置くコメントも(写真はイメージです) 出典:pixta

色々なパターン、あっていい

最後にこんな意見を紹介します。

「帰省は親の顔を見るため、孫を見せて親孝行、地元の友人と一杯やるためなど、いろいろな目的があると思います。家族皆帰省、父子帰省、母子帰省、父または母単独帰省など目的に合わせていろいろなパターンもあっていいと思います」
 
家族のあり方もそれぞれ。次の帰省、みなさんどうされますか。

父親のモヤモヤ、お寄せください

記事に関する感想をお寄せください。「パパ友」「イクメン」というキーワードでも、モヤモヤや体験を募ります。「ママ友にくらべ、パパ友はつくりにくい」という声も聞きます。パパ友はほしいですか? 「イクメン」という言葉を前向きにとらえる意見がある一方、「イクメンという言葉が重荷」「そもそもイクメンという言葉が嫌い」という意見もあります。みなさんはどう思いますか?

いずれも連絡先を明記のうえ、メール(seikatsu@asahi.com)、ファクス(03・5540・7354)、または郵便(〒104・8011=住所不要)で、朝日新聞文化くらし報道部「父親のモヤモヤ」係へお寄せください。

 

共働き世帯が増え、家事や育児を分かち合うようになり、「父親」もまた、モヤモヤすることがあります。それらを語り、変えようとすることは、誰にとっても生きやすい社会づくりにつながると思い、この企画は始まりました。あなたのモヤモヤ、聞かせてください。

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