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ブラッシングしたいのに…自意識高めな猫との生活、愛らしい絵日記に
愛猫との生活を、コミカルにまとめた絵日記が、ツイッター上で広く読まれています。ちょっと自意識高めな猫の振る舞いが、その理由です。「愛が多めになった」と語る作者に、手がけた背景について聞きました。(withnews編集部・神戸郁人)
今月4日、2枚の絵日記がツイートされました。
1枚目のタイトルは「ごめんねブラッシングしているだけなんだよ」。デフォルメされた飼い主が、黒猫の体に、ブラシをあてがう場面を描いたものです。
背中までブラッシングされた後、何を思ったか、自分と飼い主の鼻をつけ合う猫。
その後、「『わかってるよ、鼻チューでしょ?』とドヤ顔でチュッチュされた」という説明文で、状況が明かされます。
「ごめんねカバンが取りたいだけなんだよ」という題名の2枚目は、飼い主がカバンを取ろうとするシーンから始まります。
カバンの前には、座り込む猫の姿。なでられると信じて疑わず、差し出された腕に向かって、「にゅうーん」と体を伸ばします。飼い主は、またも不意を突かれたのでした。
幸せな勘違いを描いたイラストには、「うちの子も伸びてくる」「分かってるよ!みたいな行動がかわいい」といったコメントが寄せられました。16日時点で、「いいね」も40万に迫り、11万回近くリツイートされています。
作者は、三重県在住のウェブエンジニア・AKRさん(@bou128)です。イラストにどんな思いを込めたのか、聞いてみました。
ねこのちょっと自意識過剰なところ、最高に好きやで…(絵日記) pic.twitter.com/S0sBOlY8o3
— AKR (@bou128) 2019年5月4日
AKRさんは、5歳のオス猫「くろあん」と生活しています。人なつっこく、かぶり物を身につけさせられるなどしても、全く動じません。
これまで、そうした日々の暮らしぶりを、写真と共にツイートしてきました。今年の3月からは、思い出深いエピソードを記録するため、絵日記も投稿しています。
話題になったイラストは、くろあんの誕生日である、5月5日を前に手がけたものです。事実を曲げず、そのまま描くよう意識しているというAKRさん。今回ばかりは「いつもより愛が多めになった」と笑います。
ところで、くろあんは元野良猫です。4年半ほど前、AKRさんが動物病院から引き取りました。名前の由来は「真っ黒だから」。カルテに名前を書く必要があり、「30秒で考えた」といいます。
猫や犬と過ごすなら、里親として迎えたい――。学生時代に、そんな思いを抱いたことから、つながった縁なのだそう。過去の絵日記には、保護動物の飼い主を募っている病院について、取り上げた回もあります。
いちばん最初の絵日記で「動物病院で…?」って反応があったので補足です。あとついでのオマケで昨日の志村どうぶつ園の保護活動見て、うちのくろねこもなんやかんや一番最初のきっかけは志村どうぶつ園だったなあっていう飼い主の思い出話です。ぬっ。 pic.twitter.com/XQeSxWaOZu
— AKR (@bou128) 2019年3月31日
くろあんは、その後すくすく成長し、現在の体重は約8キロです。寝転がった時の大きさは、広げた新聞紙と同じくらいといいます。AKRさんは「ペットというより、一緒に暮らしてくれている、すごく可愛い生き物」と評します。
絵日記が好意的に読まれたことについては、「色々な反応をいただき、くろあんのことを、もっと深く知られるようになりました。それが一番うれしいですね」と語っていました。
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