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天井から千手観音の手が! 「観音電車」の中吊り、京福電鉄に聞いた
「観音電車」に取り付けられた中刷り広告が、ネット上で注目を集めています。
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「観音電車」に取り付けられた中刷り広告が、ネット上で注目を集めています。
京福電鉄嵐山線(嵐電)を走っている「観音電車」に取り付けられた中刷り広告が、ネット上で注目を集めています。仁和寺観音堂(京都市)の本尊である千手観音菩薩立像の手が、天井から無数にぶら下がっているように見えるのです。京福電鉄の担当者に話を聞きました。
6月29日から11月24日まで運行している嵐電の「観音電車」。
外装には千手観音菩薩立像の画像などがラッピングされ、車内は観音堂の障壁画があしらわれています。
話題になっているのは、車内に取り付けられた中吊り広告です。
通常の1枚紙ではなく、千手観音菩薩立像の腕20本ほどが、天井からぶら下がっているような作りなのです。
ツイッター上で「怖いけど好き」「印刷した後、カットするの大変そう」といったコメントが寄せられ、注目を集めています。
「千手観音菩薩様のお姿や障壁画の様子を嵐電で少し知っていただこうと、お寺に相談して実施しました」
そう話すのは、京福電鉄管理部の部長で広報担当の鈴木浩幸さんです。
6年に及んだ保存修理事業を終えた仁和寺観音堂。堂内に安置された千手観音菩薩立像や二十八部衆立像などを特別公開中です。
こうした動きに合わせて企画された観音電車。安全性や景観に配慮した上で、どのようなものにすべきかをデザイン会社と議論。
やりとりの中で、千手観音菩薩立像の腕を使った中吊り広告のアイデアが出たそうです。
1枚紙に印刷する方法も検討したそうですが、費用やデザインを考慮した上で腕を1本ずつ切り抜いた形を採用したといいます。
「多くの人々を救う慈悲と力の広大さを表している千手観音菩薩様の腕を、乗客のみなさまに向けたことがメッセージです。インパクトだけで決めたわけではありません」
話題になったことについては、こう話します。
「皆様に知っていただこうと企画したものなので、話題にしていただいてありがたいです。ぜひ本物の千手観音菩薩様や障壁画を見に来てください」
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観音電車は嵐山本線・北野線を運行しますが、点検などで運行しない日もあるそうです。
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