話題
「私は右目が失明してるので」 写実的な猫の絵、描くのは必ず瞳から
毛布に顔をうずめる青い瞳の猫。写真かと思いきや、実は色鉛筆で描かれたものです。
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毛布に顔をうずめる青い瞳の猫。写真かと思いきや、実は色鉛筆で描かれたものです。
鋭いまなざしでこちらを見つめる猫。写真かと思いきや、実は色鉛筆で描かれたものです。いつも「目」から描き始めるという大学1年生の作者に話を聞きました。
3700♡ありがとうございます(´;ω;`)
— 音海 はる 🐾 (@huwahuwa1_25) 2019年6月21日
途中経過になります! pic.twitter.com/ES2PT7dl8f
先月21日にツイッター投稿された1枚の絵。前脚にあごを載せた猫が色鉛筆で描かれています。
続けて、制作途中の様子も投稿されており、下書きをして、まず瞳から描いたことがわかります。
色鉛筆だけでなく鉄筆も使っており、毛並みを表現するために溝を彫っています。
この投稿に対して、「色鉛筆だけでこんなにもリアルに表現出来るんですね」「写真にしか見えません」といったコメントが寄せられ、リツイートは7千、いいねは2万5千を超えています。
色鉛筆でネコちゃん描きました~!!
— 音海 はる 🐾 (@huwahuwa1_25) 2019年6月21日
遠近感にもふもふ感…たくさんの方に見てほしいです✍( '-' 🐱 )ネコチャン pic.twitter.com/hFyqgQoDfg
作者は大学1年生の工藤陽輝さん。猫だけでなくヒョウや昆虫の写実的な絵を発表して、過去にも注目を集めたことがあります。
どのようにしてこの作品が描かれたのか? 詳しく話を聞きました。
――いつ描いた作品ですか
6月11日から6月21日までの期間に描きました。時間にすると35時間ほどです。使用したのは下描きにシャーペン、塗りには色鉛筆、そして鉄筆を使いました。
――猫をモチーフにした理由は
単純に猫が好きだということと、個人的に毛並みなどのモフモフ感を出すのが楽しいと感じているためです。好きな物を楽しんで描くのが1番ですから。
――描く上でこだわった点は
鉄筆で毛並みを細かく1本1本彫って表現することや、遠近感を出せるようなぼかしを表現することが大変でした。
こだわった点は毛並みの繊細さで、猫の体の部位によって毛の密度や長さ、太さを変えるなどして、より自然な毛並みを表現出来たのではないかなと思います。根気のいる作業でした。
――写実的な作品を描き始めたのはいつごろからですか
2年前から本格的に始めました。きっかけは友人の絵を見て楽しそうだと思ったことです。
――描く上で心がけている点があれば
とにかく楽しんで描くことです、うまく描こうと意識しすぎると、そればっかりになってしまい、楽しんで描くことが出来なくなるので。
――「目」から描き始めているようですが
私は網膜芽細胞腫による白内障で右目が失明してるので、絵の目だけは特に大事にしようと思っています。力が100%残ってる序盤で描くのはそのためです。
――多くの反響が寄せられていることについては
がんばって描いた絵を見て欲しくて始めたSNSですが、こんなに見てもらえるようになるとは思ってなかったので驚いています。たくさんの方に見てもらえるようになって本当に嬉しいです
――今後の創作テーマは
とにかく個性を出せるように模索中です。写実的な絵だけでなく、いろんなジャンルに手を出してみたいなと思っています。
うまくなることも大切ですが、何より楽しんで描くことが大事だと思います。せっかく好きで描いているのならば、楽しく描かなければもったいないですから。
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